高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

イロハモミジ

2009-04-30 00:29:51 | 樹木
秋の紅葉の印象が強く、春先の赤い花には目が届かないが、こちらも若葉の緑と鮮やかなコントラストがあり綺麗である。
前日、カジカエデ(梶楓)を勘違いしたのは、このイロハモミジ(いろは紅葉)である。秋の紅葉シーズンの中でも、最も目立つのがイロハモミジである。

 

いろは紅葉/カエデ科/カエデ属。
低い山に生えるカエデ科の落葉高木。雌雄同株。
葉は単葉で対生し、5~9つに掌状に分かれ、やや荒い鋸歯がある。一つの花序に雄花と両性花が付き、暗赤色の花が垂れる。果実は翼果でほぼ水平に開く。
名前の由来:葉の裂片をイロハニホヘトと数えたため、この名が付いた。
花期4~5月。
(多摩丘陵)
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カジカエデ

2009-04-29 06:56:56 | 樹木
旧甲州街道の駒木野宿の小仏関所跡に隣接している公園内で、イロハモミジ(いろは紅葉)に似た大きな木を見つけた。谷間の傾斜地にあり、樹高が20mほどの巨木であるが、周りの樹木には表示があるのに、この木だけは見あたらない。
運よく、八王子市役所の関係者と思われる数人が、公園の視察に訪れた。質問するとカジカエデ(梶楓)で表示はあるはずだという。傾斜地を降りて見ると、春先から延びたクマザサ(隈笹)に隠れるように表示があった。そこで、みなさんの前で見える位置に標識をうごかしてやった。
カエデは、葉の形がカエルの手→カエルデ→カエデと なったのどと言われ、カナダの国旗でお馴染みである。カジカエデと聞いた時は、空を覆いつくす赤い花の様子から「火事カエデ」と思ったが、帰ってから調べるとカジノキ(梶木)からきている事がわかった。この花は雄花のようである。

 
(カジカエデと駒木野宿の碑)

梶楓/カエデ科/カエデ属。
カエデ科の落葉高木。別名オニモミジ(鬼紅葉)、オニカエデ(鬼楓)。
葉は掌状に5中裂し、縁に粗い鋸歯があり、対生する。雄花は総状花序で下垂する。雌雄異株。
名前の由来:クワ科のカジノキに葉っぱが似ているところからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(裏高尾)
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ヒメハギ

2009-04-28 00:23:57 | 山野草
高尾にはそれほど多く生えてないようであるが、この小さな花を良く見つけた。
道端にあったのだが、もう一度探せと言われても自信がない。
マメ科のハギ(萩)の名が付いているが、ハギの仲間ではない。

  

姫萩/ヒメハギ科/ヒメハギ属。
日当りの良い山野に生える常緑の多年草。
葉は互生し、卵形から広披針形で常緑。花は総状花序になり、花冠は筒状で帯紫色、左右に広がっているのは萼片。
名前の由来:花の色や形がハギ(萩)に似て、小さいことからこの名が付いた。
花期:4~7月。
(高尾山)
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チシマウスユキソウ

2009-04-27 06:44:39 | 山野草
相模原公園で開催中の「エビネと山野草」展に、チシマウスユキソウ(千島薄雪草)がでていた。
頭に千島が付く山野草は、チシマギギョウ(千島桔梗)、チシマフウロ(千島風露) 、 チシマキンバイ(千島金梅) 、チシマアザミ( 千島薊)など各種があるが、最もよく聞く名前は、チシマアサギリソウ(千島朝霧草)と、このチシマウスユキソウではないだろうか。
スユキソウは本来は地味な花なのであろうが、真綿を被ったような姿が綺麗である。真夏に咲いてくれれば、清涼感があってよいのだが、花期は5~6月なのは何とも惜しい。
今回の山野草展では、もう一つ有名なウスユキソウの自生地である、北上山地の早池峰のハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)も出ていた。

 
(右はハヤチネウスユキソウ)

千島薄雪草/キク科/ウスユキソウ属。
千島列島からサハリンに自生するキク科の多年草。
葉は長楕円形で互生し、茎頂に小さな黄色い頭花を咲かせる。白い星形の花のように見えるのは苞葉である。
名前の由来:千島列島に生え、薄雪をかぶったように白い綿毛で覆われていることからこの名が付いた。
花期4~6月。
(神奈川県立相模原公園)
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カントウタンポポ

2009-04-26 06:46:15 | 山野草
都市の中央部では、明治時代に渡来したセイヨウタンポポガ(西洋蒲公英)が全盛であるが、郊外では在来種のタンポポが群生しているのに出会う。
外国産と日本産のタンポポの違いは、総苞片が反り返るのが外国産で、反り返らないのが在来種に見分ける。
日本産は生息している場所で、形が一部異なり、更に細分化されている。
カントウタンポポ(関東蒲公英)、カンサイタンポポ(関西蒲公英)、、エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)、、シロバナタンポポ(白花蒲公英)などはよく知られている。
在来種は春だけ咲き、虫によって受粉し種子が出来るが、セイヨウタンポポは季節に関係なく咲いて沢山の種子を作る。しかも、在来種は虫によって受粉し種子が出来る。セイヨウタンポポは受粉なしでも種子を作る。
これでは圧倒的に外国産が有利で、同じ土俵で戦って欲しいものである。

 

関東蒲公英/キク科/タンポポ属。
関東地方を中心に野原や道端などに生える多年草。
葉は根生し、倒披針形で羽状に深裂する。花茎の先に直径3.5cmほどの1個の頭状花を付ける。緑色の総苞片は上向きに付き、先のほうに角状の突起がある。
名前の由来:関東地方に生えるタンポポからこの名が付いた。
花期:3~5月。
(神奈川県立津久井湖城山公園)
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春雨と桜

