ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

男の品格

2011年01月26日 | ノンジャンル
何も男性に限ったことではないが、その本来のDNAと
品格というものは全くの別物である。

品格とは、自らの生きる姿勢であり、周りに対する気配りの
現れでもある。

それはつまり、その人の挙措動作、立居振舞に
現れるのである。

* 身なり
家の外に出るということは、私から公へ転ずることである。
ネクタイが弛んだり曲がっているようではいけない。

何を着ているかではなく、きちんと着ているかどうかが
問題なのである。

* 歩く姿勢
寒いからと縮こまって、うつむき加減で歩いているようでは
ハンターのDNAを持つ男とは言えない。

胸を張って、まっすぐ前方、目線より少し高めを見れば、
これから進む先の地面も周りも空も一望にできる。

家を出れば7人の敵がいるといわれるくらいである。
どんな状況にも敏速に対処する体制を整えるのは
ハンターの必須条件である。

足が悪いわけでもないのに、ヨタヨタと歩いているのは
男としては論外である。

* 口元
締まりのない口元は、臭覚を阻害する。臭いに鈍感なのは
ハンターにとって致命的である。

しかも、口元に締まりがないと、物を食べる時や
ガムをかむ時でさえ不快なぺちゃぺちゃ音をまき散らす。
品格以前の問題である。

* 食事
収穫することに喜びを感じるハンターは、自分が
食べるよりも、収穫したものを人に食べさせることで
本当の満足感を得る。

男の食事は、また収穫するためで、食事が目的ではない。
同時に、ハンターである以上、食事は命を頂くということを
わきまえているからこそ、そこに作法が必要なのである。

貪るような不作法や、食いしん坊は論外である。
坊がついている以上、子供ではあっても男ではないことを
知るべきである。

* 道具
身体一つで捕獲できるほどの鋭い牙も爪も持たないので
あるから、道具は命を支えるもののひとつである。

箸の一膳から飛行機まで、あらゆる道具を大切にするのは
男の心得である。そしてそれぞれの使い方は、作法とも
いうべきで、最も効果の高い有用を知るべきなのである。

* 対人
人に接するときは爽やかな風のようでありたい。
みだりに無駄かつ余計な言葉を弄するのではなく、
互いに心にしみるような話ができればよい。

獲物を逃せば、明日の命はない。後悔したり、
くよくよしたり、不平不満を愚痴っている暇はない。
次の獲物を探すのみである。

良き出会いというものには、知恵が涌く。
愚痴の交換からは知恵は生まれない。

* 矜持
男の品格は、そのプライドの置き場によって決まる。
外見か、肉体か、才能か、名声か、地位か、
権力か、財力か。

自らの可能性と、他の人の可能性を信じ切る心を
矜持としたいものである。

* 大胆かつ繊細
ハンターは機を知らねばならない。
その機に応じて大胆に、あるいは繊細に行動する。
大胆ばかりでは高転びにこけ、繊細ばかりでは
なかなか前へ進めない。

この大胆さ、繊細さは機を逸すれば天と地ほどの差を
結果にもたらす。

男の品格とは、その立居振舞、挙措動作において、
機を知る感受性を持ち合わせているか、そして
瞬間瞬間に変わりゆく機に応じて瞬息の行動が取れるか
どうかにかかっている。

そしてそれは、どれほどの経験を積み、その経験から
どれほど謙虚に学んだかということに尽きるのである。