高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

スズメノヤリ

2007-03-31 09:27:06 | 山野草
春先の葉は雀の巣を連想させるような全体が長い毛で被われている。そこから真っ直ぐに小さな毛槍を出しているとてもかわいい野草である。
しかし、道端の野草を興味を持って見なければ、気が付かない地味な野草である。

雀の槍/イグサ科/スズメノヤリ属。
山野の草地や土手に生えるイグサ科の多年草。
茎の先端に小さな花が多数集まり頭花のようになる。
名前の由来:茶褐色の頭花と長い茎が大名行列の毛槍を連想させ、草丈が20cm前後で小さいことから頭にスズメが付いた。
花期:4~5月。
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ハクモクレン

2007-03-30 00:10:58 | 樹木
早春に葉に先立って、小枝の先に白い大きな花を付ける。大きな花を沢山付けるので、木全体が真っ白になる。春を告げる樹木として公園や庭に植えている家も多い。




(花の拡大)

白木蓮/モクレン科/モクレン属。
中国原産の落葉高木で、春先に直径15cmほどの白い花を咲かせる。花びらは6枚で、3枚のがく片も白色のため、花びらが9枚あるように見える。
名前の由来:木にハスに似た白い花を付けることからこの名が付いた。
花期3~4月。
(多摩丘陵)
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ユキヤナギ

2007-03-29 00:12:45 | 樹木
春先の真っ白な雪が積もったように枝垂れたユキヤナギは実に見事である。
また花も清楚で美しい。
秋になると今度は見事に紅葉し、1年で2回楽しませてくれる。昭和記念公園に紅葉したユキヤナギの山があったが、今ごろ真っ白な山になっているだろう。

 
(ユキヤナギの花の拡大)  (昭和記念公園の秋の紅葉)

<雪柳/バラ科/シモツケ属。
本州の中部以西の関東以西の川沿いの岩場などに生える落葉低木。
枝先は垂れ、小さな真っ白い花を枝いっぱいに穂状に付ける。
庭園や公園などに広く植栽されている。
名前の由来:長く伸びた枝に小さな白い花がびっしりとつけた姿が雪の積もった柳に見えることからこの名が付いた。
花期3~4月。

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ヨゴレネコノメ

2007-03-28 00:19:01 | 山野草
綺麗な山野草なのに、それにふさわしく名前で呼ばれるかわいそうな植物の一つが、このヨゴレネコノメであろう。高尾山や津久井の沢沿いの、ひっそりしたところに生えている。

 

汚れ猫の目/ユキノシタ科/ネコノメソウ属。
沢沿いのやや暗いところに生える多年草でネコノメソウの仲間。
葉は対生し卵型で、花茎は高さ10cm程で先端に暗紅色の小さな花を付ける。花の周りの包葉は黄色を帯び、その葉の変化が綺麗である。
名前の由来:葉の色と模様が汚れた葉を連想させ、ネコノメソウの仲間なのでこの名が付いた。ネコノメソウは葉の周辺が猫の目のように変化し、花後の実に裂け目ができて猫の目のように見える。
花期:4~5月。
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カキドオシ

2007-03-27 02:54:44 | 山野草
ナズナとホトケノザに混ざって、赤紫色の斑点がついた唇形の花が咲いている。春先には可憐なイメージの花だが、カキドオシの本性を現すのはこの後である。


(春先に咲くカキドオシの花は可愛い)

 

垣通し/シソ科/カキドオシ属。
日本全国の道端などに生える多年草。
茎は始めはと直立し、赤紫色の斑点の付いた花を咲かせるが、花後は地を這うようにつるを伸ばし、1mになることもある。
子供の「癇の虫」に効くことからカントリソウの別名がある。
名前の由来:つる性の茎が伸び、垣根を越えて隣の庭に侵入することからこの名が付いた。
花期:3~5月。
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アンズ

