高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ツルオドリコソウ

2007-04-30 16:47:18 | 山野草

庭のツルオドリコソウが蔓から茎を持ち上げ、次々に黄色の花が咲き出している。繁殖力は旺盛だが、蔓で繋がり、根も深く地中に入らないので管理はし易い。
オドリコソウ、ヒメオドリコソウと比べてみて下さい。

 
(オドリコソウ)              (ヒメオドリコソウ)

蔓踊子草/シソ科/オドリコソウ属。
ヨーロッパ東部からアジア西部を原産地とする多年草。別名ラミューム。
葉に銀色の班が入り、黄色の花を咲かせ、花後に蔓を伸ばし繁殖する。公園などでも見かけるが最近は野性化している。
名前の由来:蔓を伸ばし繁殖するオドリコソウなのでこの名が付いた。
花期:4~5月。
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ムラサキハシドイ

2007-04-29 07:05:35 | 樹木

ムラサキハシドイといわれてもどうもピンとこないが、ライラックといえば知らない人はいないだろう。ここではライラックと呼ぶことにしよう。
紫色の花と高貴な香りを運んでくるライラックは、札幌市民の投票により「札幌の木」となり、5月には「さっぽろライラックまつり」が開催されている。よく知られたポプラでなく、ライラックなのが面白い。
我が家のライラックは以前住んでいた市の、苗木の無料配布で入手したものである。花をたくさん付けていた初代が枯れ、その脇から出ていた2代目だが、あまり花を付けない。でも少ないだけに咲いた花はいつも注目されている。


(花の拡大)

紫丁香花/モクセイ科/ハシドイ属。
ヨーロッパ原産の落葉樹で庭などに植えられる。明治23年にアメリカから最初に持ち込まれたと伝わる。ライラックやリラなどの別名でも知られている。
枝を多数出し、先端に紫色や白などの花をたくさん付ける。
花期4~6月。
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モクレン

2007-04-28 07:14:29 | 樹木
一日一花でブログを続けると、冬は題材に苦労するが春はいろいろな花が一斉に開花し、今度は一花の選定に困ることになる。
10日ほど前の写真になるが、紫色の花を付けるモクレンの登場である。
コブシと間違いやすいハクモクレンと違って、紫色のモクレンは見間違うことがない。春先を飾る大型の花で、花びらの外側の紫色と内側の白色の対比が美しい。

 

木蓮/モクレン科/モクレン属。
中国原産の落葉小高木で、庭木として植えられている。
春に新芽が出る前に紫色の花を付ける。白い花のハクモクレンに対し、シモクレン(紫木蓮)と呼ばれることもある。花びらは6枚で花の内側が白いのが特徴である。
名前の由来:中国名の木蘭からモクレン(木蓮)になった。
花期:4~5月。
(多摩丘陵)
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ムベ

2007-04-27 02:09:46 | 樹木
アケビに似たような葉を持つ蔓性の植物を生垣にしている家がある。垣根には常緑が好まれるので、蔓性のこの植物が植えられているようだ。いまクリーム色の花をたくさん咲かせているが、秋の果実を見るのも楽しみだ。


(左上の少し大きな花が雌花)

 
(雄花はたくさん咲きます)

郁子/アケビ科/ムベ属。
関東以西に分布する常緑の蔓性植物で、常緑からトキワアケビとも呼ばれる。雌雄同株。
4月から5月に房状の花序をつけ、秋にはアケビに似た果実は紫色に熟すが開裂はしない。葉は厚く光沢があり、網目模様が目立つ。
名前の由来:むかし朝廷に果実を献上したのを苞苴(おほむべ)といいウベ、ムベと転訛したという。アケビは開け実から転訛した説と、実の開いたウベの意味のアケウベからアケビになった説もある。
花期:4~5月。
(多摩丘陵)
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ビックリグミ

2007-04-26 06:39:49 | 樹木
きのうはウワミズザクラをウワズミザクラと間違い、コメントをいただいて訂正した。高尾山を歩く時に携帯する虎の巻である「高尾・奥多摩植物手帳」にはバッチリ載っていた。コメントに感謝!
高尾・奥多摩では頻繁に見られると書いてある。先日、五日市の黒茶屋から崖下の秋川をのぞいた時、白いブラシのような花が咲いていた。きっとこれもウワミズザクラか。

さて、この木は春先にたくさんの花を付ける庭木として時々見かけるが、今まで名前が分からなかった。これがビックリグミだと分かりびっくりした。遊び心で付けたのか、こんな名前の樹木があるのだろうか。

吃驚茱萸/グミ科/グミ属。
ナツグミの園芸種の落葉低木で食用として植えられたり、庭木としても植えられる。6~7月に2~3cmの果実は赤く熟し食用となる。別名ダイオウグミ。
名前の由来:実が大きなグミからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(多摩丘陵)
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ウワミズザクラ

