高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ブルーツツジ

2010-02-28 15:20:53 | 樹木
ツツジ(躑躅)と同属のサツキ(皐月)の見分けもできないのに、似た花をシャクナゲ(石楠花)と言われ(花の名前にはサザナミと付いていた)、衝動的に買ってしまった。380円の思わぬ出費であるが、缶ビールを2日間我慢すればよいのだから、休肝日にもなるし、良い買物をした。
春咲くのがツツジ(躑躅)で、初夏から咲くのがサツキ(皐月)と言われるが、ここにシャクナゲをいれるとどう説明するのであろう。シャクナゲは常緑、ツツジは落葉ともいう。そんないい加減な説明では、牧野博士の域に到達することは絶対にない。自己流でサツキを早く開花させればツツジになり、ツツジの葉をむしり取った状態がシャクナゲくらいに解釈しておこう。


(シャクナゲですか、ツツジですか?)


(数日前の雨の日)

ブルー躑躅/ツツジ科/ツツジ属。
ブルー系のツツジで、ツツジとシャクナゲの交配種。
枝の先にブルーの花がまとまって咲く。
名前の由来:色がブルーでツツジに似ることからこの名が付いた。
花期:3~4月。
(寅太の庭)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

氷上の華と高尾の早春の花(その3)

2010-02-28 06:19:16 | できごと

【安藤美姫にはフユシラズ】

クレオパトラの衣装で登場した安藤美姫のフリーは、ほぼノーミスですべり終えた。しかし前日のSPの採点で、回転不足を取られた不運が響き、残念ながら5位にとどまった。エキゾチックな顔の美姫には、クレオパトラが過ごしたマケドニア、エジプト、ギリシャなどがある地中海を原産とするフユシラズ(冬知らず)を用意した。
フユシラズは高尾に生える山野草ではないが、裏高尾の道端の一角に群生し、春を彩る花の一つになっている。
8歳でスケートを始めた美姫は、直後に父親を亡くした過去があり、たびたび怪我にも遇う不運もあった。今回はメダルは逃したが、高尾に生きるフユシラズの強さを身に付けてきた。頑張れ!ミキティ。明日の最終回は鈴木明子である。
今朝はびっくりするニュースが、カナダのバンクーバーから飛び込んできた。スピードスケート女子団体追い抜きの勝進出で、銀メダル以上が確定した。この後のメダルの色の書き込みが待ち遠しい。おしい! 0.02秒差! でも頑張った

 
(裏高尾の道端に咲く地中海原産のフユシラズ)

(裏高尾)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

氷上の華と高尾の早春の花(その2)

2010-02-27 09:05:40 | できごと

【キムヨナにはアズマイチゲ】

オリンピックの大舞台で、キムヨナ(金妍兒)が完璧な演技を見せ、名前と同じ金メダルに輝いた。浅田真央も頑張ったが、金メダルには届かなかった。世界から見れば日本も韓国も東の国なので、キムヨナには高尾で咲き始めたアズマイチゲ(東一華)が相応しい。しかもここは五輪なので、アズマイチゲを5輪用意した。
5輪とも花の下にある襟巻きのような茎葉が、まだ開ききってないので、昨年3月末に撮った花を1輪追加したのが、最後の画像である。
よく似た花にキクザキイチゲ(菊咲一華)があるが、茎葉に細かな鋸歯があることで見分けが付けられる。

 

 
(まだ花の下の葉が開いてない。最後の画像は昨年3月末)

(裏高尾)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

氷上の華と高尾の早春の花(その1)

2010-02-26 02:32:39 | できごと

【浅田真央にはハナネコノメ】

オリンピックも終盤となり、いよいよきょうは氷上の決戦である。SPではひいき目にみても、キムヨナ(金妍兒)に軍配があがったと思う。でも真央ちゃんも完璧なできで、両者の得点は4.72の小差である。テレビ番組などでは、4.72をヨナ2と読んで、ヨナが2番目、すなわち真央ちゃんが1位だと予想している(う~ん)。
オリンピック観戦の間に高尾にでかけたら、早春の花が咲き出していた。氷上の華たちに相応しい花を探したら、真央ちゃんにお似合いの花はハナネコノメ(花猫の目)が良さそうである。
切れ長の目だから決して猫の目には似てないが、いつもの赤い口紅が、ハナネコノメのおしべの先端にある赤いヤク(葯)を連想させる。
きょうは後半のフリーをテレビの前で応援し、メダルを獲得をしたなら、長岡にも縁のある三河出身の3選手の健闘に、祝杯をあげたいと思っている。

