ネットで調べても、東京薬科大学以外で見たという記載がほとんど出てこない。まだ日本では珍しい樹木なのだろうか、和名でも付かなければとても覚えられない。 ヤマモガシ科/バンクシャ属。
オーストラリア原産の常緑高木。
葉はエリカに似て、ブラシのような多数の花が密集した円柱形の穂状花序を付ける。
花期:9~11月。
(東京薬科大学)
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紅葉も盛りの今週初めに、キジョラン(鬼女蘭)の観察に高尾山に出かけた。いつもなら高尾山の山頂には登らずに、山頂の少し下を周遊するコースをとっている。この日は白い雪を被った富士山が期待できるかと思い、山頂まで登ってみた。
高尾山の観光客は薬王院で6~7割位は引き返すが、この日は平日なのに銀座か渋谷かと思うくらいに、山頂まで人があふれていた。恐るべしミシュランの星の影響である。
一般の観光客はケーブルカーで登るが、こちらはいつも登りも下りも徒歩である。下山するとケーブルカー清滝駅では、ただいまケーブルもリフトも40分待ちとの放送が耳に入ってきた。
(高尾山)
樹齢千年のシダレモミジ(枝垂紅葉)があるというので、相模原市の藤野に出かけた。ところどころに赤い部分が残っていたが、盛りを過ぎて燃えるようなモミジではなかったが、ここは強がりで、枝振りの鑑賞にやってきたことにすれば良い。
今年はメグスリノキ(目薬の木)は早すぎたが、こちらは完全に遅れてしまった。もはや1年後にリベンジする意外にない。
旧家の庭にあり、平成19年に初めて公開したとのことである。この家はお公家さんの家系で、安時代末期に朝廷から拝領し、京都の醍醐寺から当時樹齢200年を超す古木を運んできたと伝わっている。
(相模原市藤野)
週間予報ではあまりはっきりしない天気であるが、予報に反して一日おきに晴れ、秋の空は本当にわからない。あさ晴れていると足が高尾に向かうが、この山は一日一日変化があり、奥の深い山と言っておこう。
きのうは裏高尾から日影林道を通り、一丁平経由で高尾山に登った。日影の手前に高尾山のトンネル工事現場があるが、きのうはこの付近から少し横道に入り、「列車空襲慰霊碑」に寄ってみた。
戦時中の昭和20年8月5日、終戦の10日前であるが、米軍の戦闘機P51が列車を銃撃した。死者52名負傷者133名の大きな出来事で、碑には犠牲者の名前と年齢が書かれている。列車空襲という未曾有の事件であるが、市街地の空襲での大勢の犠牲者の影に隠れ、事件を知る人は少ない。
地元の有志が毎年のように慰霊祭を行い弔ってきたが、この日も慰霊碑の前には新しい花が供えられていた。事件を象徴するような燃えるような紅葉と、圏央道のクレーンが重なっていた。