ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

世襲議員のからくり

2010年05月05日 | 議会
上杉隆氏の「世襲議員のからくり」を読んだ。(文春新書№698)
何かに躓くと、直ぐに首相を止めてしまった安倍元首相や福田元首相。胆力がない首相が日本に誕生したいきさつや、その育ちなどが書かれていて興味深い本だ。

※世襲議員、あるいは二世議員とは、いわゆる「三バン」、地盤(後援会)、カバン(政治資金)、看板(知名度)を親族から引きついた議員をさすが、永田町ではこれらは当然の文化になっているという。

これら二世議員が、日本の政治、ひいては日本社会全体から活力を奪う元凶との指摘もあるそうだ。
確かにそうかもしれない。

「腹痛」とか「あたとは違う」との理由で、首相を止めてしまい、酔いどれ財務大臣が世界中に醜態をさらけ出したりと、日本の政治家どうなっているの?と誰もが心配になってしまう事件が頻発した。

何故こんなに世襲議員が誕生したのか、その結果何が起きているのか等を知るには大変貴重は本だ。

政治資金管理団体は非課税で相続できるからくりも分かりやすい。

市議レベルでは世襲は聞いたことはないが、共通項はいくつもある。
国政レベルのことだけでなく、市政レベルの話に置き換えて読んでも面白い本だ。

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