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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ふたご座流星群

2009年12月15日 | ふたご座流星群
今年のふたご座流星群はピークが14日14時(日本時間)とのこと…、
さて、14日未明と14日の深夜ではどちらがより流れるのか?

まー、今年はあまり天気が良くないので14日の夜に庭で
お気楽観望会をすることにしましょう。

23時前に夜空チェックをすると、ほほう北西は曇っていますが
そのほかは晴れています。ふむふむ、空の状態は悪くないです。

では、ちょこっと撮影をしてみましょう。レンズはNIKKOR 28mm、F2.8
30秒露出の固定撮影です。まずは冬の大三角に向けて連続撮影です。

お、流れた…、あ、流れた…、また流れた…、しか~し、全て写野外です。
しばらく沈黙の後、放射点近くで続けざまに2個流れる…、撮影エリア変更です。

放射点ねらいにしましょう。お、オリオン座で流れたぞ、むむむ、ここはがまん…
カメラの向きはそのままで…、お~、西の空で大きいのが連続で流れてる~。

結局、がまんできずあちこちにカメラを向けて、みごと惨敗。

11時19分から0時19分までに撮影した89枚中、写っていたのは2枚だけでした。

こちらは執念で撮影した「放射点から飛び出すふたご群」

2009年12月14日23時55分 NIKON D90 NIKKOR 28mm F2.8 30sec
流星の拡大画像はこちら→photo

こちらは「ぎょしゃ座を流れるふたご群」

2009年12月14日23時43分 D90 NIKKOR 28mm F2.8 30sec(トリミング)
流星の拡大画像はこちら→photo

さて、ふたご座流星群の今後の活動について興味深いレポートが
サイエンス@NASAに載っていました。→report

ふたご座流星群が初めて目撃されたのは19世紀でした。しかし、
その頃の活動は今とくらべて弱かったため一部の観測者だけに
知られていた流星群でした。時は過ぎて、今では出現数が当時の
5倍にも増えて、1年を代表する活発な流星群となっています。

ふたご座流星群の母彗星はすでに活動を終えており、小惑星ファエトン
として知られています。新たなチリをまき散らすことはないが、コンピュータ
シミュレーションによると地球の軌道がファエトンの軌道に近づくため、今後、
出現数が20%から50%増加する傾向にあると考えられています。

西オンタリオ(UWO)大学の流星の専門家のピーター・ブラウンによると
この傾向がしばらく続くかもしれないとのことです。1980年代にUWO流星
グループのジム・ジョーンズによって行われたシミュレーションに基づく考察では
ふたご座流星群はこの数10年間で20%~50%増加すると予想されています。

もし、50%の増加があると出現数は1時間あたり200個という数字になります。
それは大変驚くべきことです。さらにジョーンズのモデルによると、出現数だけ
でなく明るさと大きさも今よりも規模が大きくなると予想されてます。ひょっと
したら、ふたご座流星群は火球シャワーが見られる流星群となるかもしれません。

しかし、全く逆の推移を予想するモデルもあります。その場合は数十年で減少する
ことになるかもしれません。結局のところ、我々はファエトンの今後の軌道の変化
について多くを理解していないということになります。

ひとつ言えることは、最近のふたご群はとても楽しめると言うことです。
ふたご座流星群を十分楽しんでください。

〈管理人補足説明〉
ふたご群の活動が近年、活発になっていることは確かなようです。
さて、来年のふたご座流星群の極大時刻は12月14日20時(JST)です。
上弦翌日(月齢8.8)の月がありますが、夜半過ぎは最良の条件となります。
天文年間の出現予想も1時間100個となっていますので、2010年の流星群では
一番の注目株ですね。

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