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レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

「女子」はヘンか

2014-03-28 11:50:20 |   ことばや名前
70年代に週刊マーガレットに連載されたヒット作、川崎苑子『りんご日記』で、かわいい下着を奮発して買ってくれたママに、中学生のりんご(名前)が「ありがとう さすが昔の女の子、少女の中古!」と奇妙なお世辞(?)を言う場面がある。その言葉をうちの母が面白がって、いまだに、クラス会で会う人を「モト男の子」「モト女の子」と表現する。
 
 未成年者による犯罪を年月が経って報道する際、相変わらず名前を伏せたまま、「元少年」と繰り返しているとなんともイライラする。すべての成人男性は「元少年」だろうが・・・。 せめて、「当時」少年にできないのか、それでも充分ヘンだけど。

 いまmixiの「つぶやきネタ」で、「女子とは小中学生の穢れていない女の子のことだと思うのだが」というお題がある。
 不純な小中学生だってたくさんいるだろうよ、という問題はこのさいおいておく。
 
 「いいトシして女子なんて」という声もたびたび目にするし、わからんでもない。しかし「女子社員」とはまえから言うし「男子たるものは~」なんて使い方もあるし、女子、男子は大人でもかまわないはずなのだ。
 「女子会」が「女性会」だと楽しくなさそうだと思う。「婦人会」だと堅実な生活のための団体のようだ。
 (私が「女性」という言葉は嫌いだという主張はまえに書いた。奇特な方は 「女性」という言葉 でブログ内検索して下さい)

 「女子のハマる男子マンガ」という記事があり、そのコメントの中に「青年誌のマンガを男子マンガと言うな」という声があった。これは、男子=男の「子」という感覚でとらえているのだろうか。でも「男性マンガ」という言葉は、・・・きもちわるい、「男マンガ」のほうがまだいい(主観)。これだと、内容が男っぽいと誤解されそうな気もするけど。
 まあ、男ものは、少年・青年マンガという言い方をすれば無難なのでましである。「少年」の上の年齢は「青年」だとわかりやすい。
 その点「少女」はそれがない。だから「レディスコミック」などどいう変な名称が作られてしまったのだろう。「少女誌」と対ならば「女性誌」もあるけど。
 「女性マンガ」という場合、その中には少女マンガも含まれているのか?と一応確認が必要であろう。
 その点では確かに「女子マンガ」のほうがわかりやすいと思う。
(同人誌注意書きなどでは「女性向け」がしばしば「BL」、ありていに言えば「ホモセクシャル要素あり」の意味で使われる、この用法、私は嫌いである)

 いまどき、男向けでも女向けでもこだわらない読者は多いし、ジャンルを越境した作家も珍しくないし、どうしても区別しなければならないものでもない。
 しかし、少女マンガを最も愛するモト少女の私としては、現役少女が少女マンガを読まず、このジャンルからのヒット作の少なさが残念でならないのである。
  ここで終わらせると「マンガ」カテゴリー向けになっているようで変だけど終わる。

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「正直どう思う?」

2014-02-22 15:18:56 |   ことばや名前
 mixiの「つぶやきネタ」などでせっせとつぶやいている。でもあれは字数に制限があって存分に書けないことがあるので、こちらに話題をいくつか持ってくる。

 話題の中に、「小説の実写化作品、正直どう思う?」という記事があった。
 「正直どう思う?」、これでは、「大きな声では言えないかもしれないけど本当のところどうなの、こっそり教えて」というニュアンスが出てくる。しかし、たかが、小説のドラマ化映画化が面白かったとかつまらなかったという感想を、または、小説を原作にとることに賛成か反対かの意見を尋ねているだけのことであり、遠慮するほどのことではなかろう。
 「小説の実写化作品どう思う?」で充分だろう。
 「正直」と不要につけることは、率直にものを言うこと、それが反発を生むことを過剰に避けたがる傾向の現れではなかろうか。

 ついでに言えば、小説から実写、マンガからアニメならありがちなので、いっそう「なにをいまさら」という感じがして私の目に奇異に見えるのだ。「マンガからの実写化」ならば少しはわかる。

 「つぶやきネタ」の中に、「マンガ派?アニメ派?小説派?それとも原作派?」というお題があり、これは意味不明だと思った。最後のがなければ、これらのジャンルのうちでどれが好き?同じ物語ならばどれを手にする?の意味だろうかと解釈できるけど、「原作派」とつくのでわけわからん。
 昨今のコミックスリストなどを点検していると、著者としてマンガ家の名前が一つ挙がっているのではなく、「原案」「構成」「作画」などのように、いくつも並んでいるものが珍しくない。ゲームなりライトノベルなり、ヒット作があればそれにのっかってマンガ化アニメ化とほかのジャンルにも活用していく。私も、好きな話であればそれを別の形式で見ることに関心はあるから一概に悪いとは言わないけど。

 同じ話でいろいろ出ている場合、私はまず小説を手にする、たいていはいちばん短いから。
 見たい映画はまずノベライズを読んでおくということもする。1回で登場人物を覚えられるかどうか心配だという理由もある。

 「ドラマ」とは本来「劇」「芝居」「戯曲」の意味なのに、舞台ではなく、映画ではなく、テレビドラマ、になってしまっていることも思えば変な話である。 

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気になる「いただく」

2014-01-22 12:52:02 |   ことばや名前
 紀行番組では、食事の場面がたびたび出てくる。私は食い意地がはっている「ので」というべきか、「けど」か迷うところである、ーーヒトが食べている様子など見せられてもぜんぜん嬉しくもないので、よほど関心を持っている舞台でないとさほど面白くはない。
 それはさておき、そういうときのナレーション、「○○さんは~~を頂きます」、「ソースをかけて頂きます」。
 「頂く」は謙譲語である。誰に対してのへりくだりなのだろうか。主語が明らかに番組側の人ならばいいのだが、一般論つまり不特定多数だとひっかかる。少なくとも、そこのお店のほかのお客さんたちの食習慣をさして使っていると、勝手に地元民に謙らせるなよ~と言いたくなる。
 誤用も含めて使いすぎていると、これが謙譲語だということを忘れて、単に「食べる・飲む」をきれいに言った言葉であるように錯覚されてしまう危険がないだろうかと心配になってくる。
 
 作家のくせに、「いただいてください」なんて言ったから不審がられるという場面が『相棒』にあったな。
 
 『動物のお医者さん』の期末試験の話で、カンニングペーパーを見つけられた学生が漆原教授に「もらってもい~い?」と怖い笑顔で取り上げられて、うろたえて「ハ・・・ハイどうぞいただいてください!」と答え、ハム&二階堂に「おいおい敬語が間違ってるぞ」と心中ツッコミされる場面があった。

 「給食費払ってるんだから「いただきます」なんて言わせないで」などとねじこむ親はもちろんマトモではない。


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シアータイツ?ホーザリー?

2013-12-18 05:39:11 |   ことばや名前
 先日ネットで目にした。かつて「生足」ブームのころにはダサいとされていたパンティストッキングがまた見直されているという、ただし名称は「オシャレに」「シアータイツ」「ホーザリー」とか言われるらしい。

 なんだそれはと思って検索してみる。

 そもそも「パンティストッキング」は和製英語で、米語ではpantyhose 英語ではtightsである。

 いま使われる名称は「シアー(透ける)タイツ」sheer tightsや hosiery、「レッグウェア」。

 「シアータイツ」が英語ネイティブから見て正しいのかどうか知らない。ホーザリーとは「靴下類の総称」だそうだ。・・・・・・「スパゲティ」と言わずに「パスタ」にしている(この使い方も激しく嫌いだ)ようなものなのか?
「ホーザリーとは、女性用のナイロンなどのストッキング
 (stockings)やタイツ(tights)のことをいう。」の説明が正しいのであれば問題ないとは思うけど。

「ちょっと特別な響きが素敵ですね~」ーー出てきたときには「トクベツ」に見えても、人口に膾炙するうちにダサく見えてくるものだ。

 私はとうぶんそんな言葉は使う気はない。「ストッキング」「タイツ」で充分だ。



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サリーの性別

2013-11-01 13:49:58 |   ことばや名前
ある機会に、「チッチとサリー」の名前を久々に目にした。

 みつはしちかこ『ちいさな恋の物語』という有名マンガがある。小学生の時に読んだので、「あった」という気分なのだが、まだあるらしい。

 それはそうと、現代日本人の女の子の名前で呼び名が「チッチ」はありそうだけど、日本人の男の子がなぜ「サリー」なのか?という疑問が改めてわいてきた。少なくとも私の世代にとって、「サリー」からの連想はまず『魔法使いサリー』なので、女名前だろう。

 もっとも、原作では「サニー」であったものを、日産が商標登録していたから使えずに「サリー」に変更したという経緯があるので、もしかして「サリー」=女名前ではないのかもしれない。そう思って検索してみたところ、やはり、「サラ」「サンドラ」の愛称、(まれに男名「サルヴァトーァ」にも) ということなので、まず女名前と言ってよいのだろう。

 「サリー」は男名かも?と思ったもう一つの理由は、まえに放映されていたアメリカのドラマ『西部の女医ドクタークイン』(私が見ていたわけではない)、これの男主人公が「サリー」と呼ばれていたことを覚えているからだった。

