高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

サワラ

2009-02-28 12:58:17 | 山野草
葉の先が丸いのがヒノキ(檜)で、尖っているのがサワラ(椹)と言われるが、表示がなければとても見分けられない。
アスナロ(翌檜)は「明日はヒノキになろう」と、明らかにライバル心をもっているが、サワラには対立しようとはしない。水に強くヒノキ風呂では手桶の材料になったり、時には自らがサワラ風呂にもなる。
葉に殺菌作用があることから、マツタケ(松茸)の下に敷いてあるのを見たことはあるだろう。

 

椹/ヒノキ科/ヒノキ属。
山中の渓附畔に生えるヒノキ科の常緑針葉樹。
葉は鱗片状で小さく、葉先は尖っている。果実は球果で緑色から熟すと褐色となる。ヒノキよりも大きく50mの大木になるものもある。
名前の由来:木質がヒノキの仲間と比べて「さわらか(やわらかい)」からさわら木と言われ、これがサワラになった。
花期:4~5月。
(国営昭和記念公園)
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ハンノキ

2009-02-27 10:15:23 | 樹木
春先に目立つ花にキブシ(木五倍子)があるが、ハンノキ(榛の木)は目立ちたいのかキブシより少し早い時期に咲く。形はひも状で、キブシは可愛いらしく人気があるが、この花はどうであろうか。
昔から可愛そうな運命にあり、小林一茶の句を知っていれば、子供には「ハン」という名は付けないだろう。それでも、動物や植物では珍しく、雌花の方がちょっとだけ綺麗なので、時には蝶にも遊びに来て欲しい。
 はんの木の それでも花の つもりかな  一茶


(左から雌花序、前年の果実、雄花序)


榛の木/カバノキ科/ハンノキ属。
丘陵から山地の湿原に生える落葉高木。
葉は単葉で互生し葉身は長楕円形で葉縁に短い鋸歯がある。雄雌同株で、前年枝の先にひも状の雄花序がつき、近くに雌花序が付く。風媒花で果実は堅果。
名前の由来:はりの木からきたというが少しはっきりしない。
花期:2~4月。
(多摩丘陵)
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ヒメウズ

2009-02-26 10:21:24 | 山野草
2月にもなれば、オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)ホトケノザ(仏の座)は開花するが、ヒメウズ(姫烏頭)も早い。
烏頭はトリカブト(鳥兜)のことであるが、うつむいて余り開かない白い小さな花は、トリカブトには全く似ていない。似ているのは地中にある塊根(烏頭に似ている)で、薬用として利用し、解熱、利尿の効用がある。
トリカブトとヒメウズの塊根の比較は、いらぬ誤解を招く恐れがあるので、お勧めはしない。

 

姫烏頭/キンポウゲ科/属。
関東地方以西の各地に生育する多年草。
葉はオダマキ(苧環)に似て、一回三出複葉で小葉は倒卵形で、枝別れした茎の先に白色の花を1個下向きに付ける。花弁のように見えるのが萼片で、内側の黄色い部分が花弁である。
名前の由来:根塊の形が烏頭(うず:トリカブトのこと)に似て、小形であることからこの名が付いた。
花期:2~5月。
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カワヅザクラ

2009-02-25 00:07:29 | 樹木
カワヅザクラ(河津桜)にリンクを張ろうとしたら、まだ取り上げていないことがわかった。橋本の高層建物は駅の周辺と、この桜が植えてある住宅街に集中している。
伊豆の河津町は本来は温泉郷として知られるが、地元で発見された桜により、今ではカワヅザクラの名所として、この季節にはマスコミが温泉と同時に開花の報道している。
河津の開花時期にあまり遅れないで、橋本でも開花する。本場は河津川沿いであるが、こちらでは高層住宅街で見られる桜である。

 
(高層住宅)          (橋本駅方向)

河津桜/バラ科/サクラ属。
昭和20年代に発見されたオオシマザクラ(大島桜)とヒカンザクラ(緋寒桜)との自然交雑品種。
幹は分枝し、樹高は5~7mほどになる。葉は倒卵状楕円形で、花は桃色ないし淡紅色である。
名前の由来:伊豆の河津町で発見されたことからこの名が付いた。
花期:1~3月。
(相模原市橋本)
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フユシラズ

2009-02-24 08:09:08 | 山野草
裏高尾の道路沿いに咲いているが、園芸種のカレンデュラが逃げ出したものであろう。
一年草であるがかなり群生している。キンセンカ(金盞花)と同属といわれるが、「カレンデュラ」は月の初めの日を意味し、毎日いつでも咲いているということからこの名があるようで、園芸店ではカレンデュラで売っている。

 

