高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

カトリソウ

2007-05-31 14:36:28 | 山野草
バイオテクノロジーが盛んになり、色の変わった植物などが作りだされているが、まったく新しい植物を作り出すのはあまり感心しない。カトリソウもバイオテクノロジーで作られた一つらしい。
昨年買ったものだが、常緑のまま一冬を越し、いま小さな花が咲いている。
期待していた蚊を寄せ付けない効能は確認できず、昨年も蚊取線香を使っていた。1~2本のカトリソウで、蚊の大群を撃退しょうなどと虫が良すぎたようだ。


(花の拡大)

蚊取草/フウロソウ科/ベラルゴニウム属。
南アフリカ原産のローズゼラニウムに、シトロネラという植物の蚊が嫌がる成分の遺伝子を加えて作り出した。別名カレンソウ。
花期:6~9月。
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ツルアリドオシ

2007-05-30 11:20:47 | 山野草
いつごろから我が家にあるのか分からないが、毎年のように、春には小さな白い花が咲き、秋には赤い実が生っていた。名前が分かったのはつい最近のことである。ツルアリドオシといっても、肝心のトゲがなければ蟻は通さない。

 
(開花直前の蕾)        (少しピンクの強い株)


(秋の赤い実)

蔓蟻通し/アカネ科/ツルアリドオシ属。
山地のやや湿り気のあるところに生える多年草。
茎は地上をはい、節々で根をおろす。白い花を2個ずつ咲かせ、秋に2花の後が残る赤い実を付ける。
名前の由来:つる性で、低木のアリドオシに似ることからこの名が付いた。
花期:6~7月。
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ハンショウヅル

2007-05-30 09:15:31 | 樹木


半鐘蔓/キンポウゲ科/センニンソウ属。
山野の林縁に生えるツル性の小低木。
紅紫色の半鐘に似た花を下向きにつける。花弁はなく見えるのはガク片である。
名前の由来:花の形が火事を知らせる半鐘に似ていることからこの名がついた。
花期5~7月。
(高尾山)
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コバノタツナミ

2007-05-29 10:38:54 | 山野草
今年はコバノタツナミ(小葉の立浪)が綺麗に咲いた。

 

小葉の立浪/シソ科/タツナミソウ属。
里山の草むらに生える多年草。
茎は直立し、唇形の花は茎の上部に一方向に揃って咲く。タツナミソウ、オオタツナミソウなどよりも小型である。
名前の由来:同じ方向に向く花形が浪が立つ姿に似て、葉が小形なのでこの名が付いた。
花期:5~6月。
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オトメギク

2007-05-28 00:33:14 | 山野草
昨年、知人からオトメギクということで、小さな苗をもらったが開花しなかった。先日可愛い花が咲いた。
本やネットで調べても良くわからないキクである。どうも流通名が乙女菊というらしい。乙女のように美しいが謎に包まれた花である。


(半分開花のオトメギク)

乙女菊/キク科/ブラキカム属。
(詳細わからず)
花期:4~6月。
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コシノカンアオイ

2007-05-27 06:47:57 | 山野草

田舎の母は95歳を過ぎたが元気である。実家は兄の子供の世代に移っているが、孫とひこに囲まれて幸せそうだ。
兄が亡くなると自然に足が遠のいたが、5月には長岡の行事に合わせ努めて帰るようにしている。

長岡は戊辰戦争と、そして今度は官軍で参加した西南戦争で、多くの犠牲者を出してしまった。長岡城落城の日に近い日曜日に、長岡を思い亡くなった多くの御魂を鎮める招魂祭が悠久山の蒼柴神社神社で開催される。
蒼柴神社は本殿などは復興しているが、鳥居や石灯篭は地震の被害のままである。あらためてこの地方を襲った自然の猛威を感じる。

実家の裏山はコシノカンアオイが群生している。種子を蟻が運んで分布を広げるが、1万年で数キロ、人間の一生の間には数十メートルの速さになる。
このカンアオイを食べて成長するギフチョウもしばらくは見てない。

 
(悠久山の蒼柴神社)     (牧野家累代の霊廟)

