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オンタリオ大火球~その3

2009年10月20日 | 隕石・小惑星
こちらもthespec.com(October 16, 2009)の記事より

科学者はグリムズビーで発見されたゴルフボールサイズの
石は隕石にまちがいないことを発表しました。

この隕石の第一発見者はこの人
「トニー・ガルチンスキー」さん。

 彼は9月25日の夜、グリムズビーのリーウッド通りにある母親の家に
泊まりに来ていた。その夜、彼は火球の爆発音を聞いているが特に気に
とめることはなかった。

 翌朝、車道に止めていた彼の母親の車(his mom’s Nissan Pathfinder)
に近づくとフロントガラスが粉々に砕け散って、道路上には誰かが投げたと
思われる石が5個落ちていたそうです。石のひとつはガレージのドアまでも
へこませていた。隕石だとは思わなかった彼は警察に連絡し、警察も隕石に
よるものだとは思わず、お決まりの調査をして被害報告を作成していったと
のこと。フロントガラスの修理には220ドルかかったそうです。

この近辺で隕石調査がされていることを報道したのは翌週のこと、その時彼は、
ひょっとしたらこの石は地球外から来たものではないかと思ったそうです。

 彼が隕石を拾った位置は(正確な位置はまだ分からないが)12キロ四方の
エリアの最南端にあたります。現在この50グラムの隕石について詳しい調査
が行われています。

西オンタリオ大学の天文学者「フィル・マクコースランド」はこの隕石について
こう述べています。

「この隕石はごく普通のタイプの隕石です。しかしビデオに撮影された火球が
このように発見されることは、ごく希なことです。この隕石が発見されたことで
ここに落下したことが確実となりました。さらに見つかる可能性が出てきたと
言えます。」

元記事はこちら→thespec.com
最新記事はこちら→thespec.com

〈管理人補足説明〉
最新記事によると近隣の家から2個目のゴルフボールサイズの隕石が発見された
そうです。これらの隕石はごく普通のコンドライトタイプの隕石と言えます。
しかし、落下直後に発見されたため風化がない溶融表皮がしっかり残っている
きわめてフレッシュな隕石と言えます。

それにしても、科学者がゴルフクラブを使って探した隕石の大きさがゴルフボール
サイズだったとは、おもしろいオチですね。