高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

2012年花の旅(その10)

2012-08-31 02:43:44 | 四季
【小諸】
花の旅の宿泊地は小諸で、朝早く駅の周辺を散策しました。小諸ならやはり小諸城で、ここは長岡の牧野家から分家した支藩です。築城も山本勘助ですから、長岡とは深いつながりのある城です。
小諸駅は長岡駅と同様に城の跡地が駅になっていますが、長岡駅が城の遺構はありませんが、小諸は幸いにも三の門が懐古園として残っています。駅の近くに地元NPOの野草園があり、エンビセンノウ(燕尾仙翁)が咲いていました。


(地元のNPOが育てたエンビセンノウ)

 
(小諸駅と駅前の風景)

 
  (小諸駅周辺案内図)     (小諸馬子唄のプレート)

 
(有名な懐古園、牧野家の三つ葉柏の紋も見えます)

「島崎藤村の歌碑」と案内標識に出ていましたので行ってみました。思い浮かんだのは「千曲川旅情の歌」でしたが、石碑を見ると「惜別の歌」でした。島崎藤村は若菜集で「高楼(たかどの)」の詩を作りましたが、作曲にあたって曲名が「惜別の歌」となったと案内板に書いてありました。そうすると詩の高楼は、小諸城だったのでしょうか。

 
(島崎藤村作詞「惜別の歌」)

(小諸駅周辺:2012.07.26)

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2012年花の旅(その9)

2012-08-30 00:47:46 | 四季
(つづき)
【鹿沢高原鹿沢園地】 ③

鹿沢園地の最後の10種になりました。
花の旅の1日目はこれで終わり、宿泊地の小諸に向いました。


(ヤナギラン)

 
(カラマツソウ)             (オニシモツケ)

 
(ハバヤマボクチ)           (オヤマボクチ) 

 
 (イブキトラノオ)         (サワギキョウの蕾)

 
(ノリウツギ)               (ワレモコウ)


(30番目はヤマオダマキ)

昨年、鹿沢園地を訪れた時に、鹿沢インフォメーションセンターで季節の花が載った20ページもの立派な冊子をいただきました。この中でジンバイソウ(神拝草)と表記すべきところ、ジガバチソウ(似我蜂草)と書かれた植物がありました。帰ってからメールで誤りを伝えましたら、直しますとのことでした。
今年も冊子をいただき、見るとちゃんと訂正されていました。公園などで表記の誤りを指摘すると、いやな顔をされることが多いのですが、このセンターではジンバイソウに訂正して下さいました。
ありがとうございました。

 
(ジガバチソウは間違い、ジンバイソウはまだ蕾でした)

(鹿沢高鹿沢園地:2012.07.25)

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2012年花の旅(その8)

2012-08-29 06:26:34 | 四季
(つづき)
【鹿沢高原鹿沢園地】 ②

鹿沢高原休暇村の本館前にコマクサ(駒草)が植えてありました。花の色が多彩なことと、国立公園内のコマクサは保護されていますから、これは園芸種なんでしょう。


(園芸種のコマクサ)

 
(本館前の色とりどりのコマクサ)

 
 (クサフジ)               (ウツボグサ)

 
  (キオン)               (キリンソウ)

 
(ヨツバヒヨドリ)           (カワラマツバ) 

 
(シラネセンキュウ)           (シシウド)  


(ミズチドリ)

(鹿沢高鹿沢園地:2012.07.25)       (つづく)

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2012年花の旅(その7)

2012-08-28 00:11:34 | 四季
【鹿沢高原鹿沢園地】 ①

池の平湿原から嬬恋村の鹿沢高原に移動しました。鹿沢高原休暇村を訪れました。本館の近くに自然の山地を生かした野草園があります。
昨年は9月7日で、園地にはアケボノソウ(曙草)シラヒゲソウ(白髭草)がたくさん咲いていました。今回はイケマ(牛皮消)がたくさん咲いていました。それでは鹿沢園地の植物を、今回も30種を紹介します。


(一番多く見られたイケマ)

 
(鹿沢高原休暇村、建物は本館)

 
(キンバイソウ)             (イワインチン)

 
  (キオン)               (キリンソウ)

 
(メタカラコウ)             (シロテンマ) 

 
  (チダケサシ)           (ギンリョウソウ)


(ウスユキソウ)

(鹿沢高鹿沢園地:2012.07.25)       (つづく)

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キオン

2012-08-27 05:18:53 | 山野草
数年前、自宅の庭に紫色の花を付けるシオン(紫苑)があり、黄色の花のキオン(黄苑)があることは知っていた。今回の花の旅で鹿沢(かざわ)園地に生えていたキオンに出会った。


(紫色の花のシオンに対し、黄色の花はキオン)

 

黄苑/キク科/キオン属。
山地の草地に生える多年草。
葉は広披針形で互生する。茎の上部で枝分かれし、多数の頭花を散房状に付ける。
名前の由来:シオン(紫苑)の紫色に対し、黄色の花が咲くということからこの名が付いた。
花期:7~9月。
(鹿沢高原鹿沢園地:2012.07.25)
【山野草の索引(2)へ】

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ヤナギラン

2012-08-26 01:23:06 | 山野草
ヤナギラン(柳蘭)は尾瀬や霧ヶ峰などで見られるが、ヤナギ(柳)とラン(蘭)を合わせた名前になっている。ヤナギランはガガイモ科のキジョラン(鬼女蘭)と同じように蘭ではなく、アカバナ科に属する植物である。


