高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

サネカズラの実

2007-11-30 09:30:39 | 樹木
いつも通る道路で、いままで気が付かなかったが、民家の庭からサネカズラ(真葛)の赤い実が覗いていた。
美しい実がたくさん付いていて、万葉集にも歌われているというのもうなずける。
この樹液で髪を洗ったことからビナンカズラ(美男葛)の別名がある。さぞイケメンであろう。

 

真葛/マツブサ科/サネカズラ属。
山野などに生え、庭木、生垣に利用される蔓性の常緑低木。別名ビナンカズラ(美男葛)。雌雄異株。
葉は楕円形で互生し、夏に葉の付け根から黄白色の花を付ける。秋にかたまった実が赤く熟し美しい。
名前の由来:赤く熟した果実が美しいつる(蔓)性にの植物ということからこの名が付いた。
花期:8~10月。
(多摩丘陵)
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ツルリンドウの果実

2007-11-29 10:22:53 | 山野草
秋の深まりと共に庭に咲いている花も少なくなり、最近は樹木の実を追いかけることが多くなった。きょうはしばらく前にとったツルリンドウだが、残念ながらリンドウに似た花の画像がない。
ツルリンドウは高尾山を歩いていてもめったに出会うことがないが、細長く真っ赤な果実は人気がある。
秋を告げる可憐な植物である。

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ツキヌキニンドウ

2007-11-28 06:53:00 | 樹木
少し季節遅れであるが、民家の庭からツキヌキニンドウ(突抜忍冬)の花序がのぞいている。
ニンドウ(忍冬)はスイカズラ(吸蔓)の別名で、冬でも葉が落ちないことに由来している。
そしてこの樹木の最大の特徴は、花序のすぐ下の葉にある。2枚目の画像から葉の中央を茎が突き抜けているのがわかる。

 

突抜忍冬/スイカズラ科/ツキヌキニンドウ属。
庭に植えられる蔓性の常緑樹。
茎は細くなめらかで他の木に巻きついて登る。葉は対生で花序のすぐ下の葉だけは基部が合着して1つの長蛇円形になり、この葉から突き抜けて花序がでる。
枝先には深紅色の筒状の花が多数咲く。
名前の由来:「忍冬(ニンドウ)」は冬でも茎葉が枯れないスイカズラのことで、茎が葉の真ん中を突き抜けていることと合わせて、ツキヌケニンドウの名が付いた。
花期:6~9月。
(多摩丘陵)
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ヤブムラサキ

2007-11-27 06:26:45 | 樹木
近くの山にムラサキシキブ(紫式部)に混ざって少し大きな葉と紫色の実があるのに気がついた。
良く見ると葉や茎など、いたるところに毛が密集している。特に実を包むように毛に被われた萼片が目立つ。
見るのは初めてであるが、これがヤブムラサキ(薮紫)に違いない。

 
(実の付根に萼片があるヤブムラサキとすっきりしたムラサキシキブ)

薮紫/クマツヅラ科/ムラサキシキブ属。
林内や林縁に生える落葉低木。
葉は卵状披針形たは長楕円形で対生する。葉の表面は濃緑色、裏面は灰緑色で表裏面とも毛が多く、葉縁にやや不整の鋸歯がある。花は葉腋から集散花序を出し、淡紫色の花を多数付ける。花序は葉裏に付き、萼にも密に毛がある。
名前の由来:藪の中に生え、葉の裏に隠れるように咲くことからこの名が付いた。
花期:6~7月。
(多摩丘陵)
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ムラサキシキブ

2007-11-26 08:52:46 | 樹木
ムラサキシキブ(紫式部)の名前で流通し、公園などで見られるのは近種のコムラサキ(小紫)がほとんどである。でも多摩丘陵の山に入ると、本来のムラサキシキブがかなり多く見られる。
両者を見分けるには、葉縁の鋸歯の違いもあるが、茎からでる花柄の位置で簡単に分かる。花柄が葉柄の付根からでていればムラサキシキブで、花柄が付根から数ミリ上からでていればコムラサキである。
実が白いシロシキブ(白式部)も、公園などでかなり見られる。

 
(近くの山林で群生している)  (花柄が葉柄の付根からでる)

