8/21-8/22の3惑星撮影会の記録で~す。
この日は長い夜になりました。というのもこの日は19時36分にXー37B、19時53分にCSSの通過があったのでSCW予報を見て夕方から準備に入ったのですが18時30分にドン曇りになって撮影はキャンセル!
ところが、夕食後にCSSの通過だけでも雲間から見ようかなと思って外に出ると… なんと雲がありません! なんだこれ拡大撮影できたよね…と思いながら双眼鏡を取りに行って空を見上げたのですがCSSはすでに東の空低いところを通過中のようで見ることができませんでした。トホホ…
しか~し、この状態なら今夜は土星の撮影ができそうです。SCWでは夜半に海霧が海岸から流れてベタ曇りになる予報だったのでどうかなぁ…と思ったのですが、ラッキーなことに一晩中ほぼ雲量0で朝方の火星も撮影することができました。
最初のターゲットである土星は22時過ぎから準備を開始して撮影を始めたのですが23時30分頃に突然気流が落ちついて、わずか30分だけですが今シーズン最良の土星を撮影することができました。

その時に撮影した土星が以下の写真です。
23時30分撮影50%スタック
上記写真ではB環の内側にC環らしきものが写ってます。これまでC環を写したことがなかったので、これが本物であれば初撮影となるのですが、はて、どうでしょう?
23時52分撮影50%スタック
23時57分撮影50%スタック画像
23時57分撮影60%スタック画像

土星は南北を逆にしただけで雰囲気がガラリと変わるので同じ写真で二度楽しめますよね。下から見上げるアングルはなんとなく探査機が撮影した写真っぽくて個人的には好みです。
さて、気流の変化の様子ですがこちらが23時10分頃の動画で

これが気流が落ち着いた23時30分頃の動画です。
気流が落ち着く瞬間は何の前触れもなく突然やって来ますが、
気流が悪くなる瞬間もまた然りです。
気流が良いうちに木星も撮影しようと望遠鏡を向けた時はすでに遅しで
モニター上に写った木星は下の動画のようなさざ波状態でした。
24時15分頃に撮影した木星

しか~し、大赤斑がちょうど真ん中で、しかも近くに衛星イオもあって
これぞ木星!といえる写真が撮れたので、超ラッキーでした。(^^)/
気流はさざ波状態ですが模様がこの程度見える状態は仙台としては
かなりいい方で、画像処理するとそこそこ模様が浮かび上がります。
24時11分撮影50%スタック
24時13分撮影50%スタック
24時15分撮影50%スタック
木星の撮影は02時過ぎまで続けましたが気流は悪くなる一方で、結局この3枚が本日のベストフォトとなりました。さて、そろそろ火星の高度が上がってきたので望遠鏡を火星に向けてみると…
残念ながら気流はご覧のとおりブルブル状態でした… (_ _)
期待はしてなかったので想定内ではあるんですがね~

本日の火星は光度 0.0等 視直径 9.2" 輝面比 0.85です。まだまだ小さいですね。距離は1.1auです。最接近の12月には距離0.54au、光度 -1.8等 視直径 17.2" になるので楽しみですね。
02時20分撮影25%スタック

WinJUPOSを見ると子午線の湾(アリンの爪)が正面にあるようですが、ぜんぜん分かりませんね。火星は今後に期待しましょう。
さて、長時間にわたって楽しめた3惑星撮影会でしたが、今日の撮影はこれで終りではありません。この後、ISSの好条件通過が控えています。日の出10分前のDaylightパスですが、最大仰角77度、明るさはー3.6等級、距離429kmの好条件イベントです。

惑星を撮影したμ210の撤収と拡大撮影用のドブ設置を終えた時刻が03時過ぎ… ISS通過まではまだ時間があるのでここで仮眠です。望遠鏡とPCなどの周辺機器にシートをかぶせて準備終了です。
では、みなさんおやすみなさ~い。
(おいおい、だいじょうぶなのか~? 今寝て、ホントに起きられるの? 気づいたら太陽がまぶしかったってことになるんじゃないの~?)
…とご心配のあなた! 大丈夫です。ちゃんと起きて撮影しましたよ。
その様子は次回のブログで~