高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

チューリップ

2008-04-30 06:44:37 | 山野草
ゴールデンウィークな真っ只中であるが、きょうも朝からよく晴れている。
きょうのブログの予定は宮ヶ瀬湖の鳥居原(その2)であるが、4月末日のきょうは予定を変更しチューリップにした。

雪国の新潟県や富山県の県の花で、童謡にも登場するこの花なら誰でも知っている。
小学校に入学したピカピカの1年生に花を描かせたら、大半がこの花ではないか。 江戸時代に日本に渡来した時は、馬や牛と取引するほどの高値の花だったと聞く。現在は品種の改良も進み、園芸種の代表的な花になった。
先日、グリーンライブセンターに行ったら、原種なるチューリップが数鉢置いてあったが、私なら改良種よりはこちらが好きになりそうな清楚な花である。

 

ユリ科/チューリップ属。
中央アジアの多年草で江戸時代にヨーロッパ経由で日本に渡来した。別名ウッコンコウ(鬱金香)、ウッコンソウ(鬱金草)。
名前の由来:神聖ローマ帝国の大使で植物学者のブスベックが、この花を初めて見て、何の花かトルコ人に訪ねた。トルコ人は勘違いし、「チュリパ(ターバン)に似ている」と答えたことからこの名がついたと伝わる。
花期4~5月。
(多摩市立グリーンライブセンター)
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新緑の鳥居原(その1)

2008-04-29 06:11:02 | 四季

平成の大合併で全国に新しい市がたくさん誕生した。
しかし東京と神奈川では、合併への盛り上がりに欠け、誕生したのはたったの1ヶ所である。
その唯一の合併が相模原市で、新・相模原市としているが、実情は津久井郡の4町をを吸収した合併で面積は倍になったが、人口はほんの数万人しか増えていない。でも70万人を越えたのだから大都市である。

きのうも福田政権下で初めての衆議院議員の補欠選挙が山口県であり、野党の圧勝に終わった。
国民がおごれる自民党では、保守王国の山口でも破れることを身を持って示した選挙であった。
この全国から注目された山口でも、人口からみると相模原市に軍配が上がるのだから、相模原の人口の多さにびっくりする。

相模原市は相模川沿いに開けた台地で、かっては山も湖もなかった。都市と自然の調和というのが合併のうたい文句で、新しく加わったところには自然が多く残されている。
その一つが湖である。相模湖、津久井湖と平成に誕生した宮ヶ瀬湖の3つの湖を手に入れた。
大型連休に入り、多くの観光客が詰め掛けているが、横浜、湘南ナンバーの車が多く、相模原市も観光都市にもなりつつある。
久しぶりにでかけたのは眺めの綺麗な宮ヶ瀬湖の鳥居原で、対岸は清川村、間を結んでいる見事な橋は、“虹の大橋”と呼ばれている。


(名所の“虹の大橋”)

  
(鳥居原ふれあいの館)     (津久井の名産“くみひも”)

  
(見下ろす下に広がる宮ヶ瀬湖)

  
(まわりは燃えるような新緑) (売店の一角に山野草コーナー)

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ランヨウアオイ

2008-04-28 11:02:00 | 山野草
むかしからの田舎の山地で、春先に顔をだすコシノカンアオイ(越の寒葵)が大好きだった。このコシノカンアオイにギフチョウが集まると知ったのは東京にでてからである。そんなこともありカンアオイのほとんどに興味をもっている。
タマノカンアオイ(多摩の寒葵)は1キロ分布を広げるのに1万年かかると言う説がある。多摩丘陵では都市開発で生育地が大幅に縮まってはいるが、多摩丘陵を代表する植物に違いない。実はこの両方の植物が庭にある。コシノカンアオイは実家の山から二十数年前に持ってきたもので、この頃はギフチョウの存在もあまり知られず、保護の対象にもなっていなかった。一方、タマノカンアオイは乱開発される丘陵から、これも二十数年前に、いわば保護したものである。いまでは両方ともかなり増えている。
また山野草仲間からはどこでも見られるカントウカンアオイ(関東寒葵)とこのランヨウアオイ(乱葉葵)を譲ってもらった。従って庭には4種類の寒葵がならんでいる。今年もランヨウアオイから、多くの小さな葉がでてきたのが画像に見える。

 

乱葉葵/ウマノスズクサ科/カンアオイ属。
山地や丘陵の林内に生える多年草。
葉は薄く光沢があり、基部は深い心形で両側片はやや外側に張りだす。萼筒は太鼓形で上部はくびれる。
名前の由来:カンアオイの仲間で葉の形から名前が付いたと言うが少し説明が難しい。
花期:3~5月。
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イカリソウ

