5月3日(休)
前回の記事で、春は黄色の花によく目を奪われるというようなことを記し、明石公園の「オウバイモドキ」の写真を載せましたが、数日前に街を歩いていると、ある家のフェンスにも同じ花が咲いていました。
「ウンナンオウバイ」とも
言うそうです
最近、走るのがかったるくて、ジョキングシューズを履いても、ついウオーキングになってしまいます。でも、そのぶん、「こんな所にこんな花が」と気づくことがあって、デジカメをポケットに入れておくことが多くなりました。
他に、黄色の花というと、
明石高校の西の
ため池の脇の道に
調べたところ、「セイヨウアブラナ」という花のようです。
少し歩いて路地に入ると、住宅フェンスからあふれるように
「モッコウバラ」が
咲いていました
次は白い花。
この時期よく咲いているのは、
「コデマリ」
「モッコウバラ」のお宅の少し先の公園にたくさんありました。
行く春を知りてか花の震えけり 弁人
ところで、KAZU君は来年小学生になります。そこで、時々ウオーキングがてら通学路を歩いてみたりします。
KAZU君の通う小学校へは、家を出て信号を渡り、坂を上って下りる起伏のあるバス通りを歩いて行くのですが、その道、この時期はなかなか風情があります。
街路樹の根元に
「アヤメ」が植えてあるのです
近隣の方が植えたのでしょうか、10メートルおきぐらいに紫の花がまとまって咲いていて、心がなごみます。
なんとなく、「アヤメ」というと、湿地に咲く花という印象でしたが、それは「ハナショウブ」や「カキツバタ」のことで、「アヤメ」は乾いた所に咲く花なのでした。
そういえば、明石公園の「アヤメ」も、池の脇から階段を上った普通の場所に咲いていたのに、そんなことは考えもしませんでした。
むらさきの文目すくっと春尽きぬ 弁人
街路樹と「アヤメ」は、歩道の車道寄りに植わっているのですが、反対の住宅の基礎のコンクリートのほうに、わずかな割れ目の土の中から、
オレンジの花が
顔を出しています。
最近は、逗子の路地でも見かけるので、全国的に分布しているのかもしれません。
ポピィかと思う花が「こんな所に」と思う場所に咲いていて、最初はなかなか可憐な花だと思いました。でもこの花、どうも大変な存在らしいのです。
先日、ある住宅のブロック塀の下に5、6本咲いていて、ちょうど、その家のおばあちゃまが脇のプランターに水を遣っていた時に、
「最近、この花よく見ますね。ポピィの仲間ですかね」
と話しかけたところ、
「ポピィなんだろうけど、これは雑草でね、放っておくと、どんどん増えちゃうんですよ」
との返事。
さっそく調べたところ、名前は「ナガミヒナゲシ」で、ヨーロッパから入ってきた帰化植物とか。異常な繁殖力を持ち、ここ数十年で日本中に広まったらしいのです。
どうも、コンクリートによってアルカリ化した土壌を好むので、市街地、特に道路脇に繁殖し、行く行くは、在来の植物を駆逐してしまう勢いなのだそうです。
そんな花だとは、まったく知らなくてびっくりしてしまいました。
近所の公園の道路脇にも
咲いています
問題のある外来種といえば、「西洋タンポポ」とか「セイタカアワダチソウ」なんかが浮かびますが、まだまだいっぱいありそうです。
そんなことを考えていると、最近よく見る、このきれいな紫の花も、つい気になって、不気味な花に見えたりしてしまいます。
「ツルニチニチソウ(蔓日々草」です
この花も外来種で、かなりの繁殖力を持っているようですが、この植物は単なる雑草ではなく、地面を隠して土壌の流失を防ぐグラウンドカバーとしての役割があるそうで、少し安心しました。
そういえば、上の写真、空き地を覆うように咲いていましたし、丘の上にある私の住まいの前の斜面にもたくさん咲いていました。
いずれにせよ、雑草というか、道端に何気なく咲いている花は、きれいに整備された花壇の花や、プランターで手をかけて咲いている花よりも野性的な感じで、そのぶん、逆に可憐に見えて惹かれるのですが、中には、そのたくましさゆえ、単純に愛でているだけでは済まされない花もあるということですね。
