高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

カンレンボクの果実

2011-11-30 00:00:04 | 樹木
東京都薬用植物園で、カンレンボク(旱蓮木)という変わった樹木に会ってきた。先日の台風15号で被害にあったようで、バナナに似た果実の付いた枝が木の下に落ちていた。見上げると木には果実はたくさん付いている。
樹木から抗がん剤が取れるというし、別名が喜樹でその名に因んで、喜寿のお祝いとして、苗木を贈ると喜ばれるのだそうである。

 
(バナナに似たような果実)

旱蓮木/ヌマミズキ科/カンレンボク属。
中国原産の落葉高木。別名にキジュ(喜樹)。
葉は長楕円形で大きく光沢がある。夏に淡黄色の花を咲かせ、秋に黄緑色をした球形の集合果を付ける。街路樹や家具等に使われるほか、果実、根、茎葉に抗癌効果があり薬用とされる。
名前の由来:漢名の旱蓮木を音読みした。
花期:7~8月。
(東京都薬用植物園)
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阿房宮

2011-11-29 08:02:17 | 山野草
千葉の親戚から、黄色の食用菊「阿房宮(あぼうきゅう)」が送られてきた。前回は紫色の「もってのほか」であった。
ここで食用菊を整理すると、山形県を中心にした紫色の「もってのほか」(「延命楽」や「おもいのほか」などともいう)と、青森県などの黄色の「阿房宮」が代表的な種類である。
阿房宮は秦の始皇帝が、渭水(いすい)の南の阿房に建てた宮殿である(始皇帝の死で完成を見なかった)。新潟では「もってのほか」を「かきのもと」と呼び、紫色が主流である。


(黄色の食用菊「阿房宮」)

 

阿房宮/キク科/キク属。
食用に栽培されるキク科の多年草。
名前の由来:秦の始皇帝が建てた宮殿に因み名前が付いた。
花期:10~11月。
(東京都薬用植物園)
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フユザンショウ

2011-11-28 06:34:31 | 樹木
サンショウ(山椒)イヌザンショウ(犬山椒)はよく見るが、高尾の樹木の本には載っているユフザンショウ(冬山椒)にはあまり会わない。東京都薬用植物園で、赤い実から黒い種がのぞいていた。

 
(赤い実から黒い種がのぞく)

冬山椒/ミカン科/サンショウ属。
山地に生える常緑低木。雌雄異株。
葉は奇数羽状複葉で羽軸に広い翼がある。小葉は5~7枚で長楕円形または広披針形で先端はとがる。葉腋に総状花序をつくり、小さな淡黄色花を付ける。果実は赤色に熟し、熟すと黒色の種子がのぞく。
名前の由来:冬でも葉を落とさないサンショウという意味でこの名が付いた。
花期:4~5月。
(東京都薬用植物園)
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ハナイソギク

2011-11-27 00:05:34 | 山野草
葉に白い縁取りのあるイソギク(磯菊) に似ているが、イソギクは黄色の筒状花だけが集まった頭花で、ハナイソギク(花磯菊)は筒状花の周りに白色の舌状花がある。イソギクと栽培のキクとの自然交配種説や、イソギクの祖先返り説などのある変わったキクである。
千葉、神奈川、静岡各県の太平洋側に面した岩場などに生える。


(筒状花の周りを白色の短い舌状花が囲む)

 
(一見するとイソギクと見間違う)

花磯菊/キク科/キク属。
太平洋側に面した岩場などに生えるキク科の多年草。
葉は倒披針形で厚く互生する。裏面に銀白色の毛が密生するため、葉の縁が白く見える。黄色の筒状花の周りに、白い舌状花がある。
名前の由来:磯に生えるキクで、白色の舌状花があることからこの名が付いた。
花期:10~12月。
(秋の山野草展から)
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フトボナギナタコウジュ

2011-11-26 00:01:21 | 山野草
ナギナタコウジュ(薙刀香需)の花穂は、スラリとしていかにも薙刀の感じがする。先日、高尾山で見たものは花穂が太く、毛が密集していた。調べると穂が太いフトボナギナタコウジュ(太穂薙刀香需)なるものがあることが判明した。
この日は小仏から登り、小仏城山から日影沢に抜けたが、生えていたはっきりした場所を覚えてない。


(穂が太いのでフトボナギナタコウジュ)

 


(花序の裏側の苞に毛が多い)