 しかし検索すると、この「サリー」は名前でなく姓だった。当時見ていらした方に伺うと、自分の名前を恥ずかしがっているので周囲に姓で呼ばせていたということである。「女医」が「マイク先生」と呼ばれ、その恋人後に夫が「サリー」、マイクとサリーで性別逆みたいなのはそれにも主張がこめられていたのだろうな。

 ところで、では「サニー」の性別は?と思って検索したところ、「サリー」と違って人名としての説明はあまりないし、どちらかといえば男名前として出てくる。そして、オバマの飼い犬の名前が「サニー」(メス)であった。

 「サニー」といえば私の連想は、忠津陽子『美人はいかが?』。70年代の「週刊マーガレット」の連載。きちんと読んではいないけど、男ばかりの家族の中でガサツに育ってしまった妹を兄たちが心配して女らしくしようとする、そしてサニーは美人コンテストに出る成り行きに~という話であったらしい。

 当時の少女マンガには今よりも外国ものが多かったけど、考証は不正確であっただろうし、あるいは、男っぽいキャラだからそういう名前にしたとも考えられる。女らしい本名があったのだろうか。忠津陽子の絵は可愛くて好みだった。

 このマンガ、アメリカを日本に移してテレビドラマ化もされていたのだな。「十文字丸」(たぶん、じゅうもんじ・まる)という名前、「丸」は「サニー」よりもなおヘンだ・・・。



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べっぴん、銀ブラ

2013-09-13 05:29:50 |   ことばや名前
『ぷらり日本全国「語源遺産」の旅』 わぐりたかし  中央公論新社 中公新書ラクレ

 タイトルの通り、ふだん使っているけどよく考えるとどういう由来?と気になりそうな言葉の数々、その源を追求する旅の数々。

 一読したからといって全部頭にはいるわけではないことはどの本も同じであるが、私が特に興味を覚えたのは、「べっぴん」と「銀ブラ」の章。

 「べっぴん」の由来に、あの有名人が関わっていたとは! 悲劇の最期をとげた人物の息子が、きちんと活躍していたことがわかって嬉しい。

 一般的な意味での「銀ブラ」じたいもしたことないし、朝以外でコーヒーを飲むことはまずない。由来となった、銀座の「カフェーパウリスタ」で「ブラジルコーヒー」を飲む機会はほぼなさそうだと思うけど、検索してみると、扱っているケーキがおいしそうで食べたくなる~~。



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ごう音 あい路

2013-08-18 06:09:07 |   ことばや名前
 『日本人の知らない日本語』が3でとりあえず完結していたが、先日「4 海外編」が出た。(通常のコミックスはあらかじめ発売リストで点検しているけど、こういうのは店頭か新聞広告でいきなり発見ということになる) 3までは日本の日本語学校が舞台であったが、これは筆者たちが海外を訪ねる。
 ベルギーのゲントの大学で、漢字を愛好する学生の発言:
「漢字がたくさんあるほうが楽ですよ! 知らない単語も意味が推測できますから。日本は常用漢字に含まれない時を新聞でさえひらがなにするでしょう   漏えい ごう音 あい路   あれやめてほしいです。  「ごう音」の「ごう」は「轟」ですよ!せっかくすごくすごそうなのに! 「あい路」だってひらがなで見たらさっぱりですが 漢字ならこざとへんがあるので 「隘路」もたぶん山っぽい路ってことでなんか通りにくそうな感じは推測できるんですよ」
 ーーよくぞ言ってくれた。
 指摘されることではあるのだ、基本的な文字を知っていれば、初めての言葉でもなんとなくわかるということが漢字の利点だとは。
 問題は、その「基本的な」知識さえも欠いている日本人がたびたびいるということだろうか。実は私自身、こざとへんが「岐阜の阜の略 元は小高い山を指す」ということをこれで初めて知ったのだけどね。「隘」という字は見かけもなんとなく狭い感じがすると思う。

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ひとり○○

2013-07-21 06:09:53 |   ことばや名前
 集英社文庫の夏フェアから数冊買おうということで、益田ミリ『言えないコトバ』をその中に入れた。
引用。 

「ひとりごはん」というコトバを使用する場合、そのゴハンは、素敵でなければならない、という暗黙の了解があるのではないか?
 ひとりぶんのアボカド丼とか、ひとりぶんのカボチャのシチューを作って食べるのは「ひとりごはん」として認められるけれど、やきそばパン1個をひとりで食べる食事は「ひとりごはん」には入っていない気がする。

 引用終わり。なるほど。
 ここでさらにつっこんでみるならば、そもそも食事とは誰かと一緒が正常であり、一人で食べるのはミジメで不幸だという前提がまずあったのではなかろうか。それに対するアンチテーゼ、ひとりの食事でも楽しくステキにできるのだという主張が、この「ひとりごはん」にはこめられているような気がする。

