PORTRAIT IN JAZZ / BILL EVANS TRIO

 

 

このアルバムをターンテーブルにのせて、

針を落としてからボリュームを慎重に上げていき、

無音で回るレコードの溝から最初の一音が響いた瞬間。

その瞬間の痺れるような溜息が思わず出てしまうような泣きたくなる

ような感動が、初めて聴いてから40年あまり経っても全く変わらない、

ビル・エバンス 『 ポートレイト イン ジャズ 』 は、

私にとってそんな特別な1枚です。

 

1曲目は 「 Come Rain or Come Shine / 降っても 晴れても 」。

1946年にハロルド・アーレンが作曲したポピュラーソングは、ビル・エバンス

に選ばれた鍵盤の、重なり合う複雑なニュアンスと音階によって、ほとんど別の曲。

共通するのは曲名とメロディの概要、くらいか。

原曲の持つ伸びやかなニュアンス自体が、全く新たに入れ替えられてます。

その解釈の意向を思うに、ビル・エバンスは、ジャズに文学を入れた最初のプレイヤー

ではなかったでしょうか。

詩情と内省を、若々しい英気と超技巧とで、ジャズの文脈に新しい世界を出現させた

のがビル・エバンス。

そして続く2曲目 「 Autumn  Leaves / 枯葉 」は、全盛期のバド・パウエルにも通じる

ような強靱なドライブ感とジャズの喜びに満ちているのです。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

立秋を過ぎました。お盆を迎えます。

暑さの中に、仄かに秋の空気感を感じはじめる8月半ばです。

夜は少しゆっくりと、秋を感じる音楽と共に過ごしたくなりますね。

小さなトレイに、ワインはしっかりした赤で。

そして、お伴には、同じくらいしっかりした味わいの深いパンを

二切れほど。大人の悦楽時間です。

 

明日も、こんがりと焼けた丸いプチパンを山盛りにして、みなさまの

ご来店をお待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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