いつものことではあるが、望遠レンズの操作はまだ未熟で、実物はづっと綺麗である。 (高尾山)
いつものことではあるが、望遠レンズの操作はまだ未熟で、実物はづっと綺麗である。 (高尾山)
東京薬科大学植物園に、タマシャジン(玉沙参)という変わった花が咲いていると、いつもコメントをいただくhanatetsuさんのブログに、6月初めに載っていた。1週間ほど後だったので、終わりに近い花しか残ってなかったが、来年に持ち越すのも惜しいので載せることにする。
漢方薬「沙参」の名が付く山野草に、イワシャジン(岩沙参)があるが、4年前に我が家にあった鉢植えは、枯れたようでいつの間にかなくなっていた。
アルプス原産で高山の砂礫地や岩場に生えるキキョウ科の多年草。
日本には園芸用に輸入された。根生葉は長い心臓形で茎葉は細い線形をし、花茎の先に青紫色の20個以上の花が丸く集まって咲かせる。
名前の由来:中国の漢方薬「沙参」に由来し、花が集まってボールのように丸く咲くことからこの名が付いた。
花期4~6月。
(東京薬科大学植物園)
【山野草の索引(2)へ】
庭にホタルブクロが咲いているが、少しずつ花の形や色が異なっている。ホタルブクロ(蛍袋) とヤマホタルブクロ(山蛍袋) の違いは、萼(がく)片と萼片の間の付属片を見ればわかる。ホタルブクロには付属片が有って反転しているが、ヤマホタルブクロには反転する付属片がない。
二重咲きのホタルブクロは、ホタルブクロの変化花の一つであるが、少し変わっていて面白い。萼が花に変化し、しかも広鐘形になっているので、二重咲きに見える。これだけ形が違えば、別の品種にしてもよさそうなものである。
マイクロソフトの基本ソフトもサービス期間は切れているし、ブログのデータも重くなり、いつ動かなくなるのが心配になってきました。そんなことから、ブログの更新を1日おきくらいにして、しばらく様子を見たいと考えています。
(明日、明後日は都合があり休みます) (高尾山)
コメガヤは昨年の春に、日本海に沈む夕日を見た柏崎海岸福浦八景の丘に生えていた。夕日が綺麗だったこともあり覚えているが、それ以外の場所で見てないので、あまり自生してないのだろうか。とはいってもコメガヤを、お金を出して買う人も少ない。でも念力が効かなくなったコバンソウに代わるものとして、今回はコメガヤに出資することにした。 米萱、米茅/イネ科/コメガヤ属。
山地の草地や林内などに生えるイネ科の多年草。
葉は線形で柔らかく、花序は総状で小穂が10個前後ほど付く。
名前の由来:小穂が米粒に似ていることからこの名が付いた。
花期6~9月。
【山野草の索引へ】
今までは茎が立つことが特徴と思い、オオイヌノフグリも立ち上げるものも多いので、識別するのに随分悩んできた。庭の咲き終わったシバザクラ(芝桜)の上に、わずかにのぞいている花が、捜し求めたタチイヌノフグリのようである。 立犬の陰嚢/ゴマノハグサ科/クワガタソウ属。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治初期に渡来した二年草。
茎は下部で枝分かれして直立する。葉は無柄で卵形で縁に鋸歯があり、下部は対生し、上部では互生する。青紫色の花はオオイヌノフグリに似るが、大きさは3~4mmで小さい。
名前の由来:イヌノフグリの仲間で、茎が立ち上がるのでこの名が付いた。
花期:3~6月。
【山野草の索引へ】
同じような湿った環境に生えるサワギク(沢菊)とは、花や葉の形などが明らかに違う。 沢小車/キク科/キオン属。
日当たりのよい山間の湿地などに生える多年草。
根生葉はロゼッタ状で狭長楕円形又は披針形、茎葉は葉柄はなく披針形で先端はとがり茎を抱く。茎頂にキク状の黄色い花をたくさん咲かせる。
名前の由来:花の形を車に例えたが、乾燥した山地に生えるオカオグルマに対し、沢のような湿ったところに生えることからこの名が付いた。
花期4~6月。
(長岡市)
【山野草の索引(2)へ】
画像の整理をしていたら、春の草芸展で注目してたのが、ゴゼンタチバナ(御前橘)があった。買えば高価な花であるが、展示会にぴったり花を咲かせて出展となると、かなりの苦労をしているようなので、寄せ植えに使うたくさんの本数を、実生から育てているかも知れない。
そんなことを考えながら、近くの公園に散歩に出かけると、ゴゼンタチバナによく似た、4弁の総苞片を持つヤマボウシ(山法師)が、花を上にして咲いていた。
亜高山の針葉樹林などに生える常緑の多年草。
草丈は10cm程で、未開花の株では4枚、開花株では6枚の広楕円形の葉を輪生状に付ける。4枚の花弁のように見えるのは総苞で、中央に小さな花を頭状に集まる。カラタチバナ(唐橘)の実に似た実を付け、秋に赤く熟す。
名前の由来:白山の最高峰である御前ヶ峰に生え、カラタチバナの実に似ていることからこの名が付いた。
花期6~8月。
(春の草芸展より)
【山野草の索引(2)へ】
佐渡の自然界に放たれたトキ(朱鷺)の、今年の2世誕生はなかったが、この秋の放鳥は続けるという。近くの園芸センターで清楚なトキソウ(朱鷺草)が咲いていたが、やはり日本古来の山野草の姿には、タイリントキソウ(大輪朱鷺草)は、とても叶わない。
同じ新潟ということで、旅行先でパワーウィンドーが故障し、小雨の中を急いで帰ってきたが、友人は「ドア全体を大きなビニールで挟み、そのままドアを閉め、出入りは助手席からすれば良い」という。それに何故気付かなかったかと悔しい思いをしたが、考えるとこの車はハードトップで、ドアの上側に枠がないのである(正直なところ、友達の名案を使えない車でほっとした)。
日当たりのよい湿原に生える多年草。
茎は直立し、途中に長楕円形の葉を1枚付ける。茎の先に紅紫色の花を1輪付ける。花の下に長い葉状の苞があり、唇弁は3中裂し中裂片は大きい。
名前の由来:花の色が朱鷺の色に似ているのでこの名が付いた。
花期5~7月。
(園芸センター)
【山野草の索引(2)へ】
さて、高尾山に登る時に使っている登山道で、一番多いのがJR高尾駅から裏高尾経由の日影林道から登るのと、京王線高尾山口駅から琵琶滝を経由する6号路である。
裏高尾の道は、集落の庭に競うように植えられている草花を見るのも、楽しみの一つである。いま民家の庭で最も目立つのが、ムシトリナデシコのピンクの花であろう。 (裏高尾)