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ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

日付けのない設計書

2025年04月27日 | 情報公開

24日このブログに書き込んだ「日付けのない設計書」について、担当課長から電話が入りました。

「会長(何方が会長なのか市民は知らされていないことも問題ですが。)と相談した結果、後はきちんと対応する」とのことでした。(今後はきちんと対応するのは当たり前のことです。)

私は全く納得しません。これは完全に手続き上のミスです。後付けでもいいからきちんとした公文書を作るべきだと伝えました。その前に会長名での謝罪文を公表するように伝えました。

市民の税金8800万円が動いた話です。その手続きが不十分過ぎます。小さなミスは大きなミスに必ず繋がります。ミスが発覚したらその場で謝罪訂正することは基本です。これは市民への謝罪です!私に謝罪しろ言っているのではありません。間違えないで下さいね。

私がここまで拘る理由は・・・、丁度三年前の六月議会で公文書開示請求して入手した資料を基に私は質問を行いました。ところが、(信じられないことですが、浦安市では信じられないことが時々発覚します。)その公文書の作成日付けが間違っていたのに、市側は事前に私にそのことを知らせることなく答弁に立ったのです。質問する中で私は「何か違うな・・・」と疑問を抱いたのですが、結局時間切れで終わってしまいました。

以下は問題の議会でのやり取りです。青字が当時の議事録です。

4年  6月 定例会(第2回)  06月22日-05号

◎生涯学習部長(増田丈巳君) 市民プラザにパイプテクターを導入した経緯ということですけれども、以前にも答弁あったかとは思いますが、文化会館で行った実証試験の数値から水質改善という形が見られたため、市民プラザの大規模改修工事の基本設計の検討の段階で導入をすることとしたという形です。

○議長(宝新君) 広瀬明子君。

◆(広瀬明子君) いや、今の説明、ちょっと納得できないんですけれWave101には、これは文化会館で実験をしたと。それは分かるんですけれども、そもそも浦安市に売り込みにはいつ頃来たんですか。浦安市で導入してほしいと、それが文化会館で入れてほしいと来たのか、あるいはWave、市民プラザで入れてほしいと来たのか。ちょっとそこら辺、明らかにしてほしいんですけれども、導入の経緯ということで通告してありますので、お願いいたします。

○議長(宝新君) 生涯学習部長。

◎生涯学習部長(増田丈巳君) まず、文化会館においてパイプテクターの試験設置というようなことが提案されました。事業者のほうから提案されまして、そこで実証実験に関する覚書のほうを締結させていただいて、文化会館に、そのパイプテクターのほうを設置しました。その際に、設置する前の水質の数値、また設置後の水質の数値を測っていった中で、その水質の改善の数値の様子が見られたということを踏まえまして、市民プラザ、Waveのほうに導入のほうを進めてきたということです。
 以上です。

○議長(宝新君) 広瀬明子君。

◆(広瀬明子君) 当然市側はいろんな公文書を、私、通告していますからお読みになっていますよね。私、最近、文書公開、開示請求が出てきたので、浦安市民プラザ大規模改修工事設置業務委託基本設計説明書というのが出てきました。これは、日付は平成30年3月29日付です。その中に、これを作った--これ、ちょっと何て、「せんと」というのか、千都と書いて、建築設計事務所さんが作成しております。この中に、読んでいてびっくりしたんですが、NMRパイプテクターを採用しますと、屋上のヘッダー付近につけますと8ページに書いてあったんですよ。これは今の説明と違いますよ、これ、3月29日、平成30年。そして5月14日に文化会館のほうの検査をしているんですよ。検査をする前に、市は設置すると、入れるという話がどこかでなされていたんじゃないんですか。

ちょっともう時間がないので、9月議会にまたやらなくちゃならなくなったんですけれども、通告しておいたんですから……

○議長(宝新君) 時間です。終わりです。広瀬議員、もう終わっておりますので、また改めて別の機会でお願いします。 (ここまでが議会でのやり取りです。)

 

平成30年3月29日付けのウエーブ101大規模改修設計書(図面)で「NMRパイプテクターを採用します」と書いてある以上、その前に実証実験を行っていたはずです。
ところが、市側が私に出してきた資料では平成30年5月14日に水質検査を行っているのです。

検査結果が出る前に大規模改修時の図面に「NMRパイプテクターを採用する」と言っているのです。私はその矛盾を質問する予定で、事前に通告もしました。しかし持ち時間の関係で、突っ込むことはできませんでしたが、この話にはカラクリがあったのです。

翌日だったと思いますが、部長から謝罪の電話が入りました。「議員にお渡しした公文書作成の年が一年間違っていました。正式なモノは「平成31年」です。えっ・・・・!

はい、驚きました。

公文書で取り寄せたモノの作成「年」が間違っていたのです。本当に驚きました!ありえないことです。

この謝罪の後、間違い文面は「差し替え」となりました。

そもそもの原因は設計者のミスだと説明を受けました。では、その設計者に市側はどのような責任追及をしたのでしょうか?

私はその後設計関係者数名にこの話をしましたが、皆一様に首を傾げていました。「あり得ない、考えられない」と。

設計委託料を市は支払っているのですから、こんないい加減な仕事をする会社に対して何らかのペナルティーをかけるべきですが、その跡はありません。

そして更に驚いたことに、市側はこの間違い書類を私に渡したことを一般質問に把握していたのです。知っていても私にその間違いを伝えることもなく、平然とした顔で議場で答弁していたのです。この時の答弁者は一体全体どんな気持ちだったのでしょうか。多分、「広瀬は何も知らないで頓珍漢な質問をしている」とでも思っていたのではないでしょうか。

簡単に言うと、公文書作成年が全く間違っていた(実際は市が言うには、平成31年3月29日作成でしたが、情報公開で私が入手したモノは30年3月29日になっていた。)そのことを市側は認識していたが開示請求した私には内緒にしていたのです。内緒にしたまま一般質問の日を迎えたのです。

こんなことがあったので、次の9月議会で私は議場での謝罪を求めるべきだったのですが、他の案件で謝罪を求める事態にもなっていたので、この間違い公文書の件は敢えて表に出しませんでした。

今にして思えば、その時きちんと表に出しておけば、市側も「日付けは無視できない大切なものだ」と学んでくれて、もしかしたら今回のミスを防げたのではとの反省があります。

日付けを巡っては、普通では想像できないあり得ない・貴重な体験を私はして来ているので、今回のようにソモソモ論で「日付けなし設計書」など黙認できるわけがないのです。

おかしなことに遭遇したら、時間を惜しまず一つ一つ原因を追及して、担当課だけの問題に終わらせないで、全庁的な問題として把握して、改善をしていかなければいけない、そうしないと浦安市に未来はありません。


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