高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ヒメニラ

2010-03-31 00:17:38 | 山野草
1m四方の中に花があると聞いても、見つけることができないくらいに小さい。 マッチ棒の先端か、米粒ほどであろうか、ピントを合わせようにもかなりの苦労がいる。家に帰って調べると、案の定かなりピントがあまい。
大半は雌花で、黄色い葯が目立つ雄花はとても珍しいとのことである。世の中には雄花がたくさん有り、雌花が少ないのが普通で、まさにヒメニラ(姫韮)の名にピッタリだが、これもまた大変な世界なのかも知れない。

 
(10円玉で大きさの比較)

姫韮/ユリ科/ネギ属。
明るい林内や草地に生えるユリ科の多年草。雌雄異株。
葉は針形で1~2根生し、花茎の先端に白色~淡紅色の花を1~2個付ける。花被片は6枚あるがほとんど開かない。  山を1~5個付ける。
名前の由来:ニラの仲間で小さいことからこの名が付いた。
花期:3~5月。
(裏高尾)
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ノジスミレ

2010-03-30 03:05:55 | 山野草
何時までもスミレ(菫)の仲間を敬遠することもできず、昨日に続き、学習しながら分類することにしよう。まだスミレの開花は少ないが、東京薬科大学植物園と八王子市内の林の縁で同じ種類を見つけた。 いずれも野の道端に近い所から、これがノジスミレ(野路菫)だと思う。上の画像は葉の上のごみを、少し取り除けばよかったのではと反省している。


(八王子市内の林の縁)


(東京薬科大学植物園)

野路菫/スミレ科/スミレ属。
山野や道ばたなどに咲くスミレ科の多年草。
葉は披針形で先は尖り、根本から葉と花茎をだす。葉の柄には狭い翼がある。花茎の先端に紫色の花を付ける。
名前の由来:日当りの良い山野や道ばたなどに多いスミレからこの名が付いた。
花期:3~4月。
(多摩丘陵)
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アオイスミレ

2010-03-29 00:05:33 | 山野草
このスミレは側弁が手を叩くように開かず、上弁が兎の耳や万歳をしているように見える。高尾でも早い時期に咲くアオイスミレ(葵菫)である。上記の特徴と葉がフタバアオイ(双葉葵)に似ているので、スミレの仲間では比較的簡単に見分けられる。裏高尾の小下沢林道の奥で見つけたのは、違った種類のスミレに、ご親切に「アオイスミレ」の表示があった。誰が表示を付けたのか、これは朝青龍に白鵬と名前を付けるような悪戯でいただけない。確信犯だから注意されれば、「青いスミレ」と逃げるのであろうが、せめて「裏をご覧下さい」と書いて、「この青いスミレはオカスミレです」と書けば、ユーモアも理解できる。

 
(左はアオイスミレ、右は青いスミレ)

葵菫/スミレ科/スミレ属。
やや湿った丘陵から低山の林床に生える多年草。別名ヒナブキ(雛蕗)。
葉は円形から心形で全体に毛が多く、初めは巻いて筒のようになっている。淡紫色から白の花は上弁が後ろに反り、側弁が開かない。花後は葉が大きくなり、走出枝を出して殖える。にている仲間にエゾノアオイスミレ(蝦夷の葵菫)があるが、刃先が少し尖るのと、走出枝がないことで見分ける。
名前の由来:葉の形がフタバアオイに似ていることからこの名が付いた。
花期3~5月。
(裏高尾)
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ホトケノザの群生

2010-03-27 20:52:04 | 山野草

国分寺に用があり、東京都薬用植物園から玉川上水経由でJR国分寺駅まで歩いた。途中の小平市内で一面が紫の空地を見つけ、近寄るとホトケノザ(仏の座)の群生地であった。
これだけホトケノザが群生するのは、寺院の跡だと勝手な想像をしながら横を通り過ぎた。仏の座をこれだけ用意すれば、かなりの仏に座ってもらえそうだが、ちゃっかり座っているのは、ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)の踊り子のようで、時代がかわると外国種の姫が台頭し、仏の座も昔のように安閑ではない。

 
(近寄ってみればホトケノザの群生)

(玉川上水に近い小平市)
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ハタザオ

2010-03-27 07:10:00 | 山野草
山野草の仲間の発表会は、年に3回開催されているが、ハタザオ(旗竿)は初めて見た。2年草(越年草)だから管理が難しく、出品したのはベテランの会員である。
各地でわずかに異なる種類が多く、表示はハタザオであるがフジハタザオ(富士旗竿)に近い品種かも知れない。
薄暗い室内での撮影は、フラッシュをたけば影ができるし、自分の腕ではどうしても画像があまくなる。

 
(右が展示会の作品)

旗竿/アブラナ科/ハタザオ属。
日当りの良い山野に生えるアブラナ科の2年草(越年草)。
根生葉は倒披針形で、茎葉は楕円形から披針形で、全縁または低鋸歯がある。茎頂に白い花を付け、線形の果実を付ける。
名前の由来:茎は枝分かれせず真っ直ぐ伸び、旗を掲げる竿のようであることからこの名が付いた。
花期:4~6月。
(山野草展示会)
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ツルネコノメソウ

