ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

影と体

2008年12月18日 | ノンジャンル
世のため、人のため。

それが自分のためであることを知る人は、
自ら生きる意志を固める。

世間のせい、人のせい。

影はそれ自体が勝手に動くことはないことを知らず、
自らを省みることが出来ない。

世のため人のために、自分がどれほど苦労し、悩み、
貢献しているかを口にする人は、
まず信用しない方が良い。

それが自分のためであることを知ってか知らずか、
いずれにせよ、世間のせい、人のせいと考えて、
影に囚われることに転じてしまうことがままある。

「為に」であろうと、「所為」であろうと、
主体は生きる本人である。

自分がしたことと同じくらいの、
自分が人にしてもらったことは忘れている。

世のために頑張った分、周りも自分のために頑張って
くれていることに気がつかない。

人に心から感謝する心があるとき、
自身も誰かに感謝されていることを知る。

人のために祈るとき、自分のために祈ってくれている
人の存在を感じるのである。

主体の自身が動けば、影も動く。
影に翻弄され、影の動きに一喜一憂したところで詮がない。

影を動かしているのは、他ならぬ本人なのである。