ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

ひとひら

2017年01月24日 | ノンジャンル
その年は、のちに三八豪雪と呼ばれる大雪で始まった。

さすがに大阪は豪雪と呼ぶには程遠かったが、
それでも10センチ以上積もったらしい。

雪降る中で産声を上げた私は、赤ちゃんというより
白ちゃんといった方が似つかわしい、きれいな
赤ん坊だったらしい。

そういえば、小学生時代はよく女の子に間違えられた。

うすら寒いのは苦手だが、痛いほどの寒気の中では
割と平気である。
吹雪いていると寒いが、雪が積もってしまうと
意外に暖かい。

ひとひらの雪は、風がなくとも舞うようにして降る。

大地に落ちて消えゆくまで、もう一舞、舞って
みようといつも思うのがこの日でもある。

寄る年波や衰えに抗うのでもなく、それはそれとして
受け止めながら、自分なりの舞をこれからも
舞っていきたいと願うのみである。





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