レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

謎のパソコン不調

2006-10-16 12:13:58 | 雑記
 アルファベットを大文字にしたり、感嘆符や疑問符を使うためにキーーーシフトだかコントロールかーーを押すと、ピピッと音がして、強制的に終了になってしまう、そういう現象がたまにやってくる。今年の春に始まった。長いメールをだいたい打ち終わって、シメの挨拶を書こうとしたらいきなりそれだ。原因不明のまま、その日は母のパソコンからとにかく送信した。あとで、差出人の名前がそれではまずかったと思い、自分のでまた送りなおした。当節、知らない名前で「ありがとうございました」なんて件名では、即座に削除されてもおかしくないものである。
 とにかく、いつ起きるかわからない。アレが来たら、それまで書いたぶんがパーだ。
だから対策は、
・長い文章を書くときは、途中でたびたび保存する。
・キーを必要とする文字や記号は、大丈夫なときに「コピー用」に保存しておいて、そこから移して使う。
など。
 終了されても、また立ち上げればいいことなんだけど。
 ああうっとうしい。
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「フィクションです」

2006-10-16 11:55:55 | 歴史
「この作品はフィクションです。実在の人物・事件などには関係ありません」
「実在しません」
こういう類の断り書きが、多くのコミックス、一部のテレビドラマにはある。
1、普通のフィクション(学園もの、ホームドラマ、恋愛もの)の場合
  --実在したってさしつかえないけどな。と思う。
2、実在の事件を題材にしている(山崎豊子作品のような)、または実際に起こりそうなサスペンスものなど
 --抗議された時の「保険」なんだろうな。
3、そもそも架空の世界の場合
 --(大人なら)実在すると誰が思うかボケ。

 そしてその4、歴史ものの場合。
 現在手元にある例では、
・『カンタレラ』:「この作品はフィクションです」
・『鬼国幻想』:「歴史をもとにしたフィクションです」
 このくらいが適切だと思う。実在したことに創作を加えてるのだから。
キャラ文庫『FLESH&BLOOD』に「実在の~関係ありません」と書いてあるのはいかがなものか。ないってことないだろう、エリザベスだのフェリペだのドレイクだの!ほんとに関係なければ私は読みたくないっ!
 同じ幻冬舎のコミックスで、現代ものの『888(スリーエイト)』でも、新選組ものである『ひなたの狼』でもまったく同じように「フィクションです」「実在の~関係ありません」と書いてある。いちいち考えてないな。

 Book-off(以下BOと略)でいくつか手にとったところ、
「花とゆめコミックス」の『天上の愛 地上の恋』も『花巡礼』も上記のような断り書きあり。ルドルフ皇太子やアリエノール・ダキテーヌが史実と無関係だと?
 『カンタレラ』と同じ「プリンセスコミックス」で、『エロイカ~』、『明日香の王女』『長池三国志』にはなにもなかった。それなりに考えて区別してるんだろうか?

 歴史小説においては、そういう断りはまずない。サトケンでも司馬でも永井さんでも。

 一つの仮説:マンガのほうが、読者の知識・分別をナメられている。児童書である学習マンガの場合は、架空キャラは架空と注意書きがついていることも仕方ないと思うけど。
 当たってみた例が少ないので、まだまだ断言は出来ない。
 
 なお、山崎作品をいくつか見たら、「事実に基づいて小説的に構成してあります」、「事実に基づく・主人公とその家族は架空」、「類似していても偶然の一致」などと、作品によって違っている。

 『天恋』では、作者が、これは「歴史パロディ」だと何度か書いていた。たぶん、「本格歴史もの」を期待されても困るとか、創作してるから鵜呑みにしないでね、という意味だったのだろう。「パロディ」という言葉の使い方ヘンだと思うが。

 だいたい、史実と創作の混じり具合の巧みさが作家の腕の見せ所のはず。例え架空キャラでも、そういう人がいたかのような錯覚を一瞬でも起こさせてしまえるならば作家冥利ではないだろうか。この部分は創作です、って断り書きや注釈は、後書きあたりですれば充分、ハナっから「フィクションです」なんて書かれたら興をそぐものではないか、歴史ものにも限らず。
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