2007-04-25 00:10:35 | 樹木
相模原市津久井の久保田酒造の庭に巨木がある。サラシナショウマのような花をいっぱいつけているので、若女将に伺ったら、「ウワズミザクラ」と教えてくれた。
樹木や花に関心を持つ人からはよく質問されるという。
久保田酒造は築250年で、「かながわの建築100選」にも選ばれている由緒ある建物で、格調高い座敷、茶室など、むかし蚕を飼ったという4階建ての建物は一見の価値がある。

タイトルをウワズミザクラとしましたが、ウワミズザクラではないかとのコメントをいただきました。
若女将の説明を聞きメモしましたので、聞き間違いはないと思いますが、ネットでは両方がかなりの数で出てきます。
でも、フリー百科辞典『ウィキペディア(Wikipedia)』が「ウワミズザクラ」となっていますので、こちらが正しいのではないかと思います。日を改めて図書館で探してみます。

 
ウワミズザクラの巨木) (ウワミズザクラの拡大)

上溝桜/バラ科/サクラ属。
日当たりの良い林の縁に生える落葉高木。
7~8cmのブラシのような総状花序を出し、白色の5弁花を付ける。
名前の由来:むかし、この木の上に溝を彫って吉凶の占ったことからこの名がついたという説がある。
花期:4~5月。
(相模原市久保田酒造)
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ヒゴスミレ

2007-04-24 00:10:23 | 山野草
葉が深く切れ込んだ珍しいスミレである。知人からエイザンスミレということで貰ってきたが、葉が5全裂し更に細かく分かれているのでヒゴスミレのようである。両者の違いはいくつかあるが、葉の切れ込みに注目し、5全裂ならヒゴスミレ、3全裂はエイザンスミレである。「ひご(5)、えいざん(えい3)」と覚えれば忘れることはない。(ちょっとこじつけ)

 
(ひご(5裂))        (えいざん(3裂))

肥後菫/スミレ科/スミレ属。
山地の日当たりの良い丘陵などに生える多年草。
名前の由来:肥後(熊本)に多いとされるスミレからこの名が付いたとの説がある。
花期:4~5月。
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シロヤマブキ

2007-04-23 06:08:49 | 樹木
葉も花もよく似ているので、ヤマブキの白い品種と思われることもあるようだが、花弁がヤマブキの5枚に対しシロヤマブキは4枚で、葉も互生ではなく対生である。
今年も純白の花を咲かせてくれた。

 
(一重のヤマブキ)        (シロヤマブキの果実)

白山吹/バラ科/シロヤマブキ属。
本州の中国地方に自生する落葉樹で、庭木として植えられている。
葉はヤマブキが互生するのに対し、シロヤマブキは対生で、ヤマブキの黄色の5弁花に対し4弁花である。
果実は6~7mmの卵形で黒く光沢がある。一つの花で4個の果実がなるのは、雌しべが4つあることによる。
名前の由来:葉がヤマブキに似て、白い花を咲かせることからこの名が付いた。
花期:4~6月。
(寅太の庭)
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五日市の黒茶屋(その2)

2007-04-22 02:20:21 | 四季
黒茶屋の敷地内は散策コースが設けられており、はるか下に秋川渓谷が広がっている。黒茶屋から階段で秋川に降りることもでき、一帯の山や清流は借景になっている。

  
(川辺に降り下流を見る)    (黒茶屋から見る上流方向)                     

  
(ヤマブキソウが満開)          (エンレイソウ)

  
(イチリンソウ)            (ニリンソウ)


「黒茶屋で見た山野草」(あいうえお順)
イチリンソウ、エンレイソウ、オオイヌノフグリ、カキドオシ、カシワバハグマ、カタクリ、カラスノエンドウ、クマガイソウ、シャガ、シュンラン、タンポポ、チゴユリ、ツルニチニチソウ、ニリンソウ、ネコノメソウ、バイモ、フッコソウ、ヘビイチゴ、ホトケノザ、ムラサキケマン、ヤブコウジ、ヤマブキ(樹木)、ヤマブキソウ、ヤブコウジ(樹木)、ユキノシタ、ユキモチソウ

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五日市の黒茶屋(その1)

2007-04-21 00:14:43 | 四季
職場の先輩でゴルフ仲間でもある知人が、あきる野市の黒茶屋を会場に夫婦で個展を開いた。ご主人は焼き物、奥さんは絵手紙である。ご夫婦協力しての展示場内は、夫婦の円満な人柄も知られているので見学者でいっぱいであった。

会場の黒茶屋の母屋は築齢250年におよぶ桧原村の庄屋宅を移築したもので、その名の通り黒茶色に化した欅で造られており、歴史を物語る建物である。
母屋の入口には大きな水車があり、庭には山野草が咲き乱れている。

  
(夫婦展の入口)       (こちらは母屋の入口)                     

  
(母屋は食事処)         (茅葺の東屋)

  
(咲き乱れる山野草)       (クマガイソウ)

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