高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

埋蔵金を追って日光にとぶ(その11:眠り猫)

2010-02-10 00:46:30 | 地理

【眠り猫】

日光東照宮で見たいものの上位は、国宝陽明門が一番で、次は国宝眠り猫ではないだろうか。東回廊の奥社の参道入口にあり、左甚五郎の名作と伝わるもので、東照宮の数ある彫刻のなかで最も有名である。
眠っているように見えるが、耳をそばだて周りを警戒し、ネズミ一匹とて奥に通さない体勢である。でも彫刻の裏に回ると、2羽の雀が猫の近くで遊んでいる。弱い雀も安心して暮らせる世を象徴しているとも言われが、左甚五郎の意図は、「争いの無い平和な世界」を彫ったものであろうか。
話は少し横道にそれるが、今月20日から長岡市で第3回「越後長岡ひなものがたり」が開催される。今年の目玉は、信州小諸藩牧野家が所有する、「喜内様阿福様」の木像が展示されることである。眠り猫と同じ左甚五郎作で、喜内(きだい)様は将軍家光で、阿福(おふく)様は春日局である。門外不出の人形であるが、本家長岡牧野家のたっての要請により実現した。前回に続いての明智一族の登場であるが、春日局は明智光秀の重臣斉藤利三の子供で、なぜ家康が家光の乳母に採用し、三代将軍家光の実現では、家康が駿府で、たかが乳母でしかない春日局の意見を採用したのか謎である。


(左甚五郎作の国宝「眠り猫」)

 
(眠り猫は人気のスポット)   (眠り猫はかなり小さい)

 
(眠り猫の裏は遊ぶ雀)  (この上は家康の霊廟へ続く)

(日光市)
コメント (6)
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