2008-04-27 05:16:39 | 山野草
きのうの日経新聞(朝日新聞から訂正)を見ていたら、贈られて嬉しい和菓子の4位に、かって日本三大銘菓と賞賛された越後の国長岡・大和屋の「越の雪」がランクされているではないか。
しかもこれを推奨した長岡藩主牧野忠精公の文字がある。
三大銘菓の残りのふたつを探したが、紙面には見当たらない。老中として困難な日本の開国を推し進めるだけでなく、現代にも通じる味を残した忠精公はやはり明君に相応しい。
近くの東急で売っており、時たま贈り物で使ったことがあるが、最近この店が駅前から撤退した。

この歴史ある銘菓がいまでも人気があるのなら、今度の帰省で山野草の先生の土産に、越後のもち米と阿波の国(徳島県)の高級な和三盆糖を使った「越の雪」を持ち帰ろうかと思った。
懐かしい越後の雪解けのこの季節には、白いトキワイカリソウ(常磐碇草)が咲いている情景が目に浮かぶ。
もちろん我が家にも数種のイカリソウがあり、イカリソウといえば常緑のトキワイカリソウのことを指している。
ふと圧倒的な数のトキワイカリソウに囲まれ、孤軍奮闘している本物?の関東産のイカリソウ(碇草)がブログに載せてないことに気づいた。

 
(こちらは常緑のトキワイカリソウ)

碇草/メギ科/イカリソウ属。
山地に生えるメギ科の多年草。
葉は2~3回3出複葉、小葉はゆがんだ卵型で基部は心型で縁に刺毛がある花は直径2cmで花弁は4個、主に紫色で基部に1.5~2cmの距がある。
名前の由来:かつての和船で用いられた四本かぎの碇に似ていることからこの名が付いた。
花期:4~5月。
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ハナミズキ

2008-04-26 11:22:30 | 樹木
最近の街路樹はハナミズキ(花水木)がやけに目立つ。ハナミズキはすでに冬の赤い実で紹介したが、この時期にこんなに咲くと、花も正式に登場してもらうよりない。
コメントもいただいたが、過去の文章を訂正し、今回の記事にリンクを変更する。

明治末期に“憲政の父”といわれた東京市長の尾崎行雄(相模原市の出身)が、ワシントンに贈った桜の返礼として日本にやってきた。日本に馴染みの樹木と思われるのは、日本にはヤマボウシ(山法師)があるからだろうか。
花言葉も日米親善のシンボルとして“返礼”である。
ハナミズキは別名アメリカヤマボウシで、ヤマボウシの果実とはあまりに違うとコメントをいただいたのでリンクをはっておこう。

  

花水木/ミズキ科/ヤマボウシ属。
北アメリカ原産の落葉高木で庭木のほか街路樹として利用される。別名アメリカヤマボウシ。
春先に白やいピンクの花を付ける。花びらのように見える部分は、ガクが変化した苞(ホウ)で、小さな花が中央にある。
名前の由来:ミズキの仲間で花が美しいことからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(多摩丘陵)
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ユキモチソウ

2008-04-25 05:59:35 | 山野草
サトイモ科テンナンショウ属のマムシグサ(蝮草)やミミガタテンナンショウ(耳形天南星)などは嫌いな人が多い。
一人でも好きな人が増えて欲しいので、可愛いユキモチソウ(雪餅草)を庭に植え、花を咲かせようと思っている。
ユキモチソウの名前から日本海側の多雪地帯を思い浮かべるが、実は生息地は南国の四国と三重、愛知、静岡などのある地域に限定される。もちろん代表的な絶滅危惧種で、種以外を入手することはなかなか難しい。
ことし40粒ほどの種を入手し、5号の鉢に10粒づつ種を蒔き4鉢の準備は整った。暖かくなってきた数日前に、いろいろ条件を変えた中から、1鉢だけ100%の確率で10本の芽が出始めた。
これは赤玉土にパーライトを加え、風呂場においた一鉢である。
この芽がでたばかりの三つ葉が成長し、花が咲いたという報告ができるか否かはわからない。
夏場の暑さで枯れるか、ブログを続ける持続力がなくなるか、あるいはブログが能力(容量)で降参するかも知れない。
でもブログの能力については、gooが完投できなければ少し休ませている(?)姉妹版の中越地震復興「蒼柴の杜」が継投しようと待機している。
こちらは「慈眼寺のホームページ」の強力なBiglobeをベースにしているので、花が咲くまでは頑張ってくれそうである。 そうなるとあとは楽しみながらの継続だけかと思っている。


(発芽率100%の鉢)

雪餅草/サトイモ科/テンナンショウ属。
山地の林下に生える多年草。
仏炎苞(ぶつえんほう)は外側が暗紫色で内側は白色、中の付属体は円柱状で上部の頂端部がしろ色で膨れている。花は肉穂花序の下部に多数つく。
名前の由来:紫褐色の仏炎苞の中の付属体が白い棍棒状で先端が丸く白い雪のように膨れていることからこの名が付いた。
花期:4~5月。
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お嫁にいくサクラソウ

