高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

タカノハススキ

2008-08-31 10:54:20 | 山野草
昨日も雷がなり雨が激しく降ったが、きょうは朝から太陽が顔をだし、久しぶりに傘のいらない一日になりそうである。日差しは強いが、吹く風は秋の感じがする。
秋を目前にして8月の最後は、近くの家の庭などで良く見る斑入りのススキである。

鷹の羽薄/イネ科/イネ属。
ススキ(薄)の長線形の葉に黄白色の段斑が入った園芸品種。別名ヤハズススキ(矢筈薄)、トラフススキ(虎斑薄)。
名前の由来:横に入った斑を鷹の羽に見立てこの名が付いた。
花期9~10月。
(多摩丘陵)
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イネ

2008-08-30 00:32:21 | 山野草
昨日の未明に、八王子近辺を襲った豪雨は凄まじかった。
わが家は少し高い所にあるので被害はないが、付近の境川(さかいがわ)も各所で氾濫の一歩手前で、濁流が堤防を乗り越え一部の田圃が冠水し、避難勧告が出た地区もあった。
ちょうど田圃のイネ(稲)も開花の時期で、冠水が心配されたが短時間であったため大きな被害は免れた。

境川は高尾山にも近い町田市西部の大地沢を源とし、藤沢市で相模湾に注ぐ52kmの河川である。
全国に境川を名乗る川はたくさんあるが、この境川が最もよく知られている。
かっては相模国と武蔵国の境であったが、明治時代に三多摩地域が神奈川県から東京府に移管されたので、今では境川が都県境となっている。
しかし自治体の境界であっても、境川を挟んで街が形成されており、両岸に同一の地名が分布している。
都県境にまたがることから乱開発が遅れ、かなり渓谷などが残されており、植物や鳥類の宝庫である。
今回、氾濫騒ぎがあったのが、河川の改修を終えた場所だったことは皮肉である。

 

 
(左は濁流が乗り越えた箇所と右は町田市側の遊水地)

稲/イネ科/イネ属。
本来は多年生植物であるが、2年目以降は収穫量が激減するので、栽培上から一年生植物として扱う。
花期7~8月。
(多摩丘陵)
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バナナ

2008-08-29 00:53:25 | 山野草

相模原公園の温室の中に、大きなバナナの木があり、ちょうど赤茶色の大きな花が咲いていた。
バナナはバショウ科の植物で、一見すると大きな木に見えるが、茎に見える部分は葉柄の集まりで草本とのことである。
また赤茶色の部分は苞で、苞と苞の間に小さな花がたくさん入っていて、苞がめくれるたびに開花する。
はるか天井にあるので細かく観察できなかったが、苞がめくれた付近には花が見当たらず、もう開花の時期は終わりに近いと思われる。
苞の中の初期の花はほとんど雌花で、この子房が発達して果実となるらしい。

 

バショウ科/バショウ属。
南国のバショウ科の多年生草本
茎は地下にあり太く短く塊状で、偽茎と呼ばれる幹のように見える部分は葉柄が重なり合ってできている。
赤い花のように見えるのは苞で、苞が1枚めくれあがるたびに、1段の花が咲き1房のバナナへと成長する。
(神奈川県立相模原公園)
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ツリガネニンジン

2008-08-28 00:43:11 | 山野草
この花も近くの丘陵地にはたくさん生えており、夏から秋にかけて白または青紫色の花を輪生して咲かせる。
釣鐘は寺や集落の火の見やぐらの上などでよく見られたが、火の見やぐらの釣鐘はやぐらと共に消えてしまった。
ツリガネニンジンの春の若芽はトトキで美味しい山菜と言われているが、いままで食べたことはない。

 
(花の形が釣鐘に似ている)

釣鐘人参/キキヨウ科/ツリガネニンジン属。
山野に生える多年草。
茎葉は輪生し、葉身は卵状楕円形で鋸歯がある。
茎先に円錐状の花序を出し、数個の釣鐘状の花を輪生して付く。
花色は白または青紫色をし釣鐘状で下を向き、花柱が花から大きく突き出す。
名前の由来:花の形が釣鐘形で、根がチョウセンニンジン(朝鮮人参)に似ていることからこの名が付いた。
花期:8~9月。
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オジギソウ

2008-08-27 10:10:37 | 山野草
相模原公園の温室の入口に、夏休みの小学生を対象にしたのか、「さわってみよう」と書いてオジギソウ(御辞儀草)が並べてあった。
触るとお辞儀をする面白い植物なので以前育てたことがあるが、冬場にほとんど枯らしてしまった。
最近は地震を事前に感知する地震予知草という流通名で売りだし、不思議な植物にさらに拍車をかけている。はたして地震を予知できるか、真偽の程は定かでない。

 


(触れたら葉を閉じお辞儀をしました)

御辞儀草/マメ科/オジギソウ属。
ブラジル原産で江戸時代に渡来した。本来は多年草であるが、寒さに弱く冬に枯れてしまうことが多く園芸上は春まき一年草として扱う。別名ネムリグサ(眠り草)。
葉は互生し、偶数羽状複葉の小葉が付く、夏に葉腋に葉腋に花柄を出し、淡紅色の小花を球状に付ける。
名前の由来:触れると葉が閉じ、葉柄も下に少し垂りお辞儀をしているように見えることからこの名が付いた。
花期:7~9月。
(神奈川県立相模原公園)
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ツルボ

2008-08-26 06:40:11 | 山野草
近くの丘陵地のどこにも見られるツクシに似た形をした植物であるが、名前の由来がよくわからない。
花は下側から順序よく咲き、花の形も綺麗である。

 

