かぶ



かぶの美味しさに目覚めました。

野菜の蕪 です。

きめの細かいそのお肌、しっとりと白い。

まあるい平和なその容姿、大和美人という風情です。

すっきりと伸びた茎と、わしわしと繁る葉が健康そのもの、薄い緑から濃い緑へ。

なんて美しい・・・・・。

色の組み合わせからいくと大根と同じなのだけれど、大根に蕪の可愛らしさのようなもの

はありませぬ。あっさりとしていながら、噛むとぴりりっとした辛味を隠し持っている。

柔らかいようでいて案外しっかりとした歯ごたえが、生、または蒸し茹でかぶら。

しんなりと塩をその身に馴染ませながらもハリハリ感も併せ持ち続ける、漬けかぶら。

口に入れるとたおやかに身を崩す、煮かぶら。

蒸して良し。茹でて良し。漬けて良し。おろして良し。煮て良し。

ああ、堪らぬ。


このところ、蕪の摺りおろし味噌汁が断然気に入ってます。エノキダケの味噌汁を作り、

最後に摺りおろした蕪と刻んだ葉っぱを入れて1分から2分ほど弱火で煮て出来上がり

なのですが、いや本当に体がしみじみと喜び癒されてくるのが実感できます。

最高に美味しいのです。

茹でて酢味噌添え、塩麹または梅酢の浅漬け、蒸した葉っぱも最高ですね。

おろした蕪の汁を少し煮詰めて飲むと、体に溜まっている悪い脂分などを排出してくれる

力もあるそうです。感動。

本物のレディーは、ピストルの扱い方に精通しているもの・・・なーんてことを読んだ

ことあります。蕪って、かなり上等の淑女ではないかしら。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )