2月2日(木)
連日、北国や日本海側の豪雪の模様がトップニュースになっていますが、明日は節分。もう少し辛抱すれば、春らしい日もやって来るのかもしれません。
「いやぁ、さびぃ!」と、朝、布団にくるまっていると、ラジオから「1月の平均気温、大阪・神戸は昨年のほうが低かったそうです」という声。「ほんとかな」と首をかしげながらも、「喉元過ぎれば・・・・」という諺のとおり、人間というのは本当に忘れやすい生き物だと思わざるを得ません。
そうはいっても、やはり寒いことには変わりありません。そう、一週間ほど前でした。KAZU君のお家からの帰途、夜空に冴え冴えとした三日月と、そのすぐそばに宵の明星が鮮やかに輝いていました。
1月26日。月齢3.2とか
冴ゆる夜に月とヴィーナス対面し 弁人
翌27日。月は夜ごとに金星から離れて行きます
昨夜は上弦の月でしたが、天空に輝く木星のほうに近づいていました。それはさておき、冬型の気圧配置になっても、西寄りの季節風が吹くとしぐれやすい瀬戸内式気候、この時期にこんなに空が澄んでいるのは、季節風が北寄りになってしんしんと冷え込んでいる証拠なのです。
そうはいっても、日脚は確実に延びています。夕方の保育園からの帰り道も、かなり明るくなりました。
KAZU君、最近は少々寒くても、車よりも電車で帰るのが楽しみで、保育園を出ると、前の国道2号線を元気よく歩きます。
歩道橋を渡って、
最寄り駅の山陽電車人丸前駅へ
電車は15分に1本。
景色はいいけれど、ちょっと冷えます
でも元気いっぱい。
「シゴセンジャー?」「ちゃう、鉄人やでぇ」
寒いので上り下りは問わず、先に来た電車に乗ります。上りなら舞子駅、下りなら明石駅で乗り換えてJRで一駅戻ります。
そのKAZU君、この寒さの中ですが、おかげさまでこの冬はクリスマス前に一度風邪を引いただけで、年が明けてからは一度も保育園を休んでいません。
それでも油断は禁物。先週末インフルエンザの二回目の予防接種を済ませました。誰だって注射は嫌いです。子どもはなおさらですから、泣かない子なんているはずもないと思いきや、KAZU君、いつもぐっとこらえて我慢します。ふだんは少々臆病で、小犬が散歩していても私の後ろに隠れたり、猫にもなかなか近寄らない慎重な子なのに本当に不思議です。
もう一年も前、ノロウイルスでひどく寝込んでしまい、お医者さんがとても太い(私も思わず眼を丸くするほどの)注射器を用意した時に、まじろぎもせずじっと堪え続けたのには、お医者さんも「珍しい子やなぁ」とびっくりして頭をなでてくれたほどでした。
注射の後、この日も至極明るくて
注射を我慢できたご褒美というわけでもありませんが、お医者さんからの帰りに、そのまま電車に乗って天文科学館へ行きました。
ひとしきり、展望台から大好きな電車を眺めて
「おじいちゃん、シゴセンジャー豆まき、まだ? 早く行こおよォ」
「そうだね、そろそろかな。で、カーくん、豆まきって知ってる?」
「知らん。早く行こうよォ」
「あのな、カーくん。あといくつか寝ると、『立春』ちゅうのが来て、少しずつ暖かくなるんだよ。それで、暖かくなる前に『鬼は外!』って言って豆を投げて、鬼を追い払うんや。それが豆まきなんやで」
「鬼はこわい?わるい人?」
「こわくなんかないよ。カーくんやおじいちゃんの身体の中に、悪いことしちゃおうかなと思わせる困ったものがあったりするだろ、それが鬼なんや」
「???・・・鬼はシゴセンジャーがやっつける?」
「カーくんだって、豆を投げればやっつけられるよ。大きな声で『鬼は外!』って言えるかなぁ」
「???・・・」
実は、「シゴセンジャーの豆まき」がお目当てだったのです
注射には強くても、こういう場面ではシャイなKAZU君、なかなか最前列に行けません。
記念撮影も遠慮がちに、
他の子が少なくなってからでした
豆投げる子どもも春を待ちにけり 弁人
