毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
今年の収穫
家の玄関横の空きスペースは、毎年春から晩夏まで、それは見事な雑草の競演。
雑草抜きをしないから、いやはや年々新たな種が根付いてみりみりと伸びていて、
いろんな意味で呆れつつも、自然の力の凄さ素晴らしさに妙に感動したりします。
雑草が嫌いではないです。 いや、結構好きかな。
おもしろい形の葉っぱ、雑草のくせに意外にも繊細で優しげな花を咲かせている種類も
あったりして、毎朝しばし眺めて飽きません。
「 やや、こんなところにこんな草が・・・ちょっと前、去年には生えていなかった
ぞ。 」 なんていうことがしょっちゅう。周りのおうちで玄関回りに雑草を生やらかし
ている家なんぞ一軒たりともありゃあしませんが、でもいいんだもん!
それでも、今年の雪解けのころから、息子がしつこく言いだしたのです。
「 畑 ( 雑草畑?? ) に何か植えたいー!!! 」 と。
うーむ、一緒に土いじりの体験 & 思い出 & 収穫の喜び & 自分で植えた野菜なら少し
は食べてくれるかも・・・ などという健やかで良い子育てっぽいイメージがパッと浮か
び、よーし今年は少しがむばって雑草も抜き、息子と二人で種を植えてみっか! と、
まあ経緯はこのようなものなのでしたが、いざ蓋を開けてみますると、春にもりもりと
咲きまくるタンポポ抜きがまずあって、慣れないしゃがみ作業に腰をなだめつつスコップ
で 「 どこまで伸びてんだあー?! 」 っていうタンポポの根っこ掘りをしたのは
私一人で、息子はその周りで無駄な泥んこ遊び。ただの野次馬。
ようやくなんとか砂利やら石、鉄くず、そしてタンポポを取り除いて、種を蒔けるスペ
ースを作り、数年前に景品でもらってあった シソ・三つ葉・ラディッシュ・パセリの
種を一列ずつ蒔いて、水をやりました( 息子、ちょっとだけ手伝う。泥遊び続行 )。
その日以降、毎日の水遣り&観察が私の ( 私一人の ) 日課になったわけですが、
あんなにしつこく畑作りを熱望していたはずの当の息子は、調子よく顔を出しては
「 まーちゃん、芽 でたあー? 」 「 ちゃんとお水撒いてるー? 」ですよ。
「 ヘイヘイ、まだでござんすよっ 」
毎朝、息子を保育園に連れて行ってから家に戻り、笑っちゃうような自称 ”畑 ” を
眺め、「 あ、ちっちゃい芽? 」 「 芽、出たあ? 」 「 まーだまだあ 」 と、一人で
観察、なにせ種を植えた小さなスペースを取り囲む強力雑草軍団が、暖かくなるにつれ、
その勢力をいや増す限り、どれが植えた種の新芽かどれが飛んできた新種の雑草の新芽
か、見極める能力は、今年の私、生まれて初めての野菜の種蒔き、自家菜園超若葉マー
ク、ど素人の私にはゼロ、でした。
それでも毎日水を遣り、夏を迎える時期に、なななんと!!! ラディッシュが!!
可愛い赤い頭がうちの過酷すぎる自称 ” 畑 ” のこんなところに植えましたっけ?
という予想外の場所に育っておりました。全部で5個。シーズン中の収穫数ですよ。
うーむ、当初のイメージとしましては、夏の間ずっと、シソとパセリと三つ葉とラディッ
シュには不自由しない、自家製オーガニック薬味を堪能・・・・・ のはずだったんです
が、無謀な野望すぎ。あったり前田の焼き蛤。
でも、5個。日当たりも悪く、土の状態も出来ていないあんな自称 ” 畑 ” にて大きく
なってくれた5個のラディッシュ。アリガトウ!!
この貴重な ” 奇跡のラディッシュ ” 、息子は 「 辛いーっ 」 と、食べませんでし
た。ふん、まあ、そんなもんだろ、キミはね。わかっていましたよ、ええ、結構ですよ。
キラキラ輝くルビーのごときラディッシュちゃん、虫食い葉っぱもみーんな、ちょいと
塩をふって、いただきました ( 夫にも1個わけてあげた )。
2012年の夏は過ぎ行く。
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