2010-03-26 04:27:23 | 山野草
1週間ほど休暇をもらったが、再びgooブログに戻ってきた。その間使っていたウェブリブログに比較すると、コメントのタイトル名や4桁の不正アクセス防止の数字を入れさせるなど、gooブログは読者には少し不評である。また寅太は前世が猫だったのか、本能的に猫がきらいである。でも戻ってきたのはこのブログには、数年間の山野草の情報が詰まっていることと、寅の絵文字の挿入が簡単なことなどからである。
さて、休暇明けの最初に取り上げるのは、裏高尾の沢に生えているツルネコノメソウ(蔓猫の目草)である。ネコノメソウ(猫の目草)ヤマネコノメソウ(山猫の目草)に似ている。花後に長い蔓を四方に伸ばすのが特徴で、高尾山で生えているのは稀である。友人によれば以前はかなり見かけたが、極端に少なくなったというから、絶滅に近いのかも知れない。この日も目にしたのは数株であった。


(高尾に生えているのは稀なツルネコノメソウ)

 

蔓猫の目草/ユキノシタ科/ネコノメソウ属。
山地の沢沿いに生える多年草。
茎葉は広卵形で互生し、上縁に鋸歯がある。茎の先に黄色い苞葉が集散してつき、雄しべは8個で葯は黄色。花後に長い走出枝をだす。
名前の由来: ネコノメソウの仲間で、花後に長い走出枝を伸ばすことからこの名がついた。
花期4~5月。
(裏高尾)
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コクサギ

2010-03-22 20:13:20 | 樹木
日影林道などの川沿いには、無数に生えているのが春の緑色の花で確認できる。雌雄異株といわれているが、花の形を細かく観察したことはない。
秋に乾燥したコクサギの果実が破裂し、中から黒い種子が飛び出すのは面白い。

 
(コクサギの雄花と雌花)

小臭木/ミカン科/コクサギ属。
山野の林下や谷間などに生える落葉低木。雌雄異株。
葉は楕円形から倒卵形で光沢があり柔らかく、葉縁は全縁で互生する。春先に黄緑色の小花をつけ、花後の果実は4つまたは3つにわかれる。果実が完全に乾燥すると破裂し、中から黒い種子が飛び出す。
名前の由来:臭気があり、クサギより小さいことからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(裏高尾)
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ブログが回復しました

2010-03-20 22:35:38 | できごと

gooグログが回復しました。
でもちょっと変ですね。

【不具合の原因】
gooでは10日間無料にて、有料ブログサービス(ブログアドバンス)の機能を体験させ(体験しませんでしたが)、期間が終わるとブログには特別の操作をしないと、ログイン画面から入れないようにしたようです。
誰を対象にしたのかわかりませんが、以前から無料ブログを利用しているので、とんだトバッチリを受けてしまいました。
私だけでなくかなりのgoo利用者が、こんな状態になったんでしょうね。
gooブログも働きづめで疲れているようなので、1週間の休暇をいただきたいと思います。それまでは姉妹版が代行しますので、従来通りご覧下さい。

中越地震復興「蒼柴の杜」
http://aoshinomori.at.webry.info/

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青いキクザキイチゲの群生

2010-03-18 09:29:49 | 山野草
少し寒いとキクザキイチゲ(菊咲一華)は、花を開こうとしない。昨日はそんな天気だったが、今朝は風は冷たいが少し条件が良さそうである。庭にでるとカタクリ(片栗)は開いているが、同じ条件下にあるイチリンソウ(一輪草)は花を閉じたままである。
先日、友達が青い色のキクザキイチゲの群生の画像を送ってきた。陽光を受けまさに開こうと手を上にあげているような見事な画像になっている。このままお蔵入りも残念なので公開する。
青いキクザキイチゲは佐渡などにはかなりあるようだが、まだ自生しているところを見たことがない。同じ場所で寅太の撮った全開した画像を下に追加しておく。


(友人が撮った半開のキクザキイチゲ)

 
(寅太の撮った全開のキクザキイチゲ)

(東京薬科大学植物園)
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トウダイグサ

2010-03-17 06:23:07 | 山野草
トウダイグサ(燈台草)はどこにでもある毒草で、茎から出る乳液で皮膚がかぶれるので注意が必要である。同じトウダイグサの仲間でも、ナツトウダイ(夏燈台)のほうが三日月形の腺体に特徴があって面白い。

燈台草/トウダイグサ科/トウダイグサ属。
土手や道ばたに生える越年草。別名スズフリバナ(鈴振花)。
葉はへら状倒卵形で互生し、茎頂に5枚の葉を輪生し、5本の枝先に3枚の苞葉のある黄緑色の杯状花序を付ける。へら。
名前の由来:苞葉が椀状で中に黄色い花がある様が、燈火の皿に見えることからこの名がついた。
花期4~6月。
(多摩丘陵)
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