2024年から月へ宅配を送れるサービスが始まる!? え、なに? 誰に何を届けるの? 白うさぎさんに餅米ですか~? それとも宇宙人でもいるの? え~これホントの話なの?
A:ハイ、本当の話です。宅配の正式名称は「商業月面輸送サービス(CLPS)」です。
商業月面輸送サービス(CLPS)は、月着陸システムを保有していないNASAが観測機器やローバーなどを搭載したペイロードの月面輸送を民間企業に有償で委ねるサービスです。現在CLPSに参加している企業は14社あります。*CLPS(Commercial Lunar Payload Services)
このサービスは観測機器等を月面へ輸送するためにNASAが民間企業に委託しているものですが、NASAのペイロードの要件に干渉しないものに限り独自に追加のペイロードを搭載することができる(NASAもこれを奨励している)ため各企業は個別に依頼された物品を月面へ輸送することができます。
その月面輸送第1便となる月着陸船「Peregrine(ペレグリン)」が2024年1月8日にリフトオフする予定です。この記念すべき第1便を打ち上げる企業は、月惑星ミッション用の宇宙ロボット技術を開発しているアメリカの民間企業「アストロボティック・テクノロジー社」です。
↓月着陸船「Peregrine(ペレグリン)」 (Credit: United Launch Alliance,ULA)
月着陸船「ペレグリン」にはNASAのペイロードが5つ、それ以外として、6カ国、数十の科学チーム、数百人の個人から依頼されたさまざまな科学機器、技術、記念品をパッキングした16のペイロードが搭載されています。→MISSION 1 | PEREGRINE
搭載する観測機器以外のユニークなものとしては下記のような輸送物があります。
・マイニングされるビットコイン(暗号通過)の最初のブロックであるジェネシスブロックのコピー(BTC INC.)
・月面に永遠に足跡を残すサービスとして世界中から寄せられた足跡のデジタルストレージ(LUNAR MISSION ONE UK)
・ビットコインそのものを1枚(BITMEX SEYCHELLES)
・個人的な記念品を月面に永遠に残すサービスとして個人の写真や小説、学生時代の作品など(DHL MOONBOX)
・追悼宇宙旅行サービスとして月面に残す遺骨及び家族のDNA(CELESTIS USA)
そして最も注目すべき輸送物としては今回参加した中では唯一の日本企業となる大塚製薬が依頼した「ルナ ドリーム カプセル(Lunar Dream Capsule)」です。
↓月着陸船「ペレグリン」の側面に見える青い缶が「Lunar Dream Capsule」です。
これは世界中のこどもたちが描いてくれた185,872通の夢のメッセージと、ポカリスエットの粉末をポカリスエットの缶型をしたドリームカプセルに封入し、38万キロかなたの月面に民間の力だけで届ける人類史上初の挑戦というもので2014年に始まったプロジェクトです。
プロジェクトの詳しい内容はこちらを→「Lunar Dream Capsule Project」
宇宙で初めて使用する青い色「ポカリブルー」も日本の技術の粋を集めていて興味深いですね。
ポカリスエットの粉末は、近い将来、夢のメッセージを描いた君たちの中の誰かが月に行き、カプセルを開けて月の水で溶かしたポカリスエットを飲んでくれる日が来ることを願ってカプセルに入れてあるそうです。なんとも夢のある話ですね。
ドリームカプセルは月着陸船から落下して月面で未来の宇宙飛行士が来るのを待ちます。
1月8日にリフトオフした月着陸船「ペレグリン」は2月23日に月面に到着する予定です。
月着陸船「ペレグリン」が成功すれば民間企業として世界初の月着陸となりますが、アメリカの民間宇宙企業インテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)が、開発している月着陸船「Nova-C」の打ち上げを2024年1月12日以降に再設定したと発表しています。
「Nova-C」は打ち上げから約7日後に月面着陸をするので開発の進み具合によってはインテュイティブ・マシーンズが民間企業初の月面着陸となる可能性があります。
ほかの民間企業も着々と開発を進めているので、2024年は「商業月面輸送サービス 元年」となりそうですね。ワクワク…
A:ハイ、本当の話です。宅配の正式名称は「商業月面輸送サービス(CLPS)」です。
商業月面輸送サービス(CLPS)は、月着陸システムを保有していないNASAが観測機器やローバーなどを搭載したペイロードの月面輸送を民間企業に有償で委ねるサービスです。現在CLPSに参加している企業は14社あります。*CLPS(Commercial Lunar Payload Services)
このサービスは観測機器等を月面へ輸送するためにNASAが民間企業に委託しているものですが、NASAのペイロードの要件に干渉しないものに限り独自に追加のペイロードを搭載することができる(NASAもこれを奨励している)ため各企業は個別に依頼された物品を月面へ輸送することができます。
その月面輸送第1便となる月着陸船「Peregrine(ペレグリン)」が2024年1月8日にリフトオフする予定です。この記念すべき第1便を打ち上げる企業は、月惑星ミッション用の宇宙ロボット技術を開発しているアメリカの民間企業「アストロボティック・テクノロジー社」です。
↓月着陸船「Peregrine(ペレグリン)」 (Credit: United Launch Alliance,ULA)
月着陸船「ペレグリン」にはNASAのペイロードが5つ、それ以外として、6カ国、数十の科学チーム、数百人の個人から依頼されたさまざまな科学機器、技術、記念品をパッキングした16のペイロードが搭載されています。→MISSION 1 | PEREGRINE
搭載する観測機器以外のユニークなものとしては下記のような輸送物があります。
・マイニングされるビットコイン(暗号通過)の最初のブロックであるジェネシスブロックのコピー(BTC INC.)