蔓穂/ユリ科/ツルボ属。
日本全国の山野に生える多年草。別名サンダイガサ(参内傘)。
数本の細長い葉の間から花茎をのばし、その先端に総状花序を形成し、小さな花を密に付ける。
名前の由来:名前の由来は不明。別名のサンダイガサは貴人にさしかける傘。
花期:8~10月。
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カクレミノの花

2008-08-25 08:25:47 | 樹木
中国が国家のメンツを懸けて演出した北京オリンピックが、昨夜の閉会式を最後に幕を閉じた。国家権力で自由な発言を封じ込んだ大会と批判も多かったが、テレビではそれなりに楽しむことができた。
日本チームの活躍は女子ソフトボールのように、大きな感動を与えた種目もあったが、野球、マラソンなどは国民の期待を大きく裏切った。
特にこの2団体は国内の人気が高いことをカクレミノ(隠蓑)に、選手村にも入らなかったと選手団の団長自らが批判している。
カクレミノ は秋の黒い実はブログにとり上げたが、夏に咲く花の画像はなかった。
先日、初めて花に出合った。球状に集まった散形花序に淡緑色の小さな花が咲いていた。

(多摩丘陵)
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テンジクスゲ

2008-08-24 05:31:44 | 山野草
孫悟空で馴染みの三蔵法師が、経典を求めて旅をした行先は天竺で、今のインドのことである。
幼い頃は魔物がたくさん出てくる天竺は、空のかなたの夢のように遠い地のように思えた。
このテンジクスゲ(天竺菅)の原産地は中国の長江付近なのに天竺とはおかしいが、安土桃山時代の頃には日本古来のものと違うものに、天竺を名前を付けたようである。
ダリアはテンジクボタン(天竺牡丹)でゼラニウムはテンジクアオイ(天竺葵)などである。
交通機関の発達で、途方もない彼方に聞こえた天竺も、今ではオリンピックの開かれている中国の少し先の国になった。

天竺菅/カヤツリグサ科/スゲ属。
中国原産で暖地で栽培される多年草。
大型なカヤツリグサの仲間で、先が鋭く尖る葉は茎先端に密集し、茎の頂部に小穂を数本出す。
名前の由来:従来のスゲに比べ風変わりで、外国から伝わったことでインドの古名の天竺を付けた。
花期7~10月。
(多摩丘陵)
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ガマ

2008-08-23 07:49:28 | 山野草
幼い頃にだましてはいけないと教えられる物語の一つに、「因幡の白兎」がある。
ここに登場する動物は、賢く可愛いが嘘つきのウサギ、恐いサメ、そして親切な大国主命(おおくにぬしのみこと)、植物はガマ(蒲)である。

ガマの花粉は生薬として「蒲黄」(ほおう)と呼ばれ、薬用作用があることは昔から知れれていた。都会で自生している所はほとんど見られない。
昨日、北京オリンピックの準決勝の日本vs韓国の敗戦にがっかりし、近くを歩いていたら、コンクリートの遊水溝に赤褐色のガマの穂を見つけた。周りは金網で囲ってあり、これ以上近づくことはできなかった。

ところで大道芸のガマの油売りが「さぁ、さぁ、お立会い・・・」にでてくるガマはガマガエル(ヒキガエルの別名)である。

蒲/ガマ科/ガマ属。
湿地や水辺に生える多年草。
葉は広線形で下部はさや状で茎を包み、茎の先に円柱状の花穂を付ける。下部に雌花、上部に雌花を付け、花後に雌花の部分は赤褐色となり雄花は軸だけが果穂の上に突き出る。はむ。
名前の由来:アルタイ語(ロシアの一部)でアシ(葦)を意味するカマからガマと呼ばれるようなったなどの諸説があるようである。
(神話とアルタイ語も不思議な組み合わせ?)
花期6~8月。
(多摩丘陵)
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北京に咲いた五輪の華

2008-08-22 08:32:27 | 四季
きのう一番輝いた花は、北京オリンピックのソフトボール上野由岐子投手(ルネサス高崎)である。
前日は2試合で300球以上を投げたが、国民の誰もが決勝の米国戦での連投を疑わなかった。そして期待通り1失点で完投し、2日間3試合の413球を投げぬき、日本に9個目の金メダルをもたらした。
五輪の球技での日本勢の金メダルは、モントリオール五輪のバレーボール女子以来で32年ぶり4度目の快挙というから素晴らしい。
前日の準決勝と三位決定戦では、2試合21イニング投げぬいた上野投手の孤軍奮闘だったが、決勝は堅い守備で上野投手を盛り立て、数少ないチャンスをものにして3-1の接戦で王者の米国を制した。

きのうは朝から良い一日だった。なかなか咲きそろわなかったサギソウ(鷺草)が、一斉に開花したし、久しぶりに出かけた県立相模原公園では、今年2度目のカルガモの親子(最初のカルガモ親子は町田市薬師池)に出会った。

トップの画像は上野投手を使いたいのだが、北京まで出かけ撮ることができない。そこでトップはきのうのサギソウに譲り、北京の華はいつもコメントしていただいている信徳さんのものをこっそりと載せる。信徳さんは、 いまでは国民のアイドルとなった上野投手と知り合いというからすごい。
この画像は上野投手の逞しい全身が写っており、しかもサインが入った信徳さんだけのお宝映像のようで、数年後の「何でも鑑定団」に登場するかも知れない。

上野選手は華で、このブログのトップの画像に相応しいとのご要望におこたえして、上野選手の画像をトップにし、全身の写っているものに入れ替えました。従って上記の文が異なっています)


北京五輪の華:上野由岐子)

 
(カルガモ親子ときのう一斉に咲いたサギソウ)

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