高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

クロモジ

2008-03-31 10:32:48 | 樹木
新緑に相応しい淡い花と、それを引き立てるように枝の先端に葉が集まって付く。新葉はうすい緑色で葉柄から葉の裏面を絹毛が優しく包む。
何時までもじっと見ていたいような樹木である。

 

黒文字/クスノキ科/クロモジ属。
山地に生える雌雄異株の落葉低木。
葉が開き始めると同時に淡黄色の花が塊になって咲く。葉や樹皮に芳香があり、和菓子などに添えられる高級爪楊枝を作るのに利用される。
名前の由来:暗緑色の樹皮にある黒い斑点を文字に見立ててこの名が付いた。
花期:3~4月。
(多摩丘陵)
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ヒメリュウキンカ

2008-03-30 13:03:33 | 山野草
リュウキンカ(立金花)は春の尾瀬に一面に咲く植物としてよく知られているが、リュウキンカが湿地帯や沼などに生えるのに対し、ヒメリュウキンカはあまり場所を選ばない。
一目見た時には造花を思わせるような鮮やかな黄色をしている。
グログに載せた後で津久井湖畔を散歩していたら、土産物屋で1株350円でヒメリュウキンカを販売していた。


本日の午後に津久井湖畔にて)

姫立金花/キンポウゲ科/キンポウゲ属。
ヨーロッパ原産のキンポウゲの多年草。
葉はハート型で花茎の先端に花径2~3cmの鮮黄色の花を付ける。日本では栽培種が普及している。
名前の由来:リュウキンカに似ていて小型であることからこの名が付いた。リュウキンカ(立金花)は黄金色の花が立ち上がって咲くことから。
花期:3~4月。
(2008年春の展示発表会から)
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フサザクラ

2008-03-29 10:39:19 | 樹木
フサザクラ(房桜)はサクラの名前を持っているが、バラ科のサクラとは全く似てない。
花の寿命は短くほんの数日間で、あとは緑がかった残骸を見ることになる。
この日であったフサザクラも花は数輪しか残っていなかった。
この季節の高尾では、黄色いアブラチャンとならんでこの花の桜色が目立つ。
「高尾山」に「房桜」、大相撲にでてきそうな名前で、「ごっちゃん」です。

 

房桜/フサザクラ科/フサザクラ属。
渓流沿いに生える落葉高木。別名タニグワ(谷桑)。
葉は広卵形で互生し鋸歯がある。葉に先立って暗紅色の花が咲くが、花弁も萼もなく多数の雄しべが垂れ下がる。
名前の由来:多数の桜の色を連想させる房状の雄しべが垂れ下がることからこの名が付いた。
花期:3~4月。
(高尾山)
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ジンチョウゲ

2008-03-28 14:01:47 | 山野草
きのうオニシバリ(鬼縛り)をブログに載せていて、ジンチョウゲ(沈丁花)にリンクを貼ろうとしたら、この植物を載せてないことが分かった。
庭にある木はジンチョウゲではかなり大きなほうで道路にはみ出ている。
葉を良く見ると縁に白色の不規則な覆輪が入り、正確にはフクリンジンチョウゲ(覆輪沈丁花)である。
日本にある木はほとんどが雄株で、さし木により簡単に殖やすことができる。
さし木をしたシロバナジンチョウゲ(白花沈丁花)もあるが、まだ花を付けたことがない。

沈丁花/ジンチョウゲ科/ジンチョウゲ属。
中国原産で室町時代に渡来した常緑低木。別名リンチョウカ(輪丁花)。
花びらはなく、がくが花びらのように見える。
名前の由来:香木の沈香のような匂いがあり、丁子(チョウジ)のような花を咲かせることからこの名が付いた。
花期:3~4月。
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オニシバリ

2008-03-27 11:34:26 | 樹木
高さ1mほどの落葉小低木であるが、オニシバリ(鬼縛)という凄い名前をもらっている。
落葉樹であるが春先にはを付けていて常緑樹と勘違いしてしまう。夏には落葉するので、別名ナツボウズ(夏坊主)というのも面白い。
十字型の黄緑色の花は、緑の葉に隠れ目立たない。雌木には美味しそうな赤い実がなるが、有毒なのでご用心。