冬知らず/キク科/カレンデュラ属。
地中海原産で、冬から春にかけて黄色の花を咲かせる耐寒性一年草。別名カレンデュラ。
茎は地面に這って広がり、径1cmほどの黄色の花を咲かせ、日があたると花が開き夕方に閉じる。
名前の由来:真冬でも次々と花を付けることからこの名が付いた。。
花期:12~4月。
(裏高尾)
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同一路線にある同一名のバス停(その後)

2009-02-23 09:57:23 | 四季
同一路線上に同じ名前のバス停があり、神奈川中央交通にいちゃもんを付けたのは昨年の12月のことである。同社は素早い対応で、すぐに電話がきて改善したいと言ってきた。
バス停に大きく表示したのは知っていた。誠に恐縮するところなので、今回けちの付き始めのバス停から路線に沿って少し歩いてみた。
先ずは高層のマンション群を背に、満開のカワズザクラ(河津桜)が見送ってくれた。


(高層マンションを背に満開のカワヅザクラ)

 
(ギョリュウバイ)        (ここは原宿)

途中でギョリュウバイ(御柳梅)を見ながら、バス停を7つ歩き原宿に着いた。ここは昔の津久井郡城山町で、昨年12月にメグスリノキ(目薬の木)を見に行きたかったのはこの方向にある津久井町小沢で、連れて行かれたのは、はるか後方になる愛川町小沢である。
このバス停の原宿の表示では、都心の若者の街「原宿」と混同するではないかと、またけちを付ける付けるつもりはない。

ここで標識をじっくり眺めてみよう。「橋05」橋本駅南口~小沢(こざわ)、そして「宿01」原宿五丁目~小沢 ゆきが見える。行きたかった小沢は、「橋03」橋本駅北口~新小倉橋 三ヶ木の途中になる。
表示の追加で大分わかるようになり、この改善で何人が助かったのか、もの好きな貴方だけと言われそうである。
「宿01」小沢 ゆきに関しては触れてない。昔、列車の行き先がわからないので人気の企画があったが、これに乗ると何処に連れて行ってもらえるのだろう。こんどは街行きの服装で、ウーパールーパーとクリオネを見るのに乗ってみよう 。

 
(小沢が見える)          (追加した表示)

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センニンソウの実

2009-02-22 00:16:40 | 山野草
ボタンズル(牡丹蔓)センニンソウ(仙人草)は、花も似ているが、冬の実もよく似ている。花の見分け方は葉に注目すればわかり易いが、葉が枯れた後の見分けは一層難しい。
毛の形が少し違うようだが、少し自信がない。今年は花の季節に、生えている場所をよく覚えておいて、1年後に決着を付けよう。

 
(右は葉の残っていた10月に撮影)

(多摩丘陵)
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カミヤツデ

2009-02-21 09:08:11 | 樹木
公園は自分のペースで歩くのも良いが、数人で話しながら歩くと別の発見がある。
このヤツデ(八手)に似たカミヤツデ(紙八手)も、いつも通るところにあるのだが、今まで存在に気づくことはなかった。

 

紙八手/ウコギ科/カミヤツデ属。
中国、台湾原産の常緑低木であるが日本では落葉することが多い。別名 ツウソウ(通草)、ツウダツボク(通脱木)。
薄い膜質の大きな葉は掌状で深裂する。球状の散形花序を円錐状に付ける。
名前の由来:造花の材料などに使う通草紙(つうそうし)を造ることからこの名が付いた。
花期:11~2月。
(東京都薬用植物園)
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早春の裏高尾

2009-02-20 09:49:52 | 四季
高尾山の草花が咲くよりも少し早く、裏高尾の民家の庭では春の訪れが早い。各家で競うように庭に山野草などを植えている。
民家をのぞくのが、この季節の裏高尾を歩く楽しみの一つである。


(春の訪れを感じるセツブンソウ:節分草)

 
(オキナグサ:翁草)    (ニオイカントウ:匂款冬)

行きがけに見たフクジュソウ(福寿草)は、帰りには少ししぼんでいた。植物はわずかな日照の変化を感じ取って変化する。

 
(12時47分)          (14時05分)

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チャセンバイ

2009-02-19 10:35:16 | 樹木
前から昭和記念公園に珍しい梅があると聞いていたが、なるほど面白い形をしている。茶筅(ちゃせん)に因んでチャセンバイも愉快である。
ネットを検索してみても、ほとんどが昭和記念公園の記事なので、かなり珍しい樹木なのであろう。

 

茶筅梅/バラ科/サクラ属。
花びらが退化し、雄しべと雌しべだけで茶筅のように見える。別名テッケンバイ(酈県梅)。
名前の由来:お茶をたてる時に使う茶筅のようなのでこの名が付いた。
花期:1~2月。
(国営昭和記念公園)
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