(越後丘陵)
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コシノチャルメルソウ

2007-05-26 11:23:41 | 山野草
榎峠の下を通り、その先に国道17号線を左折する。妙見堰の橋を渡り司馬遼太郎の「峠文学碑」を見る。
信濃川の向こうには崩れ落ちた榎峠と古戦場の朝日山が見える。
妙見堰から再び長岡市に入る。
長岡では昨年暮れに開館した河井継之助記念館を訪ねた。
記念館入口には長岡藩の秘密兵器ガトリング砲が据えられており、来場者を迎える。受付嬢が見学ですか、それとも「塵壷」の勉強会出席ですかと訪ねられる。
館内はそれほど広くないが、展示物は良くまとまっている。塵壷の旅と継之助が九州で買ったという蓑の展示が目玉か。慈眼寺の「会談の間」の写真も立体感があり、よいできだ。
先ほど、慈眼寺で継之助の薬茶碗を見てきた。これは幕末の歌人太田垣蓮月尼の歌を浮き出させた茶碗で、継之助がいつも愛用し、八十里越の向こうの只見で亡くなる時に、従僕の松蔵が持ち帰ったと伝わる。
「世の中の ちりもほこりもながれては きよきにかえる かもの川波 (蓮月尼)」
実家の裏山にはコシノチャルメルソウが満開であった。子供の頃には何の関心も持たなかった山野草の一つだが、自然に咲く姿は素朴でよい。

 
(秘密兵器のガトリング砲)   (河井継之助の愛用した茶碗)

越の哨吶草/ユキノシタ科/チャルメルソウ属。
山地や谷沿いの湿地に生える多年草。日当たりの良い土手や道端に生える多年草。
根生葉には柄があり、長さ5~8cmの広卵形で、花茎は15~30cmでチャルメルの形をした多数の花を付ける。
名前の由来:日本海側を中心に生えるチャルメルソウからこの名が付いた。チャルメルは楽器の一種である。
花期:4~5月。(越後丘陵)
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シロバナシラン

2007-05-25 18:54:39 | 山野草
シランと違ってシロバナシランは見る機会が少ない。白花なのに紫蘭とはややこしいが、ここはお愛嬌にしておこう。
紫色のシランの華やかさではないが、こちらは清楚な感じの花で今後は人気が高まりそうである。

白花紫蘭/ラン科/シラン属。
シランの園芸品種で、花が咲くまではシランと見分けが付かない。
名前の由来:白い花を咲かせるシランなのでこの名が付いた。
花期4~6月。

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シラン

2007-05-24 10:54:30 | 山野草
長岡の続きを書こうと思ったが、これから群馬県にゴルフ旅行である。
明日帰ってきてから画像の整理をしよう。きょうは庭の花である。
近くを歩いていると、ラン科の仲間で中で、最も目にするのがシランであろう。綺麗で、栽培に手間がかからないことから庭先に多く植えられている。

 

紫蘭/ラン科/シラン属。
日当たりの良いところに生える多年草で、庭によく植えられている。
名前の由来:紫色をしたランなのでこの名が付いた。
花期:4~6月。
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エンレイソウ

2007-05-23 09:03:03 | 山野草
長岡で行事があり、久しぶりに帰った。関越道を小千谷で降り、10分ほどで慈眼寺に着く。
慈眼寺には、長岡藩軍事総督河井継之助と西軍軍監岩村精一郎が、和平をかけて会談した部屋が「会見の間」として残されている。小千谷の近辺を震源地とする中越地震で壊滅的な被害を受けたが、昨年9月に復興して再公開された。
司馬遼太郎のコーナーがあり、「峠」の初版本(昭和43年10月発行)を寺に収める。
慈眼寺からJR小千谷駅を経由し、「榎峠」の旧国道で長岡に入る。中越地震で母子が痛ましい事故があった現場であるが、やっと通れるようになった。榎峠と信濃川の間にはまだ崩れ落ちた岩がむき出しになっている。(この後は明日)

子供の頃に遊んだ棚田は、離農と減反政策で草木が生い茂っている。地震で崩れ落ちた付近で、フキを取ろうとしたら、エンレイソウが迎えてくれた。
花の時期は過ぎていたが、大きな葉と黒くなった果実からエンレイソウとすぐにわかる。

  
(復興した小千谷市の慈眼寺) (こちらも復旧した榎峠の県道)                     

(越後丘陵)
【エンレイソウへ】

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