クラッシュ

このところ 毎週 蠍座に行ってます。

先先週は、 『 ALWAYS ・3丁目の夕日 』、

先週は、 この 『 クラッシュ 』 。

2本とも 混んでましたよー。( ヨカッタネ、蠍座・次郎サン! )

『 3丁目 』 の方は、客層の平均年齢 63歳、..っていうかんじで、

懐かしさ おかしさ 人情 の3点セットで 上映中 何度も 鼻をすする音が

一斉に。 ( 映画の舞台は 昭和33年の東京 下町 ) 。

オモシロカッタデス。

そして 『 クラッシュ 』 。

”人種偏見”が この作品の柱なのですが、アメリカの抱える この病気は

人間が 地球にいる限り 治す事の出来ない 人間病、不治の病なのでは? って

思ってしまう。

登場人物たちは それぞれに ひどく病んでいて、不安定で、なんとか生きています。

社会のなかで 必死に。

舞台は L.A. 、ある自動車事故 ( クラッシュ ) が 物語の発端で、 

そこから それぞれに 複雑な問題を抱えるゆえに 主人公たちが 出会い

ぶつかり ( クラッシュ )、見事に 物語として 繋がっていくのです。

それにしても アメリカの ”銃”の存在、

これは 本物を 見たことも 触ったこともない私には 現実感なんてないのですが、 

銃を向けられただけでショック死!ですな。 確実に!!

いやあ 怖い 怖い。

みんな 今の状態に至るまでには ひとつひとつ 理由があって、

傷ついて 傷ついて こんなんなっちゃった! ..... ってことなんだが、

この監督、全員に ではないんだけれど、人間の悪い面のサンプルみたいな

彼ら彼女らに ぶつかり合ったからこそ、の トンネルの先の ちいさな希望の光を

与えて、観ている私達にも 優しい何かを 予感させて 映画を 締めくくってます。

だから 観終わったとき ちょっと 暖かな気持ちになれました。

この作品は インディーズから発表され、なんと アカデミー作品賞、脚本賞、編集賞

の 主要3部門を制覇したそうです。 それで、当初 お金がない中での制作だった為

出演者にも 配給後の売上にあわせて ギャラを支払うことになっていたのに、

いざ、蓋を開けたら、こーんなに大ヒットしたにもかかわらず、いまだに ギャランティ

が支払われておらず、本国アメリカで 訴訟問題になっちゃっているそうです。

いかがなものでしょうねえ。



    

 
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