レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

いまさらだけど「12の方法」

2019-04-04 08:20:00 | 雑記
 もう2か月くらいまえにネットで話題になった一件。
 mixiに載っていた記事から引用する。

 ある男性がツイッター上で公開した「女性が美しくなるための12の方法」にネットが炎上している。
「やせていること」「ピンクを身に着けること」「男性の意見を聞くこと」などが列挙された12の方法をめぐり、ネットでは様々な議論が飛び交っている。
◆「このリストを見て怒る女性は性悪」
 波紋を呼んだこの“方法”を高らかに発表したのは、作家でモチベーションスピーカーのアレクサンダー・J・A・コルテス氏。人生のさまざまなことについて人々にコーチングするモチベーションスピーカーとしても知られるコルテス氏は先週、美しい女性に必要不可欠なルールをツイッターで公開。そのうえでコルテス氏は、こうコメントしている。
「このリストをためしに女性に見せてみるといい。このリストを見て怒るようであれば、その女性は性悪女。一緒に子供など持ちたくない相手で、ひどい母親になると分かる。男性諸君、目を見開いておくように」
 では、コルテス氏が掲げる「女性が美しくなるための12の方法」を見てみよう。
― やせていること
― 料理が出来ること
― ロングヘアであること
― メイクをすること
― 女性らしいこと
― 上品であること
― セクシーであること
― 除毛すること(言うまでもないが)
― おしゃれであること
― ピンクなど女性らしい色を身に着けること
― 男性を愛すること
― 男性の言うことを聞くこと

 これがネットで拡散されるとすぐさま「女性蔑視だ!」「ばかばかしい!」といった批判が殺到。
(中略)
 こういった批判意見に対し、コルテス氏と思われる人物は「このリスト通りにしておけば、マッチョな男性にもモテるようになるのに。美しくあるための方法が知りたかったらご連絡ください」と反論しているようだ。
 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

 引用終わり。

 これに対する私の批判の大きな点その1は:
 こういうタイプが好み、と個人の意見として言うならばさほど騒ぐほどのことではないだろう、しかし、すべての男女にとっての絶対真理のように言っている態度が図々しい。
 その2は:
 条件のうちで、堅実さにつながるのは「料理」くらいなもので、かなり表層的なものが目立つ。単なる遊び相手ならばそれでもいいかもしれないが、「一緒に子供など持ちたくない相手」などという言葉が出てきているということは違うのだろう。妻や母、長く身近な付き合いをする相手に大切なことである(と私の考える)誠実さや思慮分別というものはここに欠片もない。これら12ヶ条を満たしたうえで嘘つきの浮気女だっているだろう。オシャレもせず女らしくもなく肥えているが愛に満ちたいい母ちゃんである女だってゴマンといるだろう。おしゃれでセクシー、そんなもんがいい母親に必須なものか、バカ言ってるんじゃない!こんな男は父親に持つのもゴメンである。
 もしかすると、「女性らしい」の中に優しさや貞淑さも含めているつもりなのかもしれない、しかし、ほかの条件であまりに薄っぺらなことが目立っているので、とうていそういうふうに考えられないのだ。

 ほんと、この「12ヶ条」だけならばま~だいい、「そりゃ単にアンタの好みを並べてみただけだろ、なぁんて上っ面のことばかり言ってるんだろうね」と呆れるので済ませられるかもしれん。しかし、「怒る女性は~」コメントまで読んでなんの抵抗も感じない、「まあ、努力するわね(はぁと)」と皮肉でなく言うような女はそのほうが自意識おかしいと私は思う。
 
 細かいことを言えば、
ロングヘアだのピンクだの、好みだけでなく、似合う似合わないの問題もあるだろうに。
これに怒る人だって、個々の点が必ずしも悪いと思うのではないし、下品やデブになりたいわけではないなんてわかりきったことだろうに、そのへんに因縁つけるようなコメントもあって腹立たしい。
 それに、必ずしもイヤなことでなくても強制されるのはイヤだという人情はあるもので、オシャレや化粧も然り。
 いろいろな意味でツッコミどころ、というよりも怒りのツボの記事であった。

 これより少しあとで、さほど有名ではなさそうな人物(日本人男性)の書いた、長く愛される女性の条件とかいう記事が載った。「誠実さ」「自分の意見を持つ」「だめなことはだめと言う」等、は~る~か~にマトモな内容であった。
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