2007-03-26 00:01:46 | 樹木

以前住んでいた市では、苗木の配布が頻繁に行われた時期があり、我が家の樹木はその時に入手したものがほとんどである。このアンズの木も直径1cm位の苗木であったが、今では20cmほどの巨木になった。春先の花を楽しむことはできるが、近くに受粉する仲間のアンズが見当たらず、果実はほとんど期待できない。
秋の収穫を夢見ながら、今でも
昆虫頼みとはいささか心もとない。

杏/バラ科/サクラ属。
中国原産の落葉小高木で、古い時代に日本に入った。
果樹として広く栽培され、長野の更埴市はアンズの里として知られている。
花期:3~4月。
(寅太の庭)


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ミニスイセン

2007-03-25 08:21:06 | 山野草
スイセンの分類ではどこに入るのか分からないが、普通のスイセンよりも少し早く咲き、小さく可愛いことから園芸店でもよく売られている。我が家でも鉢植えにして、少し早目のスイセンの開花を楽しんでいる。

ミニ水仙/ヒガンバナ科/スイセン属。
地中海沿岸を原産地とする多年草。普通のスイセンの花茎が30cmを越えるのに、ミニスイセンは10~15cm位にしかならない。
花期:2~4月。

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キブシ

2007-03-24 02:06:29 | 樹木
早春の枯れた木の中に、フジのように垂れ下がった花穂を見れば容易にキブシと判別できるが、花後の姿を見た記憶がない木である。
地味な樹木であるが、早春の山野に一度だけ注目され、翌年まで周りの木の中に埋もれてしまう不思議な木である。フジに似た黄色い花からキフジ(黄藤)となったとの説もあるが、名前を覚え易いが違うようだ。
ハチジョウキブシは花穂も大きく人気が高い。

 
(花穂の拡大)         (ハチジョウキブシ)

 
(キブシ満開)

木五倍子/キブシ科/キブシ属。
山地に生える落葉低木。葉は互生し、葉の周りには細かな鋸歯がある。葉の出る前に花穂が垂れ下がる。雌雄異株であるが、なれないと判別は難しい。
名前の由来:むかし既婚女性がしたおはぐろ(御歯黒)の材料になったフシ(五倍子)の代用に使われたことからこの名がついた。
花期:3~4月。
(多摩丘陵)
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フッキソウ

2007-03-23 02:24:21 | 樹木
フッキソウでは実感がわかないが、漢字で富貴草と書くと何か縁起の良い植物に思える。
キチジョウソウ(吉祥草)と同様に、吉事を招く植物として愛されている。最近は公園で見かけることが多くなった。


(ツゲ科の常緑小低木のフッキソウ)

 >
(たくさんの雄花の下にふたまたにわかれた雌花がある)


(秋になる白色の果実)

富貴草/ツゲ科/フッキソウ属。
山地のやや湿った林に常緑の小低木。高さが20~30cmにしかならず、一見すると木でなく草に見える。葉は長さ5~8cmで上半部に粗い鋸歯が目立つ。
花穂の上部に4本のオシベがあるのが雄花で、下部で二つに分かれたのが雌花である。
名前の由来:フッキとは富貴の変化で、冬にも葉が枯れないことから繁栄に例えてつけた名前である。縁起の良い植物として庭に植えられる。
花期:3~5月。
(寅太の庭)
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シキミ

2007-03-22 10:57:00 | 樹木
実が植物で唯一「毒物及び劇物取締法」に指定され、無届で販売すると罰せられるというシキミが神代植物公園で咲いていた。
もともとは仏事に欠かせない樹木であるが、最近はあまり見かけなくなった。

樒/シキミ科/シキミ属。
サカキとともに仏事に欠かせない樹木で、寺や墓地の庭木として植えられる常緑小高木である。
有毒植物で、特に実は「毒物及び劇物取締法」に指定されている。
名前の由来:猛毒の種を出すので、悪しき実と言われ、「あ」が取れて、シキミとなったという説がある。
花期:3~4月。
(都立神代植物公園)
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