・月面に永遠に足跡を残すサービスとして世界中から寄せられた足跡のデジタルストレージ(LUNAR MISSION ONE UK)
・ビットコインそのものを1枚(BITMEX SEYCHELLES)
・個人的な記念品を月面に永遠に残すサービスとして個人の写真や小説、学生時代の作品など(DHL MOONBOX)
・追悼宇宙旅行サービスとして月面に残す遺骨及び家族のDNA(CELESTIS USA)
そして最も注目すべき輸送物としては今回参加した中では唯一の日本企業となる大塚製薬が依頼した「ルナ ドリーム カプセル(Lunar Dream Capsule)」です。
↓月着陸船「ペレグリン」の側面に見える青い缶が「Lunar Dream Capsule」です。
これは世界中のこどもたちが描いてくれた185,872通の夢のメッセージと、ポカリスエットの粉末をポカリスエットの缶型をしたドリームカプセルに封入し、38万キロかなたの月面に民間の力だけで届ける人類史上初の挑戦というもので2014年に始まったプロジェクトです。
プロジェクトの詳しい内容はこちらを→「Lunar Dream Capsule Project」
宇宙で初めて使用する青い色「ポカリブルー」も日本の技術の粋を集めていて興味深いですね。
ポカリスエットの粉末は、近い将来、夢のメッセージを描いた君たちの中の誰かが月に行き、カプセルを開けて月の水で溶かしたポカリスエットを飲んでくれる日が来ることを願ってカプセルに入れてあるそうです。なんとも夢のある話ですね。
ドリームカプセルは月着陸船から落下して月面で未来の宇宙飛行士が来るのを待ちます。
1月8日にリフトオフした月着陸船「ペレグリン」は2月23日に月面に到着する予定です。
月着陸船「ペレグリン」が成功すれば民間企業として世界初の月着陸となりますが、アメリカの民間宇宙企業インテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)が、開発している月着陸船「Nova-C」の打ち上げを2024年1月12日以降に再設定したと発表しています。
「Nova-C」は打ち上げから約7日後に月面着陸をするので開発の進み具合によってはインテュイティブ・マシーンズが民間企業初の月面着陸となる可能性があります。
ほかの民間企業も着々と開発を進めているので、2024年は「商業月面輸送サービス 元年」となりそうですね。ワクワク…
CLPSの情報ありがとうございます。アメリカはいろんなことを考えて、実行しちゃうんですね!それに日本の企業も参加しているのはうれしいことです。サイトを見たら、10年越しのプロジェクト、本気度100%ですね。ペレグリン、1月打ち上げで2月着陸は楽しみです。そう言えば日本のSLIMは今どこに?と思ってJAXAのサイトを見たら、今日!月周回軌道に投入、来月着陸とあります。こちらもうまくいって欲しいですね!
どーもです。SLIMの月周回軌道投入はまもなく(16時50分頃?)ですね~。軌道投入と言えば2010年12月7日のあかつき金星軌道投入のため逆噴射を開始したまま金星の裏側に入ってそのまま音信不通になったトラウマがあるのでドキドキが止まりません~。ガンバレ!SLIM! !(^^)!