高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

キンカンの果実

2009-01-31 09:15:45 | 樹木
家の近くではミカン(蜜柑)よりはキンカン(金柑)を植えている家が多い。
キンカンの画像は何回か載せているので、取り上げたと思っていた。やっと気づき、今回登場してもらうことにした。

 
(右は昨年12月末に相模原公園の温室に咲いていた花)

金柑/ミカン科/キンカン属。
中国から渡来したミカン科の常緑低木。別名ヒメタチバナ。
高さは約2mで、葉は広皮針形で翼を持ち、葉腋に小さな五弁の白い花を付ける。果実は黄金色に熟すと、生または煮て食べる。
名前の由来:熟した果実が金色の柑橘だからこの名が付いた。
花期:5~6月。
(多摩丘陵)
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ホルトノキの実

2009-01-30 00:09:56 | 樹木
以前から相模原公園に表示がしてない見慣れない木があった。ヤマモモ(山桃)に似ているが少し違う。「みどりの相談員」に聞くと調べてくれた。
聞いたことのない奇妙な名前でホルトノキという。江戸時代に平賀源内がオリーブ油を採るオリーブとこの木を勘違いし、ポルトガルの木ということで、ホルトノキと名前が付いたと言われる。静岡以西に多く、関東ではすくないようである。

きのうはホルトノキの名前を知ったことと、ギンモクセイ(銀木犀)に実がなる雌木が日本にあるらしいことがわかった。 あとは薬用植物園のギンモクセイが、似ているウスギモクセイ(薄黄木犀)でないことを祈ろう。

 

ホルトノキ科/ホルトノキ属。
中国原産のホルトノキ科の常緑高木。 
葉は互生し、倒披針形または狭長楕円形で縁に鋸歯ある。白い花が前年枝の葉腋に総状花序をつくる。
果実は楕円形で食用となり、建築材、器具材に利用されたり、街路樹にしているところもある。
名前の由来:ポルトガル(オランダを訂正)からきた木ということで、「ポルトガルの木」が転訛したものと言われている。
花期:7~8月。
(神奈川県立相模原公園)
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ギンモクセイの実

2009-01-29 00:10:30 | 樹木
ギンモクセイ(銀木犀)キンモクセイ(金木犀)は、雌雄異株の樹木で、日本には雌株がないので、増殖は挿し木しかないとされる。ところがギンモクセイの木に実がなっていたらどうしよう。
薬用植物園のギンモクセイの表示がある木に、たくさんの実がなっているのを見逃すはずがない。
これでは北海道の釧路市動物園が、繁殖のため札幌市円山動物園から婿入りした北極熊の「ツヨシ」君が、雌だったというなミステリーと同じである。
日本ではキンモクセイが中心に栽培されているが、原種はむしろギンモクセイで、単にモクセイと言えばギンモクセイを差すようである。
この楕円形の実が幻のギンモクセイなのか、実がなる種類でウスギモクセイ(薄黄木犀)もあるので、この結論は楽しみである。
薬用植物園はケシ(芥子)やタイマ(大麻)を栽培し、医学生や薬学生を教育しているプロ集団である。ここは敬意を払って、幻のギンモクセイの実としておこう。

本日、相模原公園の「みどりの相談員」にお聞きしましたら、日本にギンモクセイは雌木があるとのことです。ウスギモクセイも、ギンモクセイに良く似ているとの情報もありました。

銀木犀/モクセイ科/モクセイ属。
中国原産のモクセイ科の常緑樹。
葉は対生し長さ約10cmの長楕円形で、葉縁には細かい鋸歯があり、葉腋に白い小さな花を散形状に付ける。雌雄異株で日本には雄株しかない。
名前の由来:キンモクセイの仲間で白い花が咲くことからこの名が付いた。
花期:10~11月。
(東京都薬用植物園)
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エリカ

2009-01-28 10:40:08 | 樹木
最近、園芸店などでスズランエリカとかクリスマスエリカの名で、可愛い花の付いた鉢植えが売られている。きょうはこの花にしょうかと思い、最後にリンク先をエリカにはろうとしたら、今までエリカを取り上げてなかったことに気づいた。
沢尻エリカの「エリカさま」ではない。昭和38年頃に、詩の心もわからないで歌った西田佐知子の、「エリカの花散るとき」にでてくるエリカのことである。

 ♪青い海を見つめて 伊豆の山かげに エリカの花は咲くという
  別れたひとの ふるさとを たずねてひとり旅を行く
  エリカ エリカの花の咲く村に 行けばもいちど逢えるかと♪

相模原公園の「みどりの相談員」に聞きましたら、この木はジャノメエリカ(蛇の目えりか)だとのことです。(2009.01.29) 

 

ツツジ科/エリカ属。
南アフリカ原産のツツジ科の常緑低木。
冬から早春に細い枝に小さい花が沢山咲く。葉は線形および卵形で、花の色は白色、桃紅色または紫紅色で、花の形は壺状または筒状で、総状または散形花序をつくる。
名前の由来:ラテン語のericaからこの名が付いた。
花期:1~4月。
(神奈川県立相模原公園)

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春日山城散策(歴史のたび2)

2009-01-27 01:29:14 | 地理

先日、シャコバサボテンを撮ったが、蕊がどうもはっきりしなかったので撮りなおしてみた。花の少ないこの時期に咲く貴重な花である。

昨日の続きであるが、兼続(妻夫木聡)とお船(常盤貴子)が、春日山城の北にある府内湊に出かけた。目的は景虎(玉山鉄二)と景勝(北村一輝)の妹菊姫(比嘉愛未)の婚礼の祝いの品物を贈るための買い物である。
当時の府内湊は7万人の人口をかかえて越後で一番賑わっていた。


(やっと蕊も撮れたシャコバサボテン)

現在の上越市は以前は春日山などの高田市と、海寄りの直江津市に分かれていた。府内湊は直江津にあたる。昔を知る者には高田と直江津に馴染みがあり、上越線の知名度が高いので、上越市の名前には少し違和感がある。
ここで直江津と直江兼続の不思議な組み合わせに疑問が起こるが、鎌倉時代にはすでにこの付近は直江庄(荘)と呼ばれていたので、兼続が命名したものではない。
やがて兼続が家名を継ぐ直江氏の先祖が、この直江庄付近に所領を持つ豪族だったとする説もある。そして戦国時代なると上杉謙信の重臣として与板城(長岡市)の城主になったようである。
謙信の時代に繁栄した府内湊も、景勝の会津への国替えにより、後を治めた堀秀治や松平忠輝の時代になると寂れていった。現在の上越地方の直江津は工業地帯である。 


(春日山から見た直江津)

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春日山城散策(歴史のたび)

2009-01-26 12:04:59 | 歴史

東急山野草を中心にしたブログも開設から数年経つと、新しいものがなくなってくる。
カテゴリーを少し広げ、学生ではないが「歴史」と「地理」を加えた。でも最初の大きな画像はやはりこだわりを持って、今までと同じ山野草が中心である。
きのう、きょうと天気の良い日が続き、青空にロウバイ(蝋梅)が綺麗である。

昨日の天地人は「年上の女」で、これは上杉家の重臣で長岡の与板城主直江景綱(宍戸錠)の娘お船(常盤貴子)とやがて夫になる兼続(妻夫木聡)の関係である。
二人の関係は母親が姉妹のいとこ同志となる。
毘沙門天に帰依する謙信(阿部寛)は生涯妻は持たなかったが、養子は何人もいる。やがて御館の乱で戦う上杉景勝と上杉景虎(北条家から)、景勝に味方する上条義晴(七尾城畠山家から)、山浦国清(信州村上家から)などが知られている。
真田雪村も同じ人質であったが養子にはなっていない。


(冬の青空にロウバイ)

春日山城の本丸の右手に直江家の屋敷が、左手に景虎の屋敷が見える。それぞれ山を崩した平らな位置にあり、本丸から見おろせる。
きのうは景虎(玉山鉄二)は、景勝(北村一輝)の妹菊姫(比嘉愛未)を妻にして、幸せが一杯である。
信長からの贈り物「洛中洛外図屏風」を持ってきた初音(長澤まさみ)は、真田雪村の妹になっているが、ここは作者の創作であろう。

 
(春日山城と直江屋敷の案内)

 
(春日山の左右に位置する景虎屋敷と直江屋敷)