 私は大学へ通常お弁当を持参するのだが、学期末などは外食することが多い。これをこれから、「ひとり打ち上げ」と称することにした。

 駒倉葛尾『居間には今外国人がいます。』好調連載中の「まんがタウン」の、『光の大社員』に、日本にたいへんなじんだヘンリーさんという異人さんが登場する。春の公園のベンチで、焼き鳥と缶ビールで「ひとりお花見」している図はかわいかった。

 「ひとり」で思い出すこと。
 ドイツへ行く準備のために旅行会社で待っている間、隣の席の客と係員の会話が耳にはいってきた。一人用の部屋や一人前の料金などの設定がなく、「リゾート地ですから」「リゾート地ですから」が繰り返されていた。・・・そんなに、リゾートというものは一人でするものではありえないと決めつけられているのかい・・・と、人ごとながら不満を持った。

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言葉の区切り方

2013-06-15 07:33:53 |   ことばや名前
 通勤の電車内から見える沿線風景に、コーポなんとかというアパートがある。フランス語のその名称は、日本風には「海荘」である。しかし文字に間をあけずに書いてあるので、子供が見ればたいていコーポラ○○○だと思うのではなかろうか。

 東京に来たころ、「下高井戸」という駅の名前はどうも「下田街道」のように聞こえていた。

 「ユーゴスラヴィア」という今はない国名、ユーゴス、ラヴィアのように聞こえていたけど、意味からすれば「ユーゴ・スラヴィア」のはず。

 『きけわだつみのこえ』という題名も、内容を知らなかったころには、いったいどこで切るんだろうと謎であった。

 以下のぶんは、別に書いておいたけど、内容上まとめて投下。

 「ツリーと共に1年」なんて記事を新聞で目にする。「東京スカイツリー」が1年経ったということでこのごろわりに話題になっている。
 抵抗を感じるのは「ツリー」という言い方。
 「サンタクロース」を「サンタ」、「クリスマスツリー」を「ツリー」という類の切り方に私は異議があるのだ、そこで切っては意味をなさないだろう、と。「メール」も同様だが、いつのまにか定着してしまっているし、それぞれ慣れの問題にすぎないのであろう。
 そして新たに出てきた「ツリー」・・・。敵意を持つ理由もないが、ちょっとヘンだなと言うくらいはしてもいいだろう。

 「ハイジャック」は飛行機限定で、バスジャックだのシージャックだのはそもそも間違いのはず。
 「クロワッサン」も、「ツナワッサン」とか「オレンジワッサン」とか、「クロ」だけとばすことに意味はあるのか? 
 ところで、三日月型がクロワッサンの欠かせない要素であるはずなのに、「オレンジワッサン」は確か三日月ではないのもへんである。

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おののく そよぐ くれなずむ

2013-05-01 05:33:55 |   ことばや名前
 集英社の「満点ゲットシリーズ」は、人気キャラたちを使った学習まんがの一種である。『こち亀』や『まる子』がたくさん出ている。(絵は作者自身が描いているわけではない) 知人に送るので「まる子」ものが出たら買っている。私も読む。
 今回出た『読めるとたのしい 難読漢字教室』、知らないことも多くてためになるので、せっせとメモしている。
 「戦」の字の読み方として、「戦く」が「おののく」はまだわかるが、「戦ぐ」が「そよぐ」!? 「風そよぐ」が「風戦ぐ」では、まるでのどかに見えないではないか~~!
 「暮れなずむ」という言葉は風情があると思うけど、漢字で「暮れ泥む」・・・。
「夕日が西の空にかたむいているのになかなか日が暮れない様子からできたことばで、物事がなかなか進まない様子にも使われます。「とどこおる」の意味の漢字「泥」にあてて「暮れ泥む」と読むようにしています」 
 それにしても、「泥」なんて文字ははななだ美的でないよ・・・。

 某掲示板で見た例。
 素人の小説で、「あいつは強かです」というセリフにひっかかってしまったという話。
 私は確か、別の機会に「強かな笑み」という表現を見たのでそのときに「したたか」という読み方を知ったのだった。こちらの文脈ならば、えーと、つよかな笑みじゃおかしいし、したたかと読むのかな?と考える余地がある、しかし、「強かです」だと、すっと「つよかです」となってしまい、いきなりの九州男児化におののくことは大いにありそうだ。

 付記。
 とある手作りカレンダーに、5月はツツジの写真で、「可憐なツツジ」と書いてある。
 しかし、ツツジの漢字は「躑躅」・・・字面はむしろおどろおどろしくて、ぜんぜん可憐じゃない!

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