(葉が柳に、花を蘭に似ていることからヤナギラン)

 

柳蘭/アカバナ科/ヤナギラン属。
北海道・本州以北の亜高山帯から山地の草地や礫地に生える多年草。
葉は針状で互生し、総状花序に濃紫色の花が下から順に咲く。
名前の由来:葉が柳に似て、花が蘭に似ていることからこの名が付いた。
花期:7~9月。
(鹿沢高原鹿沢園地:2012.07.25)
【山野草の索引(2)へ】

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2012年花の旅(その6)

2012-08-25 03:19:36 | 四季
(つづき)
【湯の丸高原池の平湿原】 ③

池の平湿原の3回目で、最後の10種になりました。
ウスユキソウ(薄雪草)の高山型がミネウスユキソウ(峰薄雪草)で、頭花がかたまって付き花柄がないか短いので区分するようですが、とても見分ける力はありません。


(ウスユキソウかミネウスユキソウか)

 
(ニッコウキスゲ)             (ヤマハハコ)  

 
(テガタチドリ)               (シュロソウ)

 
(ワレモコウ)            (ハクサンシャクナゲ)

 
  (コケモモの実)          (マイヅルソウの実)

ヤマオダマキ(山苧環)の黄花種を、キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)として区分することもありますが、山渓ハンディ図鑑のキバナノヤマオダマキは距まで黄色に見えます。この黄花種は距がやや紫色を帯びていました。

 
(ヤマオダマキ)

池の平湿原には、花が終わったものや、まだ蕾の植物がたくさん観察されました。その中からハクサンチドリ(白山千鳥)とイワカガミ(岩鏡)を載せました。

 
(花が終わったハクサンチドリとイワカガミ)

以上で30種になりますが、一つだけ悩ましい植物がありました。あまりにたくさん生えていて、トンボソウ(蜻蛉草)と思ったのですが、ネットで池の平湿原の植物を探すと、タカネサギソウ(高嶺鷺草)が載っていました。また同じツレサギソウ属に何種も載っていますので、これらを区分するのは今後の課題とします。

 
(タカネサギソウか、ただのトンボソウか)

(湯の丸高原池の平湿原)

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2012年花の旅(その5)

2012-08-24 03:07:09 | 四季
(つづき)
【湯の丸高原池の平湿原】 ②

昨年池の平湿原を訪れたのは9月7日でした。遠くに富士山が墨絵のように見えたのですが、今回は快晴なのですが、富士山は見えませんでした。


(アサマフウロ)

 
   (標高2千mの鏡池)      (昨年の富士山:2012.0907)

 
(グンナイフウロ)             (ハクサンフウロ)

 
  (グンバイヅル)            (オオヤマフスマ)

高山植物は名前を特定するのは、素人にはたいへん難しいと感じました。下のミヤマクロウスゴ(深山黒臼子)はマルバウスゴ(丸葉臼子)に似ていますし、ヒメイワタデ(姫岩蓼)はオヤマソバ(小山蕎麦)に似ています。

 
(ミヤマクロウスゴ?)         (ヒメイワタデ?)   

鏡池の周りが白くなっていましたので、ワタスゲ(綿菅)かと思い望遠で撮りましたが、帰って調べましたらサギスゲ(鷺菅)に落ち着きました。

 
(クロマメノキ)               (サギスゲ)  


(マルバダケブキ)

(湯の丸高原池の平湿原)       (つづく)

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2012年花の旅(その4)

2012-08-23 13:13:58 | 四季
【湯の丸高原池の平湿原】 ①

昨年池の平湿原に来たのは9月7日で、湿原にはエゾリンドウ(蝦夷竜胆)マツムシソウ(松虫草)がたくさん咲いていました。今年は7月25日で1ケ月半ほど早く、全く別の植物が咲いていました。
また湿原から少し上ると、やや花の盛りを過ぎていましたが、コマクサ(駒草)が見られました。
それでは2千mの湿原に咲く花から、30種を紹介します。


(シャジクソウ)

 
(湯の丸高原池の平湿原)

 
   (コマクサ)           (ゴゼンタチバナ)

 
    (アヤメ)           (ノハナショウブ)

 
(コオニユリ)               (クルマユリ)

 
   (カラマツソウ)       (オトギリソウの仲間)


(イブキジャコウソウ)

(湯の丸高原池の平湿原:2012.07.25)       (つづく)

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カラマツソウ

2012-08-22 08:27:12 | 山野草
高尾で見られるのはシギンカラマツ(紫銀唐松)であるが、池の平湿原に生えていたのは亜高山に見られるカラマツソウ(唐松草)である。シギンカラマツは花や葉がまばらであるが、カラマツソウはびっしり付いている。

 

唐松草/キンポウゲ科/カラマツソウ属。
山地から亜高山の草原に生える多年草。
根生葉は有柄で3~4回3出複葉、小葉は広倒卵形で先は3~5裂する。茎頂に散房状の花序を出し、白色~淡紅色の花を多数付ける。
名前の由来:花の形がカラマツ(唐松)の葉に似ていることからこの名が付いた。
花期:7~9月。
(湯の丸高原池の平湿原)
【山野草の索引(2)へ】

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