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カカオの果実

2009-01-25 00:48:54 | 樹木
カカオは南米のマヤの時代から発掘されるというが、15世紀末の新大陸の時代にヨーロッパに知られた。でもチョコレートなどで知られるのは17世紀以降のようである。カカオの花は木の幹から直接花がぶら下がる不思議な植物であるが、果実も同じように幹に直接付いている。東京都薬用植物園では果実が完熟の黄色の色に変わりつつある。
果実の内部は5室に分かれ、30個前後の種子が詰まっている。種子は白い粘状物で覆われ、長さ2.5cmほどで平たく卵形である。
成熟したカカオから取り出された種子は、数日発酵させると赤褐色に変色する。これがカカオ豆で、チョコレートやココアの原料になる。

 
(黄色に熟し始めた果実も見られる)

(東京都薬用植物園)
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狂い咲き一華

2009-01-24 02:14:51 | 四季

新春だからキクザキイチゲ(菊咲一華)が咲いてもおかしくないが、これは12月に1輪目は咲き終わったが、2輪目は1月の寒さでふるえあがっている。
根は霜で浮き上がって腐り始めるし、葉も丸くなって開かない。見るに耐えなくて陽の当たる所にだして、スナゴケ(砂苔)で保護してやった。

このキクザキイチゲは、長岡の実家の山にあった物を持ってきた。
大河ドラマ「天地人」の謙信配下の武将が守っていた古城の山裾が崩れ、エンレイソウ(延齢草)を含んだ土砂が、キクザキイチゲの群生地に覆いかぶさっていた。
このままではどちらも駄目になるので、助けるつもりでいただいてきた。
でも関東の冬の寒さは厳しく、長岡の雪の下の方が暖かく、キクザキイチゲには可哀想である。


(2輪目の花は咲いたが、茎からでた葉は寒さで丸くなっている)


(1輪目は12月に咲き終わった)

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大寒の庭の花たち

2009-01-23 12:22:46 | 四季

大寒を過ぎて数日であるが、この季節には自宅の庭にはほとんど花は咲いてない。
小雨の中を今咲いている花を総ざらいしてみた。

ハナカンザシ(花簪)とプリムラ・オブコニカは、玄関が寂しいので園芸店で買ってきた。室内ではシャコバサボテンが咲いていたが、もう終わりに近くなった。
庭ではニホンズイセン(日本水仙)は寒さに強いようだが、カンギク(寒菊)は葉の色を変えて寒さと必死に戦っている。

コシノカンアオイ(越の寒葵)は雪国では春に咲く植物であるが、関東ではもう花が咲き始めている。カントウカンアオイ(関東寒葵)はカンアオイの仲間で最も早く開花し、多摩丘陵に生えているタマノカンアオイ(多摩の寒葵)ランヨウアオイ(乱葉葵)はまだ蕾の準備もしてない。

樹木で咲いているのはロウバイ(蝋梅)とウメ(梅)だけである。
これから見られる代表的な花は、外ではクリスマスローズで、室内ではクンシラン(君子蘭)フチベニベンケイ(縁紅弁慶:カネノナルキ)であろうか。
明日は庭に狂い咲いたキクザキイチゲ(菊咲一華)にしよう。


(寒さに全開しないハナカンザシ)

 
(プリムラ・オブコニカとシャコバサボテン)

 
(ニホンズイセンとカンギク)

 
(コシノカンアオイとカントウカンアオイ)

 
(ロウバイとウメ)

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世田谷ボロ市(その6)

2009-01-22 11:18:57 | 山野草
世田谷ボロ市の植木市でマツバラン(松葉蘭)が売られていた。かなり高価なものであるが愛好者はかなりいるようである。
いわゆる古典園芸植物といわれるもので、江戸時代から好んで栽培された。最盛期には枝や色、縞模様などの違いで120種もの園芸種(今回は金九十九、三光錦などが目に付いた)を数え、高級品種を入に入れるのに家と土地で交換したこともあるようだ。数億年前に陸上に最初に上がった植物の子孫で、花も葉の無い原始的な植物である。
立川の国立昭和記念公園で見たことがあるが、ボロ市で久しぶりに奇妙な植物に出会った。

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