前回の記事で、春は黄色の花によく目を奪われるというようなことを記し、明石公園の「オウバイモドキ」の写真を載せましたが、数日前に街を歩いていると、ある家のフェンスにも同じ花が咲いていました。
「ウンナンオウバイ」とも
言うそうです
最近、走るのがかったるくて、ジョキングシューズを履いても、ついウオーキングになってしまいます。でも、そのぶん、「こんな所にこんな花が」と気づくことがあって、デジカメをポケットに入れておくことが多くなりました。
他に、黄色の花というと、
明石高校の西の
ため池の脇の道に
調べたところ、「セイヨウアブラナ」という花のようです。
少し歩いて路地に入ると、住宅フェンスからあふれるように
「モッコウバラ」が
咲いていました
次は白い花。
この時期よく咲いているのは、
「コデマリ」
「モッコウバラ」のお宅の少し先の公園にたくさんありました。
行く春を知りてか花の震えけり 弁人
ところで、KAZU君は来年小学生になります。そこで、時々ウオーキングがてら通学路を歩いてみたりします。
KAZU君の通う小学校へは、家を出て信号を渡り、坂を上って下りる起伏のあるバス通りを歩いて行くのですが、その道、この時期はなかなか風情があります。
街路樹の根元に
「アヤメ」が植えてあるのです
近隣の方が植えたのでしょうか、10メートルおきぐらいに紫の花がまとまって咲いていて、心がなごみます。
なんとなく、「アヤメ」というと、湿地に咲く花という印象でしたが、それは「ハナショウブ」や「カキツバタ」のことで、「アヤメ」は乾いた所に咲く花なのでした。
そういえば、明石公園の「アヤメ」も、池の脇から階段を上った普通の場所に咲いていたのに、そんなことは考えもしませんでした。
むらさきの文目すくっと春尽きぬ 弁人
街路樹と「アヤメ」は、歩道の車道寄りに植わっているのですが、反対の住宅の基礎のコンクリートのほうに、わずかな割れ目の土の中から、
オレンジの花が
顔を出しています。
最近は、逗子の路地でも見かけるので、全国的に分布しているのかもしれません。
ポピィかと思う花が「こんな所に」と思う場所に咲いていて、最初はなかなか可憐な花だと思いました。でもこの花、どうも大変な存在らしいのです。
先日、ある住宅のブロック塀の下に5、6本咲いていて、ちょうど、その家のおばあちゃまが脇のプランターに水を遣っていた時に、
「最近、この花よく見ますね。ポピィの仲間ですかね」
と話しかけたところ、
「ポピィなんだろうけど、これは雑草でね、放っておくと、どんどん増えちゃうんですよ」
との返事。
さっそく調べたところ、名前は「ナガミヒナゲシ」で、ヨーロッパから入ってきた帰化植物とか。異常な繁殖力を持ち、ここ数十年で日本中に広まったらしいのです。
どうも、コンクリートによってアルカリ化した土壌を好むので、市街地、特に道路脇に繁殖し、行く行くは、在来の植物を駆逐してしまう勢いなのだそうです。
そんな花だとは、まったく知らなくてびっくりしてしまいました。
近所の公園の道路脇にも
咲いています
問題のある外来種といえば、「西洋タンポポ」とか「セイタカアワダチソウ」なんかが浮かびますが、まだまだいっぱいありそうです。
そんなことを考えていると、最近よく見る、このきれいな紫の花も、つい気になって、不気味な花に見えたりしてしまいます。
「ツルニチニチソウ(蔓日々草」です
この花も外来種で、かなりの繁殖力を持っているようですが、この植物は単なる雑草ではなく、地面を隠して土壌の流失を防ぐグラウンドカバーとしての役割があるそうで、少し安心しました。
そういえば、上の写真、空き地を覆うように咲いていましたし、丘の上にある私の住まいの前の斜面にもたくさん咲いていました。
いずれにせよ、雑草というか、道端に何気なく咲いている花は、きれいに整備された花壇の花や、プランターで手をかけて咲いている花よりも野性的な感じで、そのぶん、逆に可憐に見えて惹かれるのですが、中には、そのたくましさゆえ、単純に愛でているだけでは済まされない花もあるということですね。