レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

『マンガで世界史が面白いほどわかる本』?

2018-12-01 07:26:53 | 歴史
 このまえ『世界の歴史 人物事典」を話題にした。
 その関連で知ったのは『大学入試 マンガで世界史が面白いほどわかる本』。
「大学入試 マンガで世界史が面白いほどわかる本」
 表紙に注目!中心部の青年、これはローマ人の恰好ではないか?と思って詳しい紹介を見たら、まさに、オクタウィアヌスが取り上げられている!購入。
 こちらは学習書の棚に置いてあった。
 国別に書かれていて、だいたいそれぞれ重要人物3人ずつ2ページのマンガが添えられている。
 オクタは、BC27にいったん政権を返上して「アウグストゥス」の尊称を得るあたり。したたかさが適切に描かれている、アグリッパもしっかり登場してるのも◎。 彼らがロン毛(束ねてあったり後ろにまわしてあるからそう目立たないけど)なのは疑問だけど。

 マンガやイラストの担当者は複数なのに、だれがどこを描いているのか不明瞭な点は困りもの。

 誰をマンガにするか、このへんは非常に珍しい。
 カエサルでなく、クレオパトラでなく、オクタ! このまえ話題にした本の「主人公としてとりあげられる有名な人物を中心に」というのとは逆に、スター性よりも、地味に重要なところをという方針なのだろうか。カール大帝でなくオットー1世。リチャード獅子心王でなくジョン。
 フランスからジャンヌとルイ14世とナポレオンだけど、ジャンヌは知名度・客寄せとの妥協ではなかろうか。
 「世界史クロストーク」は登場人物たちの架空対談、二次創作のノリ。(亀さんや駒さんのほうが面白いけどね)

コメント (4)
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