高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

昭和の日がみどりの日に

2010-04-30 00:06:15 | 山野草

JR高尾駅から甲州街道にでると、かなり多くの警察官が警備をしていた。昭和人なら4月29日は天皇誕生日、5月3日は憲法記念日と覚えている。近くの多摩御陵で行事でもあるのだろうが、今はこの祝日が何の記念日か思い出せない。
数日前の26日に撮ったミドリニリンソウ(緑二輪草)の画像が、イマイチ満足できず、撮り直すのがこの日の一番の目的である。しかし3日前に確認したミドリニリンソウは、跡形もなく消えていた。
これだとがっかりして帰ってくるところであるが、
運よく二人の知人に出会った。やはり一番の関心はミドリニリンソウで、K氏の案内で探索に出かけた。下の画像は本日の成果であるが、最初の画像は不思議なミドリニリンソウである。この後はどうなるのであろうか、蕾のような部分は緑色の花びらになるにしても、それを取り巻く5枚の山形の葉?は何だろう。


(このミドリニリンソウはこの後はどうなるのでしょう)

 
(花びらがそろわないミドリニリンソウ)

 
(まともな形のニリンソウとのコラボレーション)

おもわぬミドリニリンソウの成果に、この日は「みどりの日」と思ったが、家に帰ると「昭和の日」となっていた。この日の感想は、寅太のような素人が10万本のニリンソウの花を見ても、ミドリニリンソウは見つからないと思った。最後にピントがイマイチの、消えたミドリニリンソウを載せておく。


(消えた3日前のミドリニリンソウは、今何処に)

(高尾山)
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黒い花びらを持つハシリドコロ

2010-04-29 05:53:32 | 山野草

裏高尾の谷沿いの傾斜地で、ハシリドコロ(走野老)の群生地を良く見る。ハシリドコロは食べると興奮状態になり走り回るというから、群生地はさしずめ運動場であろうか。
裏高尾を良く知っている人が、群生の中に黒い花が混ざっていると教えてくれた。薄い茶色からやや濃い茶色の花は良く見るが、ここまで黒いのは珍しいのかも知れない。
この花の色の違いで、どのような走り方の差がでるのか確認のしようがないが、茶色が短距離で、黒が長距離の走り方の差があったら面白い。日本陸上長距離陣の再生は、古来から日本に生えるハリリドコロの研究で解決できるかも知れない。
こんなことを想像したがら、本日のブログをまとめていたら、ハシリドコロの中毒症状か、きょうも春の高尾が呼んでいるような幻聴が聞こえてきた。これはかなりの重症のようである。


(裏高尾に生えていたハシリドコロのかなり黒い花)

 
(右は近くで撮ったやや薄い茶色の花)

(裏高尾)

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花びらの多いニリンソウ(その2)

2010-04-28 00:32:09 | 山野草

今年もニリンソウ(二輪草)の中からミドリニリンソウ(緑二輪草)を見つけた。でもちょっとくたびれたような感じで、さらにピントが合ってない。そんなことで、画像の後にこっそりと載せておくことにする。
ニリンソウの花びらは、目標の10枚の花弁ではないが、従来の記録に1枚増えて9枚が見つかった。
最後の画像は、二輪なのに一輪草であるが、この日は間違って別の違うボタンを押し、かなりの枚数がモノクロの撮影(ミドリニリンソウはカラーで安堵)になってしまった。昔ならみんなこんな画像だろうと思うことにした。


(左から花弁6枚、7枚そして8枚と一列に並ぶ)

 
(ついに花弁9枚の大発見する)   (今年も見つけたミドリニリンソウ)


(昔ながらのモノクロ画像で、二輪でも一輪草)

(高尾山)
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ミツガシワ

2010-04-27 08:11:31 | 山野草
長岡の三つ葉柏に似た名前で、近くの池に群生していたことから、ミツガシワ(三槲)は馴染みのある植物である。花の開花時期には帰省することがなく、いつも残念に思っている。

 

三槲/ミツガシワ科/ミツガシワ属。
湿地や浅い水中に生える多年草
地下茎を横に伸ばして広がり、根出葉は3小葉からなる。白い漏斗形の花を総状花序に多数付ける。
名前の由来:柏に似た葉が3枚輪生することからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(東京薬科大学植物園)
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オトコヨウゾメ

2010-04-26 00:39:44 | 樹木
オトコヨウゾメ(男ようぞめ)探しは年を越えたが、ついに決着を付ける時がきた。昨年の秋は真っ赤なオトコヨウゾメの実であったが、今回は可愛い花である。
花を求めて、特徴のある葉があった八王子市の都立小宮公園を訪れる予定であったが、その前に相模原市の緑化センターで出会った。ビナンカズラ(美男蔓)の名前には劣るが、こちらも美男に相応しい白い花で、とても「食えない男」から名前が付いたとは思われない。


(オトコヨウゾメの花はかなりの男前)

 
(左は特徴のある花と右はかなり大きな木)

男ようぞめ/スイカズラ科/ガマズミ属。
山野に生える落葉低木。
葉は広卵形~長楕円形で、粗い鋸歯がある。枝先から散房花序を出し白い花を付ける。果実は楕円形で秋に赤く熟す。
名前の由来:中部地方でガマズミをヨウゾメと呼ぶが、こちらは食べられないことで男が付いた。
花期5~6月。
(相模原市緑化センター)
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コシノコバイモ