 
(まだ数輪咲き出したばかりで、ほとんどが蕾である)

(裏高尾)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国境の長いトンネルを抜けると雪国

2010-02-25 00:06:27 | できごと
ノーベル賞作家の川端康成の代表作「雪国」は、「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」で始まる。越後と関東は、間にそびえる山により、気候、文化などが大きく異なる。
田中角栄の号「越山」は、越後の山と国境にある山を越えるという二つの意味がある。歴史に詳しい学者は、上杉謙信が七尾城の戦いを制し能登平定した時に、詠んだ漢詩に「越山」の文字が出るというが、角栄はこれを否定しているようである。
今回の旅では、関越トンネルの手前では雪はほとんどなかったが、トンネルを抜けると川端康成のいう通りであった。今年は新潟は雪が多いと言われているが、長岡では以外に雪は少なかった。
上杉謙信でも冬は国境を越えなかったが、河井継之助はトンネルのない時代に、厳冬の山を越えて江戸に向った。


(関越トンネル前の谷川岳PA)

 
(雪が多い塩沢石内SA)   (長岡市内は雪は少ない)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンゴー

2010-02-24 00:25:57 | 樹木

裏高尾では、ハナネコノメ(花猫の目)が咲き出したという情報があるが、行ったところは温室である。
黄色の円錐花序の花を見つけ、学芸員に質問すると、マンゴーとのことである。たくさんの花の中に1個だけ、緑色の実が付いていた。満足な実をならせるには、この大きい花序で実は1個だけらしい。
南国の樹木であるが、日本でも沖縄、九州、和歌山などではハウス栽培をしているようである。
きのう書くのを忘れたが、バイカオウレン(梅花黄蓮)は、白い花びらに見えるのが萼片で、花びらは黄色く見えている部分という変わった花でした。

 

檬果、芒果/ウルシ科/マンゴー属。
インドからインドシナ半島を原産とする常緑高木。
枝先に円錐花序をつけ、黄色またはうす紅色の花を咲かせ、結実した果実は美味しい。
花期:2~4月。
(神奈川県立相模原公園)
【山野草の索引(樹木)へ】

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今春のバイカオウレン

2010-02-23 07:18:45 | 山野草
長岡に帰る前に、雪の中からバイカオウレン(梅花黄蓮)の花がのぞいていたが、帰ってから見てもあまり見栄えがしない。昨年の花にリンクを張ったが、この春はあまりにもみすぼらしい花である。でも慰めに、1輪、1輪なら綺麗であると言っておこう。さい先が悪く、今年の庭の花はあまり期待できないようである。


(昨日のバイカオウレン、もう蕾はない)

 
(18日朝、雪の中のバイカオウレン、1輪1輪なら綺麗)

(寅太の庭)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

門外不出のお宝が長岡へ

2010-02-22 00:35:53 | できごと

先ずは本日の予備知識として、
①日光東照宮を現在の姿に造営し直したのは、3代将軍の徳川家光。
②家光の乳母は春日局。
③国宝の眠り猫は左甚五郎の作品。
④5代将軍綱吉の父は家光、母は桂昌院。
⑤島崎藤村の詩「千曲川旅情の歌」で知られる小諸。
の5つを知っていると説明し易い。

「越後長岡ひなものがたり」と牧野忠昌様の古希、若殿牧野忠慈様の成人、金峯神社桃生宮司の一級昇格の慶事に合わせ、信州小諸から左甚五郎作と伝わる「喜内様阿福様」が長岡にやってきた。前回に説明したが、喜内(きだい)様は3代将軍家光で、阿福(おふく)様は春日局である。将軍家光が、乳母春日局の慈愛と功績を忘れないために、時の名工「左甚五郎」に彫らせ、そばに置いたと言われる。春日局の気品と美貌を感じる素晴らしい像である。
門外不出と言われ、小諸を離れるのは極めて異例のことで、長岡市と小諸市の関係が、今後深まりそうな出来事である。 開幕式には牧野忠昌様ご夫妻、旧三根山藩牧野忠由様、森市長、小諸市の関係者などが多数参加した。


