ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

議会は八百長?

2008年01月26日 | Weblog
前鳥取県知事片山善博氏が地方分権改革推進委員会で(12月18日)参考人として出席し、席上地方議会の現状について「ほとんどの自治体の議会で八百長と学芸会をやっている」とした上で「一番ひどいのが北海道議会だ」と述べ、道議会が猛反発をしているようです。

北海道議会が一番ひどいかどうかは私はわかりませんが、我が浦安市議会に対しても同じように感じることが日頃あるので、片山氏の発言は的を得ているのではと思ってしまいます。

というか、口の悪い私はこんなことを言ってしまうことがあります。
「議会より学芸会のほうがまだましだ。学芸会は会場に台詞持込は禁止されているが、議会では堂々と持ち込み原稿を読み上げることしかしていない議員がいる。」

学芸会では皆一生懸命に「暗記」して、役になりきって感情を込めているが、議会の棒読みは聞くに耐えない話です。
議員と当局がお互いに台詞の読みっこをするのであれば、時間が無駄ですから、原稿のコピーを配布してくれた方がましです。原稿に目を通す方が、答弁のやり取りを聞くより、時間が短縮されます。

「議会は儀式でしかない」との批判が市民から出てくることがありますが、「台詞読みっこ」場面を見ていると、反論のしようがありません。

では、私はどの様にしているかと申しますと・・・、
一般質問は通告制ですので、事前に質問事項を与えられた書式に書き込んで提出します。
その後、当局とヒアリング・・・通告内容を説明する・・・をします。
私はこれらは不要と考えるのですが、我が議会の「きまり」になっていて、これらを行なわないと一般質問をできません。

このヒアリングでは私はこちらが聞きたