高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

バンクシャエリキフォリア

2009-11-30 09:31:43 | 樹木
東京薬科大学にブラシノキのような奇妙な花の付いた樹木があった。名札にはバンクシャエリキフォリア(Banksia ericifolia)と書かれていたが、ericifoliaはエリカのような葉をしたということらしい。
ネットで調べても、東京薬科大学以外で見たという記載がほとんど出てこない。まだ日本では珍しい樹木なのだろうか、和名でも付かなければとても覚えられない。



ヤマモガシ科/バンクシャ属。
オーストラリア原産の常緑高木。
葉はエリカに似て、ブラシのような多数の花が密集した円柱形の穂状花序を付ける。
花期:9~11月。
(東京薬科大学)
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ミヤマフユイチゴの実

2009-11-29 00:10:26 | 山野草
裏高尾に多く見られるのはミヤマフユイチゴ(深山冬苺)で、この季節は枯葉の間から熟した赤い実がのぞいている。
これだけ綺麗な色を見たら、やはり口にしたくなった。周りを見回し数個失敬したが、少し甘い程度で、モミジイチゴ(紅葉苺)には遠く及ばない。

 

深山冬苺/バラ科/キイチゴ属。
山地に生えるつる性の常緑小低木。
茎や葉柄に細い棘が付き、葉は卵形で先端は尖る。葉腋から出る短枝に、白い花を数個付ける。果実(集合果)は球形で、冬に赤く熟し食べられる。
名前の由来:フユイチゴの仲間で山地に生えることからこの名が付いた。
花期:9~10月。
(南高尾)
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深大寺周辺の紅葉

2009-11-28 01:04:58 | 四季

きのう11月27日から12月3日まで、深大寺では25年ぶりにご開帳を行っている。これに合わせたわけではないが、紅葉が綺麗だというので深大寺に出かけた。
きょうは解説より画像で、東京の紅葉を見ていただきたい。

 

 

 

 

 

(深大寺、神代植物公園)
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晩秋のある日の高尾山

2009-11-27 08:32:50 | 四季

紅葉も盛りの今週初めに、キジョラン(鬼女蘭)の観察に高尾山に出かけた。いつもなら高尾山の山頂には登らずに、山頂の少し下を周遊するコースをとっている。この日は白い雪を被った富士山が期待できるかと思い、山頂まで登ってみた。
高尾山の観光客は薬王院で6~7割位は引き返すが、この日は平日なのに銀座か渋谷かと思うくらいに、山頂まで人があふれていた。恐るべしミシュランの星の影響である。
一般の観光客はケーブルカーで登るが、こちらはいつも登りも下りも徒歩である。下山するとケーブルカー清滝駅では、ただいまケーブルもリフトも40分待ちとの放送が耳に入ってきた。


(飛び始めたキジョランの実)

 
(山頂近くのキジョランの実)

 
(腰掛ける場所もないほど満員)

 
(富士山の見える方向だが、富士はなし)

(高尾山)
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樹齢千年のシダレモミジ

2009-11-26 01:24:55 | 四季

樹齢千年のシダレモミジ(枝垂紅葉)があるというので、相模原市の藤野に出かけた。ところどころに赤い部分が残っていたが、盛りを過ぎて燃えるようなモミジではなかったが、ここは強がりで、枝振りの鑑賞にやってきたことにすれば良い。
今年はメグスリノキ(目薬の木)は早すぎたが、こちらは完全に遅れてしまった。もはや1年後にリベンジする意外にない。
旧家の庭にあり、平成19年に初めて公開したとのことである。この家はお公家さんの家系で、安時代末期に朝廷から拝領し、京都の醍醐寺から当時樹齢200年を超す古木を運んできたと伝わっている。


(残念ながら散ったシダレモミジ)

 
(枝振りと大地に張った根)

 
(同じ庭のモチノキの大木と日連橋から見た相模湖)

(相模原市藤野)
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ヤエクチナシの実

2009-11-25 00:45:16 | 樹木
八重のクチナシ(梔子)はヤエクチナシ(八重梔子)と呼び園芸種も多いが、熊本の立田山では自生し、天然記念物に指定され保護されている。
東京薬科大学のヤエクチナシの説明文では、「本種は実を結ばない」と書いてある説明文の、前のほうに実(身)を乗り出すように実が付いている。何度も読み直したが 、やはりそのように書いてある。メグスリノキ(目薬の木)を見た直後のことで、思わず目を擦って見た。

