晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

スラウェシ島の大火球

2009年10月25日 | 隕石・小惑星
スラウェシ島に隕石が落下したもようです。
以下JakartaGlobeの記事…

【JakartaGlobe 2009/10/08】
「スラウェシ島で謎の爆発音 
住民がパニック、現在も警察が調査中」

謎の爆発音は南スラウェシ州ボネ県で火曜日の午前11時頃に発生。
この音を聞いた住民は飛行機の墜落か、または地震かと思って家から
次々と飛び出し、町中が一時騒然となった。

ボネ警察署のスポークスマンは次のように述べています。
「我々は南スラウェシ州ボネ県の住民から飛行機が墜落したと報告を受けました。
しかし、飛行機が本当に墜落したかどうかは現在も調査中で確認はとれていません。」
「この爆発音が何かを心配する住民からの電話が今も鳴り続けています。」
この爆発音は11キロメートル四方に渡って響き渡りました。
ボネ県で教師をしているNur PairahさんはTVインタビューで次のように話しています。
「大きな爆発音がしたとき始めは雷の音かと思いました。しかし、すぐに地震かもしれないと思い子供たちを急いで外へ避難させました。」

警察は気象学者と天文学者に連絡してこの爆発音が地震によるものか確認をとっています。

元記事はこちら→JakartaGlobe

ニュースはこちら→TV

「2009年10月8日03:00(UT)頃インドネシア上空で爆発しながら落ちる
火球が目撃されました。爆発は直径が10メートルほどの小惑星の大気圏
突入によるものと考えられています。そのエネルギーは50キロトンの
TNT爆弾相当のものだったと思われます。」

続報ニュースはこちら→TV

〈管理人補足説明〉
ニュースで報道された飛行機雲のようなものは隕石落下時によく見られる
永続痕である。スラウェシ島で撮影された永続痕はかなり規模が大きく、
シホテアリン隕石が落下した時のものとよく似ている。

シホテアリン隕石は、眼が痛くなるほどの強烈な光を放ちながら落下し、
落雷のような爆音を響かせた。上空に発生した永続痕は5時間以上も消える
ことなく見えていた。シホテアリン隕石は多数の個体に分裂し、広範囲に落下した。
落下地域は約2平方キロメートルに広がり、最大隕石の重量は1750Kgにも達した。
多数の隕石の落下で約120個ものクレーター(最大のものは直径26m、深さ6m)が
形成されたことが確認されている。

今回の隕石はこれに匹敵するほどの規模と思われるがスラウェシ島北部は
急峻な山岳地帯なので発見は困難と思われます。
今後の続報を待ちましょう。