2023年初秋のジャズライブ、ありがとうございました!

 

降りそうで、なんとか降らずに終える事が出来た9月11日( 月 ) の昨夜。

さすがに少々蒸し暑かったので、店内の冷房調整をこまめに行い、白ワインは早め

に冷やし、椅子の配置をチェックし、お茶を淹れて準備を進めておりました。

お忙しい平日、ご参加のみなさま本当にありがとうございました!

夏の暑さを引っ張りつつも、新しい秋の気配が感じられる夜に、木( ベース ) と

真鍮 ( テナーサックス ) からなる楽器の響きがその中で様々な独自の音を奏でて

交差する、なかなかのライブではなかったでしょうか。

さっそく昨夜の演目をご紹介いたします。

 

 

・BUT NOT FOR ME

・DON'T BLAME ME

・LOVER MAN

・SKYLARK

・EQUINOX

・SMILE ( ENCOR )

 

以上のアンコール曲を含めた6曲でした。

 

 

一曲目 「 バット  ナット フォー ミー 」

1930年にガーシュイン兄弟によって作詞・作曲されました。ジャズの超スタンダー

です、エラもチェッティーもジョン.C も、レディ・ディも、e.t.c. 名演奏づくし

す。昨夜のオープニングのこの曲は、テーマのメロディがかすかにわかるくらいに

解体されたおもしろいソロをテナーとベース共に展開しつつ、今宵の音の響きをご披露

したようです。一曲目から聴き応えのあるソロパートでしたね。

 

二曲目 「 ドント ブレーブ ミー 」

私を責めないで / あなたの愛が私をおかしくしたの / 神様 私を救って / 私のドラッグ

恋人なの ・・・・・ という激しい愛の歌詞 ・・・・・なのですが、昨夜の演奏

は、ゆったりと歌うテナー、そしてしみじみと寄り添うベースの穏やかで味わい深い音

たっぷりと楽しめました。

 

三曲目 「 ラヴァー マン 」

1941年に書かれた曲、しかもビリー・ホリディのために書かれた曲です。タイトル

を聞くと自動的にビリー・ホリディの独特のこもったような、こぶしを効かせたような

この曲の歌唱が耳に蘇ります、ぜひとも聴いてみてください!

枯れて掠れたような渋い音で歌う昨夜のテナーとベースでした。両楽器ならではの。

 

四曲目 「 スカイラーク 」

スカイラークとは、ひばり。私の愛をどこかで待っているひとはいる? と、天高く飛翔

ひばりに恋心をのせるラヴソング。昨夜のデュオ、とてもとても面白かった!!

ソプラノサックスに持ち替えての四曲目なのでしたが、ソプラノサックならではの伸び

な高音に、ベースが淡く淡く応えて、ソプラノサックスのソロが実験的なほどの変化

球。ヴォーカルバージョンではありえない展開は実にクリエイティブでした。

 

五曲目 「 エクイノックス 」

秋分を意味する EQUINOX 、最高でした!

大関のテナーの音が、ソロフレーズが、構成の新鮮さが、アイデアが、つまり創造性の

方向と波長がこれほど合致する曲は、この曲とあと数曲。相性がいいのですね、もう

湧いてくるかのようなソロ演奏でした。

低音を地鳴りのように刻むベースから始まり、テナーが静かに入ります。風変わりな

マイナーメロディをぐいぐいと白熱させる二人の演奏は、次の音が予測できない面白さ

とパワーに満ちて一気にエクイノックス的な世界に巻き込まれてしまいました。

すばらしいソロ!耳に深く響く音!

秋の初めにぴったりの、胸のすくようないい演奏だったと思います。

 

六曲目 アンコール曲「 スマイル 」

” 怖くて悲しくても、笑顔なら きっと明日は太陽が昇り、君のために輝く ”

希望を歌ったチャーリー・チャプリンの曲を、ソプラノサックスのソロで、感謝と共に。

 

 

以上です。

丁度いい例えの言葉が出てこないけれど、うーん!良かったなぁ! という感じのライブ

でしたよ。ご参加のみなさま、いかがでしたか?

ジャズの生演奏の醍醐味は、予測出来ない音と音楽的空間にあるように思えたラストの

曲 「 エクイノックス 」 でした。

 

次回は、今年最後のライブ、11月20日 ( 月 )です。

小一時間の非日常を、ぜひ体験してみてください。

 

一同、こころよりお待ちしております!!

 

 

 

 

 

 

 

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