高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

今年のセッコク

2010-06-18 09:32:21 | 旬な花
5月31日に高尾山を訪れた時の、琵琶滝の奥のセッコク(石斛)はまだ咲き始めたばかりであったが、それから10日後に満開になった。杉の大木が真っ白になるほどの見事さで、この日は見学に訪れる人も多かった。
いつものことではあるが、望遠レンズの操作はまだ未熟で、実物はづっと綺麗である。


(ケーブルカー「高尾山駅」構内のセッコク)

 
(琵琶滝の奥のセッコク)


(もっともセッコクが見事な杉の大木)

(高尾山)
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タマシャジン

2010-06-16 09:24:03 | 山野草

東京薬科大学植物園に、タマシャジン(玉沙参)という変わった花が咲いていると、いつもコメントをいただくhanatetsuさんのブログに、6月初めに載っていた。1週間ほど後だったので、終わりに近い花しか残ってなかったが、来年に持ち越すのも惜しいので載せることにする。
漢方薬「沙参」の名が付く山野草に、イワシャジン(岩沙参)があるが、4年前に我が家にあった鉢植えは、枯れたようでいつの間にかなくなっていた。

 
(咲き終わり茶色になった花もある)

玉沙参/キキョウ科/フィテウマ属。
アルプス原産で高山の砂礫地や岩場に生えるキキョウ科の多年草。
日本には園芸用に輸入された。根生葉は長い心臓形で茎葉は細い線形をし、花茎の先に青紫色の20個以上の花が丸く集まって咲かせる。
名前の由来:中国の漢方薬「沙参」に由来し、花が集まってボールのように丸く咲くことからこの名が付いた。
花期4~6月。
(東京薬科大学植物園)
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庭のホタルブクロ

2010-06-14 01:31:10 | 旬な花

庭にホタルブクロが咲いているが、少しずつ花の形や色が異なっている。ホタルブクロ(蛍袋) とヤマホタルブクロ(山蛍袋) の違いは、萼(がく)片と萼片の間の付属片を見ればわかる。ホタルブクロには付属片が有って反転しているが、ヤマホタルブクロには反転する付属片がない。
二重咲きのホタルブクロは、ホタルブクロの変化花の一つであるが、少し変わっていて面白い
。萼が花に変化し、しかも広鐘形になっているので、二重咲きに見える。これだけ形が違えば、別の品種にしてもよさそうなものである。


(萼の間の付属片で区別が付く、これはホタルブクロ)

 
(赤紫色のホタルブクロ)       (二重だがホタルブクロ)


(反転する付属片がなくヤマホタルブクロ)

最近、パソコンの調子が悪くて困っています。寺から依頼されている公式ホームページがありますので、安全のためにセキュリティーをかけています。この更新データに不具合があり、パソコンの電源が自動的に切れなくなってしまい、強制終了を続けています。
マイクロソフトの基本ソフトもサービス期間は切れているし、ブログのデータも重くなり、いつ動かなくなるのが心配になってきました。そんなことから、ブログの更新を1日おきくらいにして、しばらく様子を見たいと考えています。
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今年のムヨウラン

2010-06-11 19:24:34 | 山野草
例年6月中旬から、高尾山でムヨウラン(無葉蘭)が咲き始める。リンク先は昨年のムヨウランであるが、1年の中で最もひどい画像になってしまった。昨年リベンジのつもりが、ムヨウランの生えている場所がわからなくなってしまったのである。きょうは1年ぶりの取り直しで、先ほど帰ってきた。ムヨウランの生えるいる環境が、薄暗いところであり、自分には最も苦手な撮影で、今年も悔しいが画像はイマイチである。
(明日、明後日は都合があり休みます)

 

(高尾山)
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コメガヤ

2010-06-10 12:17:11 | 山野草
家の周りにはコバンソウ(小判草)が、いたるところに生えているが、寅に小判では、どうも金持ちとは無縁のようである。今年からコバンソウでなく、寅にコメガヤ(米萱、米茅)にすることにした。昨年もコバンソウに代わる植物として、ニセコバンソウ(贋小判草)を、植えようかと思ったこともあるが、これ以上の貧乏神も嫌なので植えなかった。
コメガヤは昨年の春に、日本海に沈む夕日を見た柏崎海岸福浦八景の丘に生えていた。夕日が綺麗だったこともあり覚えているが、それ以外の場所で見てないので、あまり自生してないのだろうか。とはいってもコメガヤを、お金を出して買う人も少ない。でも念力が効かなくなったコバンソウに代わるものとして、今回はコメガヤに出資することにした。


(100円投資のコメガヤ)

 
(柏崎海岸のコメガヤ)        (これが小判草なのだが)

米萱、米茅/イネ科/コメガヤ属。
山地の草地や林内などに生えるイネ科の多年草。
葉は線形で柔らかく、花序は総状で小穂が10個前後ほど付く。
名前の由来:小穂が米粒に似ていることからこの名が付いた。
花期6~9月。
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タチイヌノフグリ

