毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
THE WRESTLER
2009-06-19 / 映画
待ちに待った 『 レスラー 』 を観てきました!!!
泣けた。
泣けました。
いやはや、素晴らしかった。期待以上。
主演は、80年代にハリウッドのセクシーな二枚目俳優としてスターだったものの
その後、どんどん坂を転げ落ち低迷、この10数年はどん底生活だったという、
ミッキー・ローク。
そして、
スター俳優の主演を求めていたスタジオからの要請を、
主演はミッキー・ローク以外にはいない!と強行に突っぱね、その起用を死守した
監督、ダーレン・アロノフスキー。
大幅な製作費カットという過酷な条件を受け入れて完成した当初は、
本国アメリカでの配給会社すら決まっていなかったという無名の低予算映画
『 レスラー 』 は、
2008年のヴェネチア国際映画祭最高賞の金獅子賞を受賞し、
アカデミー賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞などの
なだたる映画賞の主演男優賞を総ナメにし、全世界の映画賞54冠に輝く、という
一大センセーションを巻き起こす!!
という、読んでいるだけでも興奮してくるプロローグがついている1本だった
わけなのです。
かつては、マジソンスクウェアガーデンを満員にしたスター選手だったけれど、
20年が経ち、今や落ち目で地方のドサまわり興行で細々と生計をたてている
レスラー、ランディ。 老いと孤独を抱えて生きる彼に、引退を余儀なく迫る
心臓発作が起きてしまいます。新しい仕事に就き、絶縁状態だった娘との関係を
もう1度取り戻し、心のよりどころの存在のストリッパーのキャシディーに
想いを伝えて、まともな生活を立て直そうと再スタートを決意するのですが・・・
映画の主人公ランディーと、彼を演じるミッキー・ロークを重ねて観てしまうのは
無理なからぬことでありましょう。
ミッキー・ローク ・・・・・ 80年代、映画館に通いはじめていた私は、
彼がスター街道を登りつめていく過程の出演作をいくつか観ています。
当時、世界で最も美しい男の1人に数えられていたローク。
『 ナインハーフ 』 での煙のようなささやき声、セクシーな流し目線、
オシャレの見本のような洗練されたスーツが掛けられたクローゼットを退屈そうに
さまよう指の持ち主、それが、ミッキー・ロークでした。
ざらついて荒れた肌、むくんだ顔と指と、厚い爪、長年の酷使で傷だらけの肉体を
ぎしぎしいわせながら地方巡業先のリングに上がる、落ち目の元スターレスラー
を演じるミッキー・ロークに、そのようなかつての美しい面影はもうありません。
ですが、それらに変わって今は、手の中にあったもの全てを失ってなを
人生のどん底を生きてきた男の、晒されたような清潔感と、
粉飾することを卒業した正直な存在感がありました。
老いと孤独と死の予感を抱えて、自分の生きてゆけるたった1つの場所=リング
に再び戻るランディーの ” 勇姿 ” に泣かずにはいられない。
生きるということは、こんなにもつらく、どうしようもなくいとおしい。
ミッキー・ロークの演技は自然。だからなおさら素晴らしく、
なおさら沁みるのでした。
共演のマリサ・トメイも、場末のストリッパーという汚れ役を演じて最高だったし
旧友ミッキー・ロークがこれまでの人生全てを賭けて演じると誓い挑んだこの映画
のために、ブルース・スプリングスティーンが無償で提供したという主題歌にも
最後にも1度泣かされました。
是非、観てください。
泣けた。
泣けました。
いやはや、素晴らしかった。期待以上。
主演は、80年代にハリウッドのセクシーな二枚目俳優としてスターだったものの
その後、どんどん坂を転げ落ち低迷、この10数年はどん底生活だったという、
ミッキー・ローク。
そして、
スター俳優の主演を求めていたスタジオからの要請を、
主演はミッキー・ローク以外にはいない!と強行に突っぱね、その起用を死守した
監督、ダーレン・アロノフスキー。
大幅な製作費カットという過酷な条件を受け入れて完成した当初は、
本国アメリカでの配給会社すら決まっていなかったという無名の低予算映画
『 レスラー 』 は、
2008年のヴェネチア国際映画祭最高賞の金獅子賞を受賞し、
アカデミー賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞などの
なだたる映画賞の主演男優賞を総ナメにし、全世界の映画賞54冠に輝く、という
一大センセーションを巻き起こす!!
という、読んでいるだけでも興奮してくるプロローグがついている1本だった
わけなのです。
かつては、マジソンスクウェアガーデンを満員にしたスター選手だったけれど、
20年が経ち、今や落ち目で地方のドサまわり興行で細々と生計をたてている
レスラー、ランディ。 老いと孤独を抱えて生きる彼に、引退を余儀なく迫る
心臓発作が起きてしまいます。新しい仕事に就き、絶縁状態だった娘との関係を
もう1度取り戻し、心のよりどころの存在のストリッパーのキャシディーに
想いを伝えて、まともな生活を立て直そうと再スタートを決意するのですが・・・
映画の主人公ランディーと、彼を演じるミッキー・ロークを重ねて観てしまうのは
無理なからぬことでありましょう。
ミッキー・ローク ・・・・・ 80年代、映画館に通いはじめていた私は、
彼がスター街道を登りつめていく過程の出演作をいくつか観ています。
当時、世界で最も美しい男の1人に数えられていたローク。
『 ナインハーフ 』 での煙のようなささやき声、セクシーな流し目線、
オシャレの見本のような洗練されたスーツが掛けられたクローゼットを退屈そうに
さまよう指の持ち主、それが、ミッキー・ロークでした。
ざらついて荒れた肌、むくんだ顔と指と、厚い爪、長年の酷使で傷だらけの肉体を
ぎしぎしいわせながら地方巡業先のリングに上がる、落ち目の元スターレスラー
を演じるミッキー・ロークに、そのようなかつての美しい面影はもうありません。
ですが、それらに変わって今は、手の中にあったもの全てを失ってなを
人生のどん底を生きてきた男の、晒されたような清潔感と、
粉飾することを卒業した正直な存在感がありました。
老いと孤独と死の予感を抱えて、自分の生きてゆけるたった1つの場所=リング
に再び戻るランディーの ” 勇姿 ” に泣かずにはいられない。
生きるということは、こんなにもつらく、どうしようもなくいとおしい。
ミッキー・ロークの演技は自然。だからなおさら素晴らしく、
なおさら沁みるのでした。
共演のマリサ・トメイも、場末のストリッパーという汚れ役を演じて最高だったし
旧友ミッキー・ロークがこれまでの人生全てを賭けて演じると誓い挑んだこの映画
のために、ブルース・スプリングスティーンが無償で提供したという主題歌にも
最後にも1度泣かされました。
是非、観てください。
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