2010-04-25 06:41:13 | 山野草
久しぶりに寅太の庭にやってきた、ふるさとの香りがする山野草である。今年は東京でカイコバイモ(甲斐小貝母)に出会ったが、今回は長岡の友人が貴重な植物を届けてくれた。
早速、特設スタジオでの撮影である。カイコバイモは 盃を伏せたような花の形であるが、こちらは遠くからやってきたので肩が少し張っている。北陸などで見られるクロユリ(黒百合)も同じ仲間である。

 

越の小貝母/ユリ科/バイモ属。
新潟や富山の日本海側の山地の林下に生える多年草。
葉は披針形で上部に5枚の葉があるが、下の2枚は対生で上の3枚は輪生する。花は肩のある鐘形で、花被片の縁や内面中脈に沿って突起がある。
名前の由来:鱗茎(球根)が貝のように二つに割れるバイモ(貝母)の仲間で、越の国を中心に咲くことからこの名が付いた。
花期3~5月。
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ハルユキノシタ

2010-04-24 00:31:57 | 山野草
東京薬科大学植物園の、見学通路から離れた沢沿いの傾斜地に生えていた。ダイモンジソウ(大文字草)ジンジソウ(人字草)は秋に開花する植物だし、ユキノシタ(雪の下)にしては特徴である上3枚の花弁の赤い斑点がなく、見えるのは黄色の斑点である。
昨年も同じような植物に出会っているので、ハルユキノシタ(春雪の下)であろうとの察しは付いた。望遠を使ったが満足できる画像ではなく、またの機会に持ち越すことにする。


(遠くからも確認できる黄色の斑点)


(昨年見たハルユキノシタ、葉の参考に)

春雪の下/ユキノシタ科/ユキノシタ属。
湿った半日陰の岩場などに生える多年草。
葉は卵円形で大きな鋸歯があり、緑色で厚い。花は集散状で、花弁は白色で上の3枚は黄斑が付く。下の2枚は長い。
名前の由来:ユキノシタの仲間で、雪の溶ける頃に咲くことからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(東京薬科大学植物園)
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フデリンドウ

2010-04-23 03:56:36 | 山野草
この日は外部の団体見学者が多く、満開のヤエベニシダレ(八重紅枝垂)にもかなりの人が集まっていた。みんなをヤエベニシダレを見上げているが、寅太だけは木の根本を見つめていた。落し物を探しているのではなく、フデリンドウ(筆竜胆)の群生を見ているのである。今年は裏高尾で自生しているのを見ているが、生えているのはわずか数本で、この植物園の入口はかなりの規模の群生である。


(フデリンドウの群生)

 
(これは植物園入場時の画像でほとんどが開花)

さて画像データでふり返ると、この植物園に入る時点12時5分に撮った下段左の画像は、花は大半が全開していた。約2時間半後に退場するのであるが、入場時に花びらの反転が大きかった数輪を除いて、ほとんどの花が閉じていることに気付いた。下段右の画像は同じ場所の14時32分で、肌では気象の変化は感じなかったが、花は閉じている。温度だけでなく、直射日光が影響しているようだが、これは今後の課題としたい。帰りに撮ったら、「まだ蕾」と報告する大失態をするところであった。

 
(12:05 植物園入場)       (14:32 植物園退場)

筆竜胆/リンドウ科/リンドウ属。
日当たりの良い草原に生える越年草。葉は先端のとがった広卵形で対生し、茎の先に青紫色の花を数個付ける。
名前の由来:筆のような蕾からこの名が付いた。。
花期:4~5月。
(東京薬科大学植物園)
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ヤエベニシダレ

2010-04-22 00:36:59 | 樹木
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)の品種で、よく知られているのは三春の滝桜であるが、福島まで行かなくとも東京薬科大学でかなり大きな木が見られる。1980年の大学創立100周年の、記念植樹で植えたと、桜の近くの看板に書いてあった。

 

八重紅枝垂/バラ科/サクラ属。
エドヒガンザクラの八重咲きで枝が垂れる落葉高木。
枝は長く垂れ、花も下垂し、開花は葉に先行、4月中旬頃とかなり遅い開花である。
名前の由来:紅色の八重咲きで枝が垂れることからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(東京薬科大学植物園)
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オランダガラシ

2010-04-21 00:08:27 | 山野草
オランダガラシ(和蘭芥子)などという、難しい名前を好んで使っているわけではないが、何のことはないクレソンのことである。春先は葉の色がかなり紫色が強いので、クレソンとわかるが、花の咲く頃は葉の紫色が消えている。
最近の異常気象やアイルランドの火山噴火で、野菜の価格が高騰しているので、繁殖力が強いこともあり、野菜として見直されても良い植物である。先日のオオバタネツケバナ(大葉種付花)とも、葉、花、種などの形が似ている。

 
(すごい繁殖力)

和蘭芥子/アブラナ科/オランダカラシ属。
湿地に生育するアブラナ科の多年草。別名ミズガラシ(水芥子) 、クレソン。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治の初めに渡来し、繁殖力が強く各地に野生化している。葉は奇数羽状複葉で茎の先に白い小花を咲かせる。
花期4~5月。
(片倉城跡公園)
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