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顕微鏡対物レンズで木星を撮影!(撮影システム 備忘録 編)

2024年02月05日 | 観測グッズ
顕微鏡対物レンズ NIKON PLAN 4× による撮影システムの備忘録です。

〈撮影システムチャート図〉

 顕微鏡対物レンズ用のマウントチューブ(エドモンド・オプティクス)のカメラ接続部がCマウントになっているので、Cマウント→M42変換アダプター、M42→36.4mmアダプターを装着して惑星カメラと接続。


〈NIKON PLAN 4× 接続完了図〉

 顕微鏡対物レンズを装着したマウントチューブは最大径で30mmしかないので、これをどうやって望遠鏡接眼部に取り付けるかが問題だったが… ここでTAKAHASHIの拡大アダプターTCA-4登場です!


〈TCA-4の接続体にマウントチューブを合体!〉

 TAKAHASHIはアイピース接眼部がスクリュー方式になっているので、ひょっとしたらMAXまで締め付ければ固定されるのでは…と思って装着すると、


〈撮影システム完成図〉

なんと、余裕でしっかり固定されました。これをμ210に装着して撮影した木星が下記の写真です。



 上記のつなぎ方の場合TCA-4の本体は使いませんが、TCA-4の接続体に本体を装着してアダプターを全て外した惑星カメラを挿入して使用することもできます。ただしその場合はマウントチューブのC-Mountと惑星カメラのUV/IRフォルターが干渉するので拡大チューブを引き出す必要があります。

 この場合マウントチューブCマウントと惑星カメラの間にはスキマがあって直結しているわけではないので光軸上の問題はありそうですが、拡大率を大きくすることができるので今後のテスト課題です。

 
 WRAYMER Plan5×は今回の撮影で拡大率が大きすぎて木星が惑星カメラの画角からはみ出してしまったので拡大率を下げる必要があります。すでにいくつかの案はあるので試したいところですが現在テスト撮影に耐えられる天気を待っている状態です。

 木星の高度が低くなる前に春めいた天気になってほしいですがしばらくは冬型の気圧配置が続きそうです。今年は暖冬といってもそう簡単に春はやってこないですよね。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
顕微鏡対物レンズシステム (ich)
2024-02-05 21:56:09
晴れスターさん
 なかなか強引な見かけながらしっかり接続できて良かったですね。マウントチューブカメラマウントタイプという黒く細いのがなんとも怪しげですが,うまく出来てたものです。このシステムが広く世に知れ渡ってほしいものです。4倍の対物レンズならそんなに高価でもないと思うのですが,どうなんでしょう?
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Going My Way (晴れスター)
2024-02-05 23:31:38
ichさん 
 どーもです。対物レンズ用マウントチューブは顕微鏡対物レンズとCマウントカメラを接続する専用器具なので堅牢性のある良品でしたよ。4倍の対物レンズはヤフオクでポチしたものなので望遠鏡アイピースに比べたら激安です。レイマ-は新品を購入したのですがこちらはヤフオクNIKONよりさらに安価でした。顕微鏡対物レンズのハイスペック品は手が出せないほど高価なものがわんさかありますが拡大撮影用としては廉価品のPLANで十分おつりがくる精度だと思います。ichさんのご指摘どおりマウントチューブをTAKAHASHIの固定環に差し込むところはなんとも強引だなと私も思いましたが今のところ問題ないのでとりあえずはこの方式を採用していくつもりです。笑
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