太穂薙刀香需/シソ科/ナギナタコウジュ属。
山地の谷間などにまれに生える一年草。
ナギナタコウジュに比べて葉の幅がやや広く短く、花穂もやや太い。苞は先端 よりが幅が広く、縁の毛が長くて背面には短毛がある。
名前の由来:ナギナタコウジュの仲間で、花穂が太いことからこの名が付いた。
花期:9~10月。
(高尾山)
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真っ白な富士山

2011-11-25 06:42:37 | 四季
先日、高尾山に行った時は、晴れていたのに富士山が見えませんでした。今回は自宅付近からですが、朝早かったのもあり、真っ白な富士山が見られました。いつもコメントをいただく信徳さんに、紅葉撮影の極意を教えていただき、富士山を撮影した場所の近くのモミジを逆光で撮ってみました。


(紅葉はイマイチです)

 
(真っ白な富士山と近くの紅葉)

(多摩丘陵)

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勤労感謝の日

2011-11-24 08:43:03 | 四季
「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」が勤労感謝の日ですが、戦後の昭和23年に制定されました。その前は新嘗祭(にいなめさい)だったようです。きのうは昔ながらの新嘗祭に因み、植物に感謝し庭の植物の代表に集まってもらいました。
代表は果物、実、花、紅葉そして黄葉の5種類です。先ずは果物の代表ですが、この季節はミカンと柿しかなく、柿はすでに食べられてしまいました。選考に困ったのは紅葉で、今年は、ニシキギ(錦木)ドウダンツツイ(灯台躑躅)の色がイマイチで、モリイチゴ(別名シロバナヘビイチゴ)に代わってもらいました。
最後の黄葉はアカシデですが、同じ黄色ということで、ウラハグサ(裏葉草)の応援が入りました。


(果物は無競争でミカン(蜜柑))

 
(実はサンシュユ(山茱萸))       (花はダイヤモンドリリー

 
(紅葉はモリイチゴ(森苺))      (黄葉はアカシデ(赤四手)

(寅太の庭)

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ホソバウンラン

2011-11-23 03:00:23 | 山野草
この花に初めて出会ったのは一昨年であるが、今月久しぶりに会うことができた。いままで名前は不明であったが、山渓ハンディ図鑑で、ウンラン(海蘭)に似ていることがわかった。海岸に生えるウンランは葉が広いが、こちらは葉が細いことから、ホソバンラン(細葉海蘭)にたどりついた。
ホソバウンランはユーラシア大陸原産で、明治から大正時代に観賞用や薬用に持ち込まれ、一部地域に野生化している帰化植物である。生えていたのは高尾山の麓で、植生を乱さないかと心配である。

細葉海蘭/ゴマノハグサ科/ウンラン属。
道端や草地などに生えるゴマノハグサ科の多年草。帰化植物。
葉は線形で4枚が輪生、2枚が対生または互生する。花は薄い黄色で、ウサギの耳のような形をし、長い距がある。
名前の由来:花の形がウンランに似て、葉が細いことからこの名が付いた。
花期:7~11月。
(高尾山)
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ざる菊

2011-11-22 08:24:38 | 四季
「ざる菊」という言葉があるようです。いつもコメントを下さるsakurasouさんから教わりました。ネットで検索してみると、意外に近いところにもざる菊の名所があることがわかりました。早速行ってきたわけですが、残念ながら花は終わりに近い状態でした。でも場所がわかりましたので、来年はみごとなざる菊をご期待下さい。


(ざるを伏せたような形で、波にも見えます)

 
(来年は右のような画像をお見せしたいと思います)

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コンギク

2011-11-21 06:41:00 | 山野草
高尾山にノコンギク(野紺菊)に似た形の、濃青紫色の花が咲いていた。あまりの鮮やかな色に、友人の間ではミヤコワスレ(都忘れ)との説もでたが、ノコンギクの栽培種のコンギク(紺菊)が何らかの原因で、高尾山に生えたものと思う。
葉に触ると、ノコンギク独特の葉のざらつきは確認できた。5~6本は生えていたので、今後の経緯を見守るよりない。


(鮮やかな色で、葉にザラツキがある)

 

紺菊/キク科/シオン属。
栽培品だが野原にも逸出して自生する多年草。
葉は披針形で、茎の上部に散房花序を出し、花は濃青紫色の舌状花と黄色の筒状花からなる。日本原産のノコンギクの栽培種とされる。
名前の由来:花の色が濃青紫色のキクからこの名が付いた。
花期:10~12月。
(高尾山)
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