ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

議案反対討論 その2

2015年12月20日 | 議会

以下は12月議会で行った反対討論です。

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議案16号浦安市営プールの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてと、議案17号浦安市公民館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についての反対討論を行います。

財政力日本一を誇ると言われている浦安市です。議案16号は市民プール、17号は社会教育団体の公民館使用料に関するものですが、夫々、市民の健康維持に、また市民福祉の向上に欠かせないものであると思います。

値上げを考える場合、その施設そのものだけで考えるのではなく、市の財政全体で見るべきものです。他に、無駄はないか、他のサービスは市民ニーズに本当に答えているか、など大局的見地から判断すべきものです。

また、値上げという市民生活に直結する事項は、事前に市民意見を聞き、当然に反対意見がでるでしょうから、それらをきちんと説得してから踏み切るべきものです。例えば、アンケートを取る、パブコメを取るなど時間がかかりますが、市民との対話を前提に物事をすすめる必要があると考えます。

今回突然に議会に提案し、議会が通ってから市民に公表するのでしょうか。 

立派な新庁舎の建設は大半の市民は疑問視していたが強行された。東西線駅前土地と新浦安駅前にあった自転車駐輪場を交換し、それも議会で多くくの議員からその交換価格に疑問が投げかけられ、また、昨年12月突然に議会に出された音楽ホール案件、これらの建設・維持管理費等が将来の財政を圧迫することは目に見えている。それを回避するため値上げラッシュになったとしか思えない今回の様々な条例改正。

この市民不在の施策を根本から見直さないかぎり、様々な値上げを市民が納得するわけがないでしょう。

議案16号は市民プールの問題です。

この施設の管理運営は公益財団法人施設利用振興公社です。指定管理で運営を任せていますが、指定管理に対して浦安市は驚くほど甘い対応しかしていません。

公社が管理運営している自動販売機設置、これを市は一括管理することで多大な利益を生むことは他の自治体の例から明らかであるは、市は全くこれには手を付けず、指定管理者に任せています。

また、同公社は以前は他の指定管理者同様、利益を産んだ場合は、市に返還をする仕組みでしたが、今は返還を不要としています。

これらのお金の管理を見なおせば、無駄を無くすことができるといますが、市はそれを怠って、値上げというある意味では大変安易な方法を選択しようとしているが、市民サービスとは何なのかを今一度考えなおすべきでしょう。

議案17号は社会教育関係団体の公民館利用料が有料になる案でありますが、当然に利用会員さんの会費等の徴収・UPの現象が起きるでしょう。それでなくても市民の生活は年々厳しきくなっています。公民館利用している方は若い子育て中の保護者であり、年金生活を送られている方が多いと思います。この方たちの市民交流の場になっています。

公民館活動が活発化すると、街全体が活性化します。

今回の条例改正が行われたら、少人数のサークルは消滅してしまう危険性もあります。条例改正は市民に計り知れない影響があるでしょう。

公民館活動は地域の地域活性化のための「施策」と位置づけ、安易な条例改正は慎むべきものではないでしょうか。

議会は市提案事項を何でも賛成するのではなく、市民のニーズを的確に捉え、時には市提案事項を否決する勇気が必要である。


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