ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

顔晴れ

2011年02月27日 | ノンジャンル
「頑張れ!」 という励ましが辛いときもある。

これ以上、どう頑張れというのかと。

もう、頑張れないよと。

心が折れそうなとき、なにもかもがいやになるとき、
疲れ果てたとき、力尽きたとき。

なぜか思い出すのは、もうずいぶん昔に亡くなった
おじいちゃんの言葉である。

どれほど大変な仕事かはわからない。
どれほど悩み、苦労をしているかもわからない。
だが、無責任でもなく、プレッシャーでもなく、
その上でなお、おじいちゃんは、ひとこと私に言った。

「頑張れよ。」 と。

おじいちゃんだからこそ、その励ましは心に響いた。
同じ言葉でも、誰か違う人であったなら、こうまで
心に遺ってはいないと思う。

おじいちゃんは、この言葉を、優しい笑顔と共に、
私に伝えた。

ああ、そうだ。 

あれは、「頑張れ」 ではなく、「顔晴れ」 だったのだ。

晴々とした顔で生きろという、最大のエールだったのだ。

そして、最大の愛情だったのだ。

いつの日か、私も自分の孫と話しをすることが
あるやもしれぬ。
孫が、苦悩の中にいるときもあるだろう。

そのときに、私もこの「顔晴れ」 を伝えてやりたいと
思うのである。