レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

クリスマスツリー

2006-12-13 14:01:17 | ドイツ
 「もみの木 もみの木 いつも緑よ」で始まる歌は、本来はクリスマスソングというわけではないが定番と化している。
 クリスマスツリーの歴史として私の知るところでは、都会の職人組合の祭りで始まり、1570年のブレーメンでの記録が最初のものであるとか、アルザスが発祥で16世紀には木を切ることに対して細かく取り決めがなされたとか。どちらかといえば、アルザスと書いてあるものが多いかも。フランスから見れば北東部、ドイツからは西南部であり何度も所属の替わっているアルザスはこのころにはドイツである、念のため。
 18世紀には貴族から始まり、家庭に広まる。
 19世紀、ハノーヴァー王朝のヴィクトリア女王の婿のアルバート公は幼少のころクリスマスの祝いが大好きで、彼のためにヴィクトリアはツリーも飾るようになった。これがのちに英国民に広まる。
 アメリカでは、やはり19世紀、アルザスから来たドイツ系の移民が始めた。
ーー以上のことはほとんど、去年放映された番組『クリスマスツリー物語』から。国際共同制作となってはいるけど、やはりドイツが中心だろう。内容も、断然ドイツが本場だいっ、えへんぷい!というかんじで私には微笑ましかった。再放送があったらぜひ見てほしい。

 12世紀のイングランドが舞台の映画『冬のライオン』で、いわゆるクリスマスツリーが出てきたのって、時代考証からするとけっこうヘンということになるな・・・。映画は面白かったのでまた見たい気はある。リメイクもされたそうだし。
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