2008-04-24 00:33:04 | 四季
今年も庭のあちこちでサクラソウが咲きだした。
この中の一鉢が近々(実は昨日)他家にお嫁に行くことに決まった。
我が家には女の子はいないので、お嫁にだす父親の気持はわからない。
でもうちに嫁さん(注:女房のこと)が来る前に、嫁さんの父親が我が実家の集落に、こっそりうわさを聞きにきていたというから、これが父親の気持ちなのかなと思っている。
きょうのブログは芽生えたユキモチソウの予定だったが、お嫁にいくサクラソウ(もちろんニホンサクラソウです)の方が大事である。
また日が替わりましたが、きょうは幼いサクラソウを嫁にだし、なかなか寝付けない父親の気分です。行った先で可愛がってもらいなさい。


(お嫁にいくまだ幼いサクラソウ)

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アケビ

2008-04-23 01:47:24 | 樹木
ある年代以上の人は子供の頃、裂けた皮の中のアケビの実を食べた経験があるだろう。
口の中で中の甘い果実を飲み込み、残った種を行儀悪く「ペッ」と吐き出す。
生まれ育った地域のアケビと言えばミツバアケビのことで、本来の5枚葉のアケビや、アケビとミツバアケビの中間的なゴヨウアケビを見ることは少なかった。
都会に出てからは春先に伸びる新芽を摘み取り、おひたしにして郷愁に浸ることも多い。
今年は花がたくさん付いているようである。植物の雄花と雌花の区別が苦手なほうだが、アケビなら数が少ないが大きさな花が雌花であるとすぐにわかる。
雄花は数が多くどこの世界でも生存競争が激しいが、ほぼ同数の人間の世界にある自分にほっとする。

 

木通、通草/アケビ科/アケビ属。
山野に生える雌雄同株の蔓性落葉低木。
葉は手のひらに似た複葉で、鋸歯のない5枚の小葉からなる。若葉の間から淡紫色の花が垂れ下がり、上方に付いている大きな花が雌花で、下方に付くたくさんの小さな花が雄花である。
名前の由来:実が熟すとぱっくり口をあけたように裂けることから、「開け実」が「あけび」になった。または実が熟して割れた状態が人の「あくび」 に似ていることから「あけび」に変化してこの名が付いたとも言われる。
花期:4~5月。
(多摩丘陵)
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ミミガタテンナンショウ

2008-04-22 06:25:39 | 山野草
中学校の那須高原で開かれた同級会の旅行から帰ってきました。
中越地震の少し前の初夏に、ジャーマンアイリスの咲く十日町市の当間高原(あてまこうげん)の同級会から久しぶりの開催でした。
今回もどうしたことか幹事を仰せつかり、仲間から「良かった」といわれると90点はとれたかなと思っていましたが、帰ってきていろいろ反省してみると60点未満で、昨夜は眠れませんでした。
きょうは5月連休にある山野草の展示会の準備で朝からでかけますので、みなさんへのご返事やブログへの訪問が遅れてしまいます。ご容赦下さい。
18日に山梨の談合坂サービスエリアで1本300円でミミガタテンナンショウを売っていました。我が家には20本はあるので、しめて「ン千円」と思いながら眺めてきました。
マムシソウに似ているが、耳たぶが大きく張り出しているのがミミガタテンナンショウである。
今年は我が家で花がよく咲いた。ウラシマソウ、ムサシアブミはいまいち元気がない。これら仲間の中で最も人気のあるユキモチソウ(雪餅草)にいたっては、今年芽生えたばかりである。
ユキモチソウは三重県、岐阜県、静岡県そして四国などの限定された地域にしか生息しないので、種を蒔いて育てることにしたのである。
この種の山野草は好きな人と嫌いな人がはっきりしている植物である。私もマムシソウだけは名前からして苦手である。

耳形天南星/サトイモ科/テンナンショウ属。
山野の林の縁や藪かげにに生える多年草。性転換するという不思議な植物で、小さい時は雄花、球根が太り草姿が大きくなると雌花が咲く。実が太り球根の養分が取られ痩せると翌年はふたたび雄花となる。
名前の由来:仏炎包の口辺部が耳たぶのように張り出していることからこの名が付いた。
花期:4~5月。
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フタバアオイ

2008-04-18 07:09:33 | 山野草
「この紋所が目に入らぬか!」 「ハハー」
徳川家の三つ葉葵の家紋はミツバアオイからとったものではなく、フタバアオイ(双葉葵)の葉を3枚組み合わせてたものである。
京都の賀茂神社の祭りの飾りにも使われるのでカモアオイ(賀茂葵)とも呼ばれる。
葉は綺麗だが葉柄基部の赤褐色の花は、権力の象徴にするようなものではなくいたって地味である。
(3~4日旅行に行っていますので、しばらく休みます)

 

双葉葵/ウマノスズクサ科/カンアオイ属。
山地の林下に生える多年草。別名カモアオイ(賀茂神社)。
地下茎は地を這って伸び、卵心形の葉は茎の先に対生状に2枚付く。花は花弁がなく紫褐色の3個の萼片からなる。
名前の由来:アオイの仲間で茎の先端に葉を2枚対生することからこの名が付いた。
花期:3~5月。
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