紫式部/クマツヅラ科/ムラサキシキブ属。
明るい丘陵地の林に生える落葉低木。
葉は対生し、花は淡紫色の小花が散房花序を造り初夏の頃に咲き、秋に紫色の果実が熟し美しい。またムラサキシキブに似たヤブムラサキがあるが、これは葉の表面にビロード状の毛が密生していることで区別できる。
名前の由来:紫色の実の美しさを紫式部に因んでこの名が付いた。
花期:6~7月。
(多摩丘陵)
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サルトリイバラ

2007-11-25 10:42:12 | 樹木
高尾山や付近の山でも、サルトリイバラが生えていることは確認できていたが、やっとサルトリイバラの赤い実に出会うことができた。
野山を歩くときはずっと気にしていたので、この付近では雌雄のいずれかの株が少ないのであろう。
春先にどちらの株が多いのか、花の形から決着を付けたいが、雄花と雌花の画像から予備知識を持ってでかけよう。


(寅太を通せんぼしたのは雌花)

 
(サルトリイバラの雄花)       (サルトリイバラの雌花)

 
(向かい合う雄花と雌花)       (やや雌花が成長した)

猿捕茨/ユリ科/サルトリイバラ属。
山野に生える落葉の蔓性低木。雌雄異株。
葉は広卵形または卵円形で単葉で互生し、葉腋から散形花序をだし淡黄緑色の花を多数付ける。秋に赤い果実を付ける。
名前の由来:刺に猿が引っかかり捕らえられるということからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(多摩丘陵)
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コウヤボウキ

2007-11-24 09:12:12 | 樹木
コウヤボウキは多摩丘陵や高尾山にたくさん生えている。枝の先に付く花は、カシワバハグマなどのハグマの花によく似ている。

 

高野箒/キク科/コウヤボウキ属。
少し乾燥した丘陵地に生える落葉小低木。
葉は単葉で葉縁は鋸歯がまばらに付き互生し、本年伸びた枝の先に直径1cmほどの頭花を1個ずつ付ける。花は白い筒状花が10数個集まっている。
名前の由来:高野山で枝をほうきの材料にしたことから名が付いた。
花期:9~11月。
(寅太の庭)
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ヒイラギ

2007-11-23 10:36:07 | 樹木
ヒイラギ(柊)はナンテン(南天)ヒイラギナンテン(柊南天)と同じように、災いを払う魔よけの木として、玄関や生垣に植えられる。
我が家でも玄関に植えてあるが、花が咲くほどまでには成長してない。
近くの多摩丘陵でも少し山に入ると数多く自生している。

 

柊、疼木/モクセイ科/モクセイ属。
山地に生える常緑小高木。葉は卵型で光沢あり対生し、縁には先が鋭い刺状の鋸歯がある。老樹になると葉の棘は次第に少なくなり、葉は丸くなる。秋に白い花が咲き、果実は翌年の初夏に黒く熟す。
名前の由来:葉の棘がささると痛いという意味の古語の「ひいらぐ」からこの名が付いた。
花期:10~11月。
(多摩丘陵)
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妙義山の紅葉

2007-11-22 10:24:07 | 四季
天候に恵まれた秋の一日、植物の仲間と群馬県の妙義山へ紅葉を見に行ってきた。
多摩都市モノレールの玉川上水駅で4人で待ち合わせ、そこから車で妙義山に向けて出発する。
長野道の甘楽サービスエリアで、地元の群馬県の仲間と合流し、地理に詳しい仲間の先導で、一路目的地に向う。
った。
上越の山はすでに雪で白く変わっているが、周りの山々はまだ紅葉の盛りである。
天候に恵まれたことと、みんな植物にはかなり詳しく、共通の話題で楽しい一日であった。
赤い実のついた植物の名前が分からなかったが、家で調べるとユキザサであった。我が家のユキザサは、こんなに実が付いたことはない。
(ユキザサの実の画像は少しピンボケ)

  

  
(妙義のやまなみとユキザサの実)

  
(シロダモの赤い実と同じ木の花)

  
(鮮やかに紅葉したニシキギ)

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ツノナスの果実

2007-11-21 05:40:32 | 山野草
この顔はどこかで見たと思う。流通名のフォックスフェイスの方が通りが良いかも知れない。まだツノナスの花は確認してない。
このあたりでも地元の農家が畑で作っているが、出荷するほどの規模でもないので、自宅での観賞用と思われる。

 

(多摩丘陵)
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