2009-04-25 06:28:09 | 旬な花

4月も下旬ともなれば、桜もほとんど見れなくなった。朝からの雨は、「春雨じゃ、濡れていこう」の菜種梅雨よりは雨量も多いし少し寒い。出かけるでもなく、4月の初めに雨に降られた時に撮った画像を、整理(廃棄)しようとしてもう一度見てみた。
青い空を背景にした画像も良いが、雨には雨の良さもあることを再認識した。そんなわけで、春雨にしっとりと濡れた桜の画像は、しばらく取っておくことにしよう。
1枚目と2枚目は被写体は同じであるが、急に降り出したので、雫がかなり違って見える。意図的に雨の日に撮っても、こんなに上手くはいかないのかも知れない。

 

 

 

(多摩丘陵)
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ムサシアブミ

2009-04-24 00:01:34 | 旬な花

我が家のムサシアブミ(武蔵鐙)は、今年は元気である。昨年は1本で小さかったが、1年間で逞しく成長し、画像ではわかりにくいが、鐙の形をした仏炎苞は5本になった。
これだと来年は25本が期待できそうだが、自然界はそんなに甘くはない。
きのうの県立相模原公園は、「エビネと山野草展」を開催していたが、メインの飾り付けの右端に同じようなムサシアブミがあった。
個々の比較では劣ってはいないが、相手は大勢の人に見られることに慣れている。化粧を施して、飾り付けの右端を固めていた。

 
(こちらは県立相模原公園、右端にムサシアブミがあった)

(寅太の庭)
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ユキモチソウ

2009-04-23 01:06:53 | 山野草
この時期に、荻野運動公園野草園で最も目立つのは、ユキモチソウ(雪餅草)である。サトイモ科の植物は、ミズバショウ属、ザゼンソウ属とこのテンナンショウ属であるが、テンナンショウ属のマムシグザ(蝮草)、ウラシマソウ(浦島草)ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)ムサシアブミ(武蔵鐙)などの仏炎苞を苦手にする人でも、ユキモチソウには愛着を持つ人が多いのではないか。
この野草園では植えて数年なのか、同じくらいの大きさが目立つ。四国や東海地方の一部の限られた土地にしか自生してないので、寅太も実生から気長に育てている。
最後の画像は、昨年に発芽したものであるが、まだ5cmくらいの大きさである。開花までにはあと数年はかかりそうである。

 
(右は元気に育つ寅太の庭のユキモチソウ)

雪餅草/サトイモ科/テンナンショウ属。
山地の林下に生える多年草。
葉が2枚で小葉が鳥足状に付く。仏炎苞は紫褐色で直立し、口辺部は白色で、こん棒状の白い付属体の先端がのぞく。雄花が大きくなると雌花に性転換する。
名前の由来:仏炎苞からのぞく花序の付属体の先端が、雪のように白くやわらかく、餅のように見えることからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(厚木市立荻野運動公園野草園)
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厚木市立荻野運動公園野草園

2009-04-22 23:24:14 | できごと

厚木市の荻野運動公園の中に野草園があるというので、小雨の中を出かけてみた。厚木を訪ねるのは、数年前の毛利のルーツを調べに来て以来である。
里山あいの自然の土地を生かした野草園で、規模も大きく遊歩道などでよく整備されていた。
この季節の花では、ユキモチソウ(雪餅草)、クマガイソウ(熊谷草)、ヤマシャクヤク(山芍薬)、エビネ(海老根)、シラユキゲシ(白雪芥子)などの花が最盛期を迎えていた。

入場は無料であるが、タダでは悪いと思い、見学させてもらったお礼に、表示のおかしなところについてメモに残してきた。この手の行為は、役所からはあまり歓迎されないが、窓口の人は熱心に耳を傾け、担当に伝えると言ってくれた。
このあとどうなるかはあまり関心がないが、どんなことかというと次のような内容である。
① バイカイカリソウ(梅花碇草)の表示に、イカリソウ(碇草)の説明がしてある。花は碇の形をしているとなっている。(最後の画像)
② セリバオウレン(芹葉黄蓮)が、セリバオレンの表示。
③ 一年草の西洋サクラソウに、サクラソウの表示があり、説明文にニホンサクラソウのことであると書いてある。
④ キエビネ(黄海老根)の表示が、キイロエビネになっている。

 
(クマガイソウと荻野運動公園)

 
キンランとバイカイカリソウの表示)

(厚木市立荻野運動公園野草園)
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モチノキ

2009-04-21 00:33:57 | 樹木
相模原の水郷田名に、相模原市立相模川ふれあい科学館がある。津久井の小沢(こざわ)に行くつもりが、同名のバス停の愛川町小沢に連れて来られた時に、寄った科学館である。
中にはウーパールーパーや、北極の妖精といわれるクリオネなどが飼われている。
この科学館の庭に植えてある主要な樹木が、今回のモチノキ(黐の木)である。この木からとれるトリモチはよく耳にするが、使ったことも見たこともない。
本によれば、モチノキの果実は赤く熟すとあるが、花の間から覗いているか果実が、少し茶色なのが気になるところである。
りっぱな表示が付いているので、間違いないと思うが、秋に「小沢行」に乗って訪問したいと思っている。

 

黐の木/モチノキ科/モチノキ属。公園などに植えられる常緑広葉樹。雌雄異株。
葉は革質で楕円形で先端はやや尖り全縁。果実は秋に赤く熟す。
名前の由来:樹皮からトリモチを採ったことからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(相模原市立相模川ふれあい科学館)
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