チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

シルバー天文大学-三回目の卒業式

2015-03-15 18:19:41 | 明石風物
3月15日(日)

 明石市のシンボルの天文科学館。ご存知、東経135度の標準時子午線上に建っています。

 最後の「イカナゴのくぎ煮」を炊いた
  12日の木曜日の朝
  

 シルバー天文大学の今期の最終日で卒業式がありました。そのことは数日前までしっかりと頭に入っていたのですが、火・水曜日に襲来した寒波でイカナゴ漁が休漁となり、「くぎ煮炊き」の予定がずれてうっかり忘れるところでした。皆勤賞目前のところで危ない危ない、イカナゴの新子を購入しようと家を出た時に気がつき、慌てて戻って出直しました。

 明石に来てから6年半、何回この坂をのぼったことか、機会を見つけては出向いていたので、館長さんや学芸員の方とのやりとりも重なって、声をかける時もつい名前が出てしまうようになりました。

 ここ何年か、秋から半年間開かれるシルバー天文大学を受講していたこともあり、年間パスポートを持っていますが、あと何回来るのかなと思うと感慨深くなります。
 今のパスポートの有効期限は9月までで、ちょうど明石を去る頃になりそうですが、それまで出入り自由とはいえ、6月11日の「時の記念日」は無料開放なので、パスポートを使うのは、あと一・二回でしょうか、そう4月4日は皆既月食とかで、次回はその前後になるのかもしれません。

 ということで、
  最終回の講義です
  

 この日の内容は、稼働期間日本一を更新中の投影機の維持管理の苦労話で、その後、半年間の内容のおさらいをして、卒業証書の授与となりました。

 話題の中心は、今年の8月で
  55歳となる投影機
  

 ドイツのカールツァイス社製の機械で、詳しくは2012年12月16日付けの記事で紹介しました。

 ところで、投影期間の長寿記録。世界では錦織圭選手と同じくランキング5位なのですが、実はその上位の5台、この機械を含めて全てカールツァイス社製なのだそうです。
 今は、国産でもかなり優秀な機械が存在しているのですが、部品等のアフターケアーはせいぜい30年くらい、50年を超えてもなんとか維持できるのは、この機械よりも古い機種がまだ動いていて、そのメンテナンスを参考にできるということも要因なのかもしれません。
 そうはいっても、いつまでも部品があるわけではありませんから、メンテナンスに関わる職員が、いかにこの機械の構造と仕組みに精通し、自力でオーバーホールや修理ができるレベルを保っていられるかというところが大切なのでしょう。

 世の中の存在物に永遠なるものがあり得ないとすれば、さてさて、この古風?な機械、いったい、いつまで動き続けるのでしょうか。見届けたいような気もしますが、その前に私の寿命が尽きてしまう可能性のほうが高いのかもしれません。


   梅一輪果てなき夢の香りけり   弁人


 はて、この数字は?
   「1999年9月」ではありません
   

 実は、この長寿のプラネタリウム。3月12日のこの日、稼働日数が1万と9999日目だったのです。
 ということは、翌日の13日の金曜日に20000日目という記念すべき日を迎えるわけで、残念ながら予定が合わず行けなかったのですが、夕方から講演会などの記念イベントが組まれていました。

 「本当のことを言いますと、明日、2万日目の日に出勤したら、どこか故障しているかもしれないという不安があって、今晩は眠れないかもしれません」
と館長さんがおっしゃっていましたが、冗談として一笑に付せない、ある種、胸に迫る重みを含んだことばのように感じました。


コメント
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