 
(右は花の形が似ているジンチョウゲ)      

鬼縛/ジンチョウゲ科/ジンチョウゲ属。
雑木林に多い落葉小低木。別名ナツボウズ(夏坊主)。
雌雄異株で春先に黄緑色をした花弁のない萼筒だけの、ジンチョウゲ(沈丁花)に似た小さい花を咲かせる。
名前の由来:樹皮が丈夫で、鬼でもしばることができるということからこの名が付いた。
花期:2~3月。
(高尾山)
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マメヅタ

2008-03-26 10:22:00 | 山野草
岩に張り付くツタ状の植物を見て、マメヅタ(豆蔦)と聞けば忘れることがない。
地上ではなく、あまり湿り気のないような岩を好むようである。
細長くて立ち上がった胞子葉を触ると胞子をさかんに飛ばす。

 

豆蔦/ウラボシ科/マメヅタ属。
山地の石の表面や樹皮上に生える)常緑性のシダ植物。
名前の由来:豆に似た葉をもつ蔦のような植物からこの名が付いた。
(高尾山)
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ハナネコノメ

2008-03-25 05:53:04 | 山野草
ネコノメソウの仲間は種類が多く、この高尾山でもハナネコノメ(花猫の目)、ヤマネコノメソウ(山猫の目草) ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)の3種のネコノメソウが同じところで見られる。
その中でもこのハナネコノメは、鮮やかな赤いオシベを持つ白い花で実に美しい。
渓流沿いに一面に群生している姿は一見の価値がある。

 

花猫の目/ユキノシタ科/ネコノメソウ属。
山中のやや暗い渓流の岩の上などに生えるユキノシタ科の多年草。
茎の葉は扇形で対生し、花弁はなく萼片は白色で花が終わると緑化する。
雄しべは8個で葯は暗紅色である。
名前の由来:ネコノメソウの仲間の中では最も花らしいことからこの名が付いた。
花期:3~4月。
(高尾山)
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ヤマネコノメソウ

2008-03-24 11:19:12 | 山野草
きょうはまた朝から雨が降っている。
きのうは良い天気が予想されたので、山野草の仲間から高尾山行きの誘いがあった。狙いはキバナノアマナとハナネコノメである。
ネコノメソウはいろいろな種類があるが、我が家にはヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)しかなかった。ところがいつの間にかヤマネコノメソウが加わった。最初はチドメグサかと思っていたが、大きくなるにつれて猫の目がはっきりしてきた。
肝心のハナネコノメソウは明日載せることにする。


(茎葉は互生)

 
(ヨゴレネコノメに混ざって)  (きのう高尾山にて撮影)

山猫の目草/ユキノシタ科/ネコノメソウ属。
湿った林内に生えるユキノシタ科の多年草。
茎葉は互生し腎円形で長さ1~3cmで平らな鋸歯がある。ガク裂片は緑色で基部は黄色みを帯びる。
早春に茎の頂部に花弁の無い緑色の細かい花を咲かせる。
名前の由来:ネコノメソウの仲間で、湿気のある山林内に生えることからこの名が付いた。
花期:3~4月。
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レンゲソウとツクシ(パンフラワー)

2008-03-23 00:44:53 | パンフラワー

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セイシボク

2008-03-22 14:40:28 | 樹木
乳液が毒矢に使われたというから、セイシボクの漢字は生死木と思っっていたが、正しくは青紫木とわかった。
燃やした時の煙の毒性で目を傷め、「盲目の木」と呼ばれるから何とも恐ろしい。
葉の裏側は毒々しい色をしており、これほど表裏の色が違うのも珍しい。

 

青紫木/トウダイグサ科/セイシボク属。
熱帯地域原産の常緑低木。古くから観葉植物として栽培されている。
葉は対生し長披針形、表面が濃い緑色で裏面が赤紫色で、夏に小さな花を付ける。
有毒植物で茎からでる乳液は毒矢に使われた。
名前の由来:葉の表面と裏面の色からこの名が付いた。
花期:7~8月。
(神奈川県立相模原公園)
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