(左甚五郎作の喜内様と阿福様、この画像の複写は禁止します)

 
(入口の田中玉蘭先生の書)  (開幕式の司会で進む)

 
(牧野忠昌さまのご挨拶)   (森民夫長岡市長の祝辞)

5代将軍綱吉の父は家光、母は公家の本庄氏から側室となった「お玉(後の桂昌院」である。春日局と桂昌院の権力は極めて高く、本庄家も大名になり松平姓を許された。家光はこの大切な像を桂昌院に与え、桂昌院は実家である本庄家の康重が小諸牧野家に養子になった時に像を持たせた。
将軍綱吉と牧野康重は従兄弟であるので、小諸藩は石高が低いが由緒ある家とされている。
幕末動乱期に長岡藩の舵取りをする当主牧野忠訓が、本庄家から養子に迎えられるのも歴史の不思議なところである。
ところで、「越後長岡ひなものがたり」の雛は、この像の右に飾ってある。有名な人形師仲秀英(なかしゅうえい)の作で、河井継之助を抜擢したことで知られる牧野忠恭の、奥方とう姫がつね姫(後の忠訓の奥方)を生んだことを祝い、実家の掛川藩太田資始(すけとも)から贈られた雛である。当然のことながら、お内裏さまは向って右側にあるが、立派な雛人形で近いうちに公開する。


(お宝の像の伝わった関連図)

 
(木像の説明)      (春日局の略歴)

 
(家光の時代にこの規模に) (左甚五郎作の国宝眠り猫)

(長岡市)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

常在戦場の若殿誕生

2010-02-21 00:09:46 | できごと
まずきょうの画像はかなり縮小して、判別できない程度に荒くしている。はっきり顔が判断できるのは、長島忠美衆議院議員だけである。多くの肩書きを持つ議員も、この日は東洋大学理事長の肩書きであろうか。
北へ飛んだのは、長岡市で大きな祝い事があったからである。長岡で由緒ある金峯神社は和銅2年(709)の創建であるが、ここの桃生宮司が一級に昇進された。そして17代牧野忠昌様はめでたく古希を迎えられ、若君牧野忠慈様が成人を迎えられた。常在戦場の扇子を持たれた若君の、18代ご当主のお披露目にも近い、めでたい集まりであった。
近年、この季節に長岡では、「越後長岡ひなものがたり」が開催されているが、今年のめでたい式典を祝うように、信州小諸藩牧野家から左甚五郎作と伝わる「喜内様阿福様」の木像が特別に貸し出され、オープニングセレモニーがあった。
喜内(きだい)様は3代将軍家光で、阿福(おふく)様は春日局で、門外不出の像である。詳しいことは次回とする。


(中央常在戦場の扇子を持つのが牧野忠慈さま)

 
(駅伝の東洋ではなく哲学の東洋大学) (像のオープニングセレモニー)

(長岡市)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンヒザクラ

2010-02-18 17:55:06 | 樹木
橋本の高層マンション街のカワヅザクラ(河津桜)が終わったと思ったら、その近くで鮮やかな緋色の桜が満開になった。
カンヒザクラという桜で、名前の由来も、ヒガンザクラ(彼岸桜)と混同しやすいので、自らヒカンザクラ(緋寒桜)の文字を入れ替えて、カンヒザクラ(寒緋桜))にしたという奥ゆかしい桜である。でも花は形も色もかなり派手である。

 

寒緋桜/バラ科/サクラ属。
バラ科の落葉高木。別名ヒカンザクラ(緋寒桜)。
公園中として植えられ、花は濃紅色。
名前の由来:寒い時期に咲く、緋色のサクラからこの名が付いた。
花期:3~4月。
(相模原市橋本)
【山野草の索引(樹木)へ】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする