レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

「イメージです」

2006-10-12 17:37:25 |   ことばや名前
 旅行の広告に載っている風景写真に「この写真はイメージです」としばしば添えてあることを奇妙に思っていた。そのうち、「こういうのは、宣伝に使う、理想的に見えるときの状態であって、必ずしもこの通りの風景が見られるわけではありません、あらかじめご了承下さい」という断り書きなのだと気がついた。
 また聞きだが、アメリカで、泥棒が冷蔵庫を背負って逃げようとしたらギックリ腰になったので、「この冷蔵庫は背負えません」と注意書きすべきだと訴えてそれが通った、という事件があったそうだ。(アメリカ人ってバカ?)スーパーマングッズのマントには「このマントでは飛べません」とか。  私は小さいころに、『ひみつのアッコちゃん』のコンパクトを買ってもらったことはあるけど、「このコンパクトで変身はできません」なんて書いてなかったぞ。

 アマゾンには、一般から投稿されたレビューが載っているが、「カスタマーレビューは他のお客様により書かれたものです。ご購入の際はお客様ご自身の最終判断でご利用ください」と添えてある。(以前はなかったような気がする。) 
 あたりまえだ。面白いかどうかなんて絶対の基準はない。10人が絶賛していようと、合わないものは合わない。アマゾンのレビューで誉めてたから買ったけど面白くなかったぞどうしてくれる!なんてモンクをつけてきたヤツらがいたのだろうか。 こういうのも甘えの一種ではないだろうか。
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「献血をしてみよう」

2006-10-12 17:33:48 | 雑記
 このタイトルは、『動物のお医者さん』のセリフ。連載の初期、ハムテルが小犬のチョビを病院に連れていったら、そのチョビをハムテルにおしつけた漆原教授がいた。「点滴をしてみよう」と言うべきところを間違って「献血をしてみよう」と言う、悠長におかしい場面。
 私は、点滴はしたことあるけど献血はない。したほうがいいかもしれないのだ。女子高時代、校医の先生から「いい血」と誉められた過去がある。しかも貴重なO型だ。人助けになることは間違いない。しかししたことがない。なぜかと言えば、採血しにくいからである。
 一昨年、大学で健康診断を受けた。授業の前の開いている時間帯を狙って、早くから行っていた。順調に進み、最後に血液検査ーーー採れない。中々血管が浮かんでこない。腕をゴムで縛って暖めて、見当をつけて針を入れてみて、しかし肝心のものはあがってこない。3回も4回も試し、こちらも嬉しくはないが先方(ナース)も恐縮して気の毒である。ついにいったんは諦めた。(授業に、もしかしたら遅れるかもしれないのでとビデオの用意・指示をしておいて本当によかった。)
 その日の午後、センターからまた連絡があったので、今度はドクターで挑戦、これでようやく採血に成功したのである。
 (なお、採血のしやすさ・しにくさは、太い細いとは関係ないそうである。)
 この日早速、メモ帳にしっかり、手のどのへんから採ったのかを書き留めたので、次の機会にはああまでひどいことにはなるまいが・・・。
 こういうわけなので、せっかく「いい血」を持ちながら私は献血に行く気がどうもわかないのである。

 佐々木倫子『おたんこナース』で、新米ナースの似鳥ユキエが、電車内の見知らぬ人々の腕を観察して、注射しにくそうな腕に憎々しげな視線を向ける場面があった。私の採血しにくい腕も憎いだろうな~。
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