今年の高校野球は面白かったと、会う人ごとに言われる。新潟をふるさとに持つものにはこんなに嬉しいことはない。
誰の目からも見ても、圧倒的に強いのは中京大中京高校で、日本文理に勝ち目はない。それと互角に闘い、最後は10-9の2アウト1塁3塁から、痛烈なライナーが3塁手を襲う。
あまりの打球の強さにテレビの映像には写らないし、打者も走る暇もなくバッターボックスに座り込んだ。
勝者に涙、敗者に涙がない、すがすがしい決勝戦であった。
(ゲームセットの瞬間)
(凱旋した日本文理ナインを報道する地元新聞)
翌日、新潟文理高校のナインは新潟県に凱旋した。
今年は新潟県で「ときめき国体」が開催されるが、久しぶりにスポーツで新潟に明るい話題である。
新潟県は推定人口は約239万人で、今年の大河ドラマ「天地人」のふるさとである。
「県の木」は「ユキツバキ(雪椿」で、雪の中でも緑を見せる生命力を持ち、県民性を象徴する木として制定された。小林幸子の歌でも知られている。
「県の花」は「チューリップ」で、切り花出荷量全国1位で、県を代表する花である。
「県の鳥」は「トキ(朱鷺)」で、日本産の最後の朱鷺は平成15年に亡くなったが、中国から贈られたトキの繁殖に成功し、野生復帰を目指している。
さらにもう一つ「県の草花」がある。これは平成20年に新潟の環境を守るシンボルとして、「ユキワリソウ(雪割草)」が制定された。
そして知名度はイマイチであるが「県の歌」がある。甲子園で長野日大と観客は、誇らしげに「信濃の国」を歌っていた。新潟県人で県の歌を歌えるのは少数派である。
私はもちろん歌える。選挙が近いが最後が「民主の新潟県」となっている。
「県民歌」 作詞:高下玉衛:作曲明本京静
世紀明けゆく西北の 山河新たに旭(ひ)は映えて
県民二百五十万 希望に燃えてこぞり起(た)つ
ここぞ民主の新潟県
昭和22年の歌であるが、県民は250万人、若干少なくなったが、今でも歌詞を変更することなく通用する。今度は甲子園で聞きたいものである。
(県の木はユキツバキ) (県の草花はユキワリソウ)