ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

議会活性化

2009年07月01日 | 議会改革
議会の活性化が各地で叫ばれて始めています。
市民にとっては大変喜ばしいことですが、その中身はかなり厳密に見てみないと本当の意味での活性化と言えるのかは疑問です。

片山義博慶応大学法学部政治学科教授は示唆に富む発言をしています。
「実践自治」23頁
いくつかの自治体で制定されている議会基本条例が、果たして住民の政治参画機会を拡大したことになっているのかどうかを判断するには、例えば公聴会や参考人質疑の取り扱いがその基準となり得よう。
「公聴会乃至参考人質疑を開いて、住民の意見を聴くように努めるものとする」程度の規定にとどまっている例が多い。この書きぶりでは住民の政治参画機会を拡大したと評価するには不十分である。
住民が公聴会や参考人質疑を通じて、議会において意見を述べる機会が真に保障されていると言うからには、議会基本条例において、例えば「予算及び重要な議案を審議する際には、公聴会及び参考人質疑を開かなければならない」と規定されていることが必要だろう。
…途中省略・・・
ほとんど意味のない自治基本条例や議会基本条例を制定した議会は、当然その資質を問われることになる。まるでアクセサリーをほしがるかのごとくに「うちにもなければ」とか、「県内で最初に制定する」などという理由にこだわって基本条例を制定するような愚は避けなければならない。


6月議会で我が市議会にも「議会活性化特別委員会」が誕生しました。(私はその提案理由が不明瞭な為に反対しました。)
片山氏が言うような、「アクセサリー」的なものにならない事を祈るのみです。
私のように無会派独り者は、特別委員会に入ることすらできません。
立ち上げのときから無会派独り者を排除して、どんな形のものが出来るのか、興味津津です。

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