連日、北国や日本海側の豪雪の模様がトップニュースになっていますが、明日は節分。もう少し辛抱すれば、春らしい日もやって来るのかもしれません。
「いやぁ、さびぃ!」と、朝、布団にくるまっていると、ラジオから「1月の平均気温、大阪・神戸は昨年のほうが低かったそうです」という声。「ほんとかな」と首をかしげながらも、「喉元過ぎれば・・・・」という諺のとおり、人間というのは本当に忘れやすい生き物だと思わざるを得ません。
そうはいっても、やはり寒いことには変わりありません。そう、一週間ほど前でした。KAZU君のお家からの帰途、夜空に冴え冴えとした三日月と、そのすぐそばに宵の明星が鮮やかに輝いていました。
1月26日。月齢3.2とか
冴ゆる夜に月とヴィーナス対面し 弁人
翌27日。月は夜ごとに金星から離れて行きます
昨夜は上弦の月でしたが、天空に輝く木星のほうに近づいていました。それはさておき、冬型の気圧配置になっても、西寄りの季節風が吹くとしぐれやすい瀬戸内式気候、この時期にこんなに空が澄んでいるのは、季節風が北寄りになってしんしんと冷え込んでいる証拠なのです。
そうはいっても、日脚は確実に延びています。夕方の保育園からの帰り道も、かなり明るくなりました。
KAZU君、最近は少々寒くても、車よりも電車で帰るのが楽しみで、保育園を出ると、前の国道2号線を元気よく歩きます。
歩道橋を渡って、
最寄り駅の山陽電車人丸前駅へ
電車は15分に1本。
景色はいいけれど、ちょっと冷えます
でも元気いっぱい。
「シゴセンジャー?」「ちゃう、鉄人やでぇ」
寒いので上り下りは問わず、先に来た電車に乗ります。上りなら舞子駅、下りなら明石駅で乗り換えてJRで一駅戻ります。
そのKAZU君、この寒さの中ですが、おかげさまでこの冬はクリスマス前に一度風邪を引いただけで、年が明けてからは一度も保育園を休んでいません。
それでも油断は禁物。先週末インフルエンザの二回目の予防接種を済ませました。誰だって注射は嫌いです。子どもはなおさらですから、泣かない子なんているはずもないと思いきや、KAZU君、いつもぐっとこらえて我慢します。ふだんは少々臆病で、小犬が散歩していても私の後ろに隠れたり、猫にもなかなか近寄らない慎重な子なのに本当に不思議です。
もう一年も前、ノロウイルスでひどく寝込んでしまい、お医者さんがとても太い(私も思わず眼を丸くするほどの)注射器を用意した時に、まじろぎもせずじっと堪え続けたのには、お医者さんも「珍しい子やなぁ」とびっくりして頭をなでてくれたほどでした。
注射の後、この日も至極明るくて
注射を我慢できたご褒美というわけでもありませんが、お医者さんからの帰りに、そのまま電車に乗って天文科学館へ行きました。
ひとしきり、展望台から大好きな電車を眺めて
「おじいちゃん、シゴセンジャー豆まき、まだ? 早く行こおよォ」
「そうだね、そろそろかな。で、カーくん、豆まきって知ってる?」
「知らん。早く行こうよォ」
「あのな、カーくん。あといくつか寝ると、『立春』ちゅうのが来て、少しずつ暖かくなるんだよ。それで、暖かくなる前に『鬼は外!』って言って豆を投げて、鬼を追い払うんや。それが豆まきなんやで」
「鬼はこわい?わるい人?」
「こわくなんかないよ。カーくんやおじいちゃんの身体の中に、悪いことしちゃおうかなと思わせる困ったものがあったりするだろ、それが鬼なんや」
「???・・・鬼はシゴセンジャーがやっつける?」
「カーくんだって、豆を投げればやっつけられるよ。大きな声で『鬼は外!』って言えるかなぁ」
「???・・・」
実は、「シゴセンジャーの豆まき」がお目当てだったのです
注射には強くても、こういう場面ではシャイなKAZU君、なかなか最前列に行けません。
記念撮影も遠慮がちに、
他の子が少なくなってからでした
豆投げる子どもも春を待ちにけり 弁人