2010-06-09 04:06:32 | 山野草
この植物の形に関しては、勘違いをしていたようである。オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)の花の大きさが8~10mm、これに対しタチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)の花が3~4mmなら、もう肉眼で識別できる限界に近い。この小さな花には、まさにコイヌノフグリの名が相応しい。
今までは茎が立つことが特徴と思い、オオイヌノフグリも立ち上げるものも多いので、識別するのに随分悩んできた。庭の咲き終わったシバザクラ(芝桜)の上に、わずかにのぞいている花が、捜し求めたタチイヌノフグリのようである。


(3~4mmの花は、肉眼で識別できる限界である)

 
(右の画像では花のやや下にフグリも見える)

立犬の陰嚢/ゴマノハグサ科/クワガタソウ属。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治初期に渡来した二年草。
茎は下部で枝分かれして直立する。葉は無柄で卵形で縁に鋸歯があり、下部は対生し、上部では互生する。青紫色の花はオオイヌノフグリに似るが、大きさは3~4mmで小さい。
名前の由来:イヌノフグリの仲間で、茎が立ち上がるのでこの名が付いた。
花期:3~6月。
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サワオグルマ

2010-06-08 00:33:35 | 山野草
かって越後の棚田だったところは、一部の観光目的以外はほとんどが自然の山地に戻った。黄色のサワオグルマ(沢小車)が群生しているこの土地も、数十年前までは見事な棚田であった。山地と思って歩くと、すっぽりと足がもぐることがある。サワオグルマの背後にスギナ(杉菜)が見られるのも、棚田であったことを物語っている。
同じような湿った環境に生えるサワギク(沢菊)とは、花や葉の形などが明らかに違う。

 
(左の画像の背後にはスギナが群生している)

沢小車/キク科/キオン属。
日当たりのよい山間の湿地などに生える多年草。
根生葉はロゼッタ状で狭長楕円形又は披針形、茎葉は葉柄はなく披針形で先端はとがり茎を抱く。茎頂にキク状の黄色い花をたくさん咲かせる。
名前の由来:花の形を車に例えたが、乾燥した山地に生えるオカオグルマに対し、沢のような湿ったところに生えることからこの名が付いた。
花期4~6月。
(長岡市)
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ゴゼンタチバナ

2010-06-07 00:20:59 | 山野草

画像の整理をしていたら、春の草芸展で注目してたのが、ゴゼンタチバナ(御前橘)があった。買えば高価な花であるが、展示会にぴったり花を咲かせて出展となると、かなりの苦労をしているようなので、寄せ植えに使うたくさんの本数を、実生から育てているかも知れない。
そんなことを考えながら、近くの公園に散歩に出かけると、ゴゼンタチバナによく似た、4弁の総苞片を持つヤマボウシ(山法師)が、花を上にして咲いていた。


(白い4枚の総苞と中央に花が頭状に集まる)

 

御前橘/ミズキ科/ゴゼンタチバナ属。
亜高山の針葉樹林などに生える常緑の多年草。
草丈は10cm程で、未開花の株では4枚、開花株では6枚の広楕円形の葉を輪生状に付ける。4枚の花弁のように見えるのは総苞で、中央に小さな花を頭状に集まる。カラタチバナ(唐橘)の実に似た実を付け、秋に赤く熟す。
名前の由来:白山の最高峰である御前ヶ峰に生え、カラタチバナの実に似ていることからこの名が付いた。
花期6~8月。
(春の草芸展より)
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トキソウ

2010-06-06 00:35:22 | 山野草

佐渡の自然界に放たれたトキ(朱鷺)の、今年の2世誕生はなかったが、この秋の放鳥は続けるという。近くの園芸センターで清楚なトキソウ(朱鷺草)が咲いていたが、やはり日本古来の山野草の姿には、タイリントキソウ(大輪朱鷺草)は、とても叶わない。
同じ新潟ということで、旅行先でパワーウィンドーが故障し、小雨の中を急いで帰ってきたが、友人は「ドア全体を大きなビニールで挟み、そのままドアを閉め、出入りは助手席からすれば良い」という。それに何故気付かなかったかと悔しい思いをしたが、考えるとこの車はハードトップで、ドアの上側に枠がないのである(正直なところ、友達の名案を使えない車でほっとした)。


(日本に自生する紅紫色の美しい花)

 
(白い花の品種もある)      (今春のタイリントキソウ)

朱鷺草/ラン科/トキソウ属。
日当たりのよい湿原に生える多年草。
茎は直立し、途中に長楕円形の葉を1枚付ける。茎の先に紅紫色の花を1輪付ける。花の下に長い葉状の苞があり、唇弁は3中裂し中裂片は大きい。
名前の由来:花の色が朱鷺の色に似ているのでこの名が付いた。
花期5~7月。
(園芸センター)
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裏高尾のムシトリナデシコ

2010-06-05 02:17:46 | 旬な花
きのうの6月4日からは、歯の衛生週間が始まりました。花でこの週間に相応しいのは、ムシトリナデシコ(虫取撫子)である。
さて、高尾山に登る時に使っている登山道で、一番多いのがJR高尾駅から裏高尾経由の日影林道から登るのと、京王線高尾山口駅から琵琶滝を経由する6号路である。
裏高尾の道は、集落の庭に競うように植えられている草花を見るのも、楽しみの一つである。いま民家の庭で最も目立つのが、ムシトリナデシコのピンクの花であろう。


(綺麗なピンク色のムシトリナデシコ)

 
(いま裏高尾で最も旬な花)

(裏高尾)
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