 
(説明文には実は結ばない)

八重梔子/アカネ科/クチナシ属。
アカネ科の落葉低木。
葉は単葉で対生または輪生し、葉身は倒卵状楕円形または楕円形で、葉の表面は濃緑色で光沢があり葉縁は全縁である。枝先に芳香のある八重咲きの白色の花を1個ずつつける。
名前の由来:花が八重のクチナシからこの名が付いた。
花期:6~7月。
(東京薬科大学)
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ビロードシダ

2009-11-24 00:23:03 | 山野草
鉄砲がわが国に伝来したのは1543年(天文12年)のことであるが、これとほぼ同じ時期にビロ-ドがわが国に伝わっている。江戸時代には彦根藩の保護で、長浜でビロードが国産化され、日本市場の100%を生産するわが国唯一の産地で、近江商人の財源の一つとなった。もとはポルトガル語であるが、漢字では天鵞絨と書く。
このビロードに似た葉をしているので、ビロードシダ(天鵞絨羊歯)である。余談ではあるが、ヨーロッパで共産党体制の崩壊が起こった時、ルーマニア革命が血の革命であったが、チェコスロバキアの民主化革命は大きな流血がなかったのでビロード革命というのだそうである。

天鵞絨羊歯/ウラボシ科/ヒトツバ属。
山地の岩上や樹幹に着生する常緑性シダ植物。
葉身は線形で、葉柄は目立たず、全面に黄褐色から灰褐色の星状毛が密生する。
名前の由来:星状毛に覆われた葉をビロードに見たてこの名が付いた。
(秋の山野草展から)
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クモノスバンダイソウ

2009-11-23 00:04:14 | 山野草
よく見る植物であるが、今まで名前は知らなかったが、今回の山野草展に出ていた。クモノスバンダイソウ( 蜘蛛の巣万代草)やマキギヌ(巻絹)と呼ばれているようである。

蜘蛛の巣万代草/ベンケイソウ科/クモノスバンダイソウ属。
アルプス地方などが原産で、明治時代に渡来した。別名マキギヌ(巻絹)。
名前の由来:蜘蛛の糸を張りめぐらせたような形からこの名が付いた。
(秋の山野草展から)
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ロウヤガキ

2009-11-22 12:20:10 | 樹木
県立相模原公園に連接している市立麻溝公園のグリーンタワーを背景に、ロウヤガキ(老鴉柿)の実が鮮やかな色をしていた。 食用にはならないが、秋の観賞用の柿として、盆栽や鉢植えなどで人気が高い。

老鴉柿/カキノキ科/カキノキ属。
中国原産の落葉低木。別名ツクバネガキ(衝羽根柿)、ヒメガキ(姫柿)。雌雄異株。
果実が美しく、鑑賞用に植えられる。
花期:4~5月。
(神奈川県立相模原公園)
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圏央道工事中の裏高尾

2009-11-21 00:13:18 | 四季

週間予報ではあまりはっきりしない天気であるが、予報に反して一日おきに晴れ、秋の空は本当にわからない。あさ晴れていると足が高尾に向かうが、この山は一日一日変化があり、奥の深い山と言っておこう。
きのうは裏高尾から日影林道を通り、一丁平経由で高尾山に登った。日影の手前に高尾山のトンネル工事現場があるが、きのうはこの付近から少し横道に入り、「列車空襲慰霊碑」に寄ってみた。
戦時中の昭和20年8月5日、終戦の10日前であるが、米軍の戦闘機P51が列車を銃撃した。死者52名負傷者133名の大きな出来事で、碑には犠牲者の名前と年齢が書かれている。列車空襲という未曾有の事件であるが、市街地の空襲での大勢の犠牲者の影に隠れ、事件を知る人は少ない。
地元の有志が毎年のように慰霊祭を行い弔ってきたが、この日も慰霊碑の前には新しい花が供えられていた。事件を象徴するような燃えるような紅葉と、圏央道のクレーンが重なっていた。


(燃えるような紅葉と左は圏央道工事)

 
(旧甲州街道の表示と慰霊碑はこの松の木の下)

 
(慰霊碑と供えられた新しい花)

 
(サザンカの後を中央道と平行して中央線の列車が走る)

 
(着々と圏央道の工事が進む)

(裏高尾)
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