やまざき貴子『LEGAの13』4巻
16世紀後半のヴェネチア、錬金術師レーガは元首の命令で軟禁状態で研究中の身の上。
前元首のインテリ変人令嬢が相手役として本命のようだけど、長いこと出てこないな~。
長期連載だった『っポイ!』がようやく終わったらしいので、こちらのピッチをあげてもらえないものだろうか。
『華の姫 茶々ものがたり』3巻 byわたなべ志穂
現代もの学園ラブストーリーを主として描いている作家であるようだけど、歴史もの少女マンガとして正統派だと思う。家康がちょっと黒過ぎるのがナンであるが。茶々がヒロインではある程度やむをえないのか。しかしこの先の北の政所の扱いが気になる。
これまで、架空キャラである旧浅井の家来が本命相手役で、三成は茶々に敵意を向けてきていたのだが、ついに(?)これも茶々にひかれていることを認めてきた。 お約束ではある。
2巻が秀次たちの処刑までで、3巻で秀吉が死んで、--史実はまだ10何年もあるけど、物語としては長くても6巻程度までかな?
大和和紀『イシュタルの娘』1
タイトルに反して日本の歴史もの。戦国末期の実在人物で、教養(と神通力?)で権力者たちにも重んじられたという小野お通が主人公。私もこれで初めて知った。タイトルに「イシュタル」と女神の名前を使っているのは、『陽の末裔』にも似たニュアンスがありそうだ。信長、秀吉、家康、それぞれ特徴が出ていて納得のいくキャラになっている。
『大奥』6巻
綱吉編は終わり、その後の5代目家宣は短く終わった。
家光(千枝)&お万(有功)にせよ、綱吉&右衛門佐にせよ、本当に恋しあった二人の間に子がないということは重要な点かもしれない。この先、熱愛カップルは登場するのだろうか。男女は子を為すだけがすべてではない、という(意味の)言葉は現代でももちろん通じるし、男を種馬扱いすることへの怒りは当然裏返して女の側からの叫びでもある。
美男美女の老いた姿まで描かれることは少女マンガとしては異例である、おまけに、老いたからこそできたことであったり、老いてもなお執着される女がいたり。
キャラ設定で意外だったのは、
・絵島がブ男。べらんめえな江戸っ子ふう。
・野心家のイメージの強い間部詮房が、家宣に対して猛烈な忠義を抱いていて健気なほどであること。キャラの重なるところのある柳沢吉保はクール系美女だったが、こちらはむしろ、可愛い系+小悪魔な感じ。
この先、田沼意次や阿部正弘はどんなだろう。意次の息子が城中で斬られるけど、これは女同士の事件になるのか?。でも、武家の後継ぎは男はダメという取り決めも撤廃されたという展開だからわからない。
ひかわきょうこ『お伽もよう綾にしき ふたたび』1巻
「ふたたび」とついているように続編。
珍しい室町時代中期の時代FT。(少なくとも性格は)かわいい女の子とかっこいい男は一貫してひかわさんの得意とするところであり少女マンガの王道の一つ。おまけに、非美形やバケモノも浮かずに描けるのがこの作家の偉いところだ。
あとがきその他で、荒唐無稽なFTだけに、時代背景はきちんと描こうと思い、髪型からこの時代を選んだということを読んで感心した。髪型の時代考証無視のマンガは珍しくないから(それが必ずしも悪いとは思わないけど)。これをきっかけに、時代・歴史ものにハマってくれていいのに。ほんとに神話の時代を描いてくれても歓迎する。いや、日本の神話の格好はシュミじゃないけど。
16世紀後半のヴェネチア、錬金術師レーガは元首の命令で軟禁状態で研究中の身の上。
前元首のインテリ変人令嬢が相手役として本命のようだけど、長いこと出てこないな~。
長期連載だった『っポイ!』がようやく終わったらしいので、こちらのピッチをあげてもらえないものだろうか。
『華の姫 茶々ものがたり』3巻 byわたなべ志穂
現代もの学園ラブストーリーを主として描いている作家であるようだけど、歴史もの少女マンガとして正統派だと思う。家康がちょっと黒過ぎるのがナンであるが。茶々がヒロインではある程度やむをえないのか。しかしこの先の北の政所の扱いが気になる。
これまで、架空キャラである旧浅井の家来が本命相手役で、三成は茶々に敵意を向けてきていたのだが、ついに(?)これも茶々にひかれていることを認めてきた。 お約束ではある。
2巻が秀次たちの処刑までで、3巻で秀吉が死んで、--史実はまだ10何年もあるけど、物語としては長くても6巻程度までかな?
大和和紀『イシュタルの娘』1
タイトルに反して日本の歴史もの。戦国末期の実在人物で、教養(と神通力?)で権力者たちにも重んじられたという小野お通が主人公。私もこれで初めて知った。タイトルに「イシュタル」と女神の名前を使っているのは、『陽の末裔』にも似たニュアンスがありそうだ。信長、秀吉、家康、それぞれ特徴が出ていて納得のいくキャラになっている。
『大奥』6巻
綱吉編は終わり、その後の5代目家宣は短く終わった。
家光(千枝)&お万(有功)にせよ、綱吉&右衛門佐にせよ、本当に恋しあった二人の間に子がないということは重要な点かもしれない。この先、熱愛カップルは登場するのだろうか。男女は子を為すだけがすべてではない、という(意味の)言葉は現代でももちろん通じるし、男を種馬扱いすることへの怒りは当然裏返して女の側からの叫びでもある。
美男美女の老いた姿まで描かれることは少女マンガとしては異例である、おまけに、老いたからこそできたことであったり、老いてもなお執着される女がいたり。
キャラ設定で意外だったのは、
・絵島がブ男。べらんめえな江戸っ子ふう。
・野心家のイメージの強い間部詮房が、家宣に対して猛烈な忠義を抱いていて健気なほどであること。キャラの重なるところのある柳沢吉保はクール系美女だったが、こちらはむしろ、可愛い系+小悪魔な感じ。
この先、田沼意次や阿部正弘はどんなだろう。意次の息子が城中で斬られるけど、これは女同士の事件になるのか?。でも、武家の後継ぎは男はダメという取り決めも撤廃されたという展開だからわからない。
ひかわきょうこ『お伽もよう綾にしき ふたたび』1巻
「ふたたび」とついているように続編。
珍しい室町時代中期の時代FT。(少なくとも性格は)かわいい女の子とかっこいい男は一貫してひかわさんの得意とするところであり少女マンガの王道の一つ。おまけに、非美形やバケモノも浮かずに描けるのがこの作家の偉いところだ。
あとがきその他で、荒唐無稽なFTだけに、時代背景はきちんと描こうと思い、髪型からこの時代を選んだということを読んで感心した。髪型の時代考証無視のマンガは珍しくないから(それが必ずしも悪いとは思わないけど)。これをきっかけに、時代・歴史ものにハマってくれていいのに。ほんとに神話の時代を描いてくれても歓迎する。いや、日本の神話の格好はシュミじゃないけど。
あまり好きなのが無かったので もう送らないで
と行った途端に「イシュタルの娘」が連載。
ちょっと残念ですが 本が出たら買うことにして
暫く我慢です(笑)
「大奥」も興味があるので 里帰り時に
購入の予定です。
雑誌全体のせめて3分の1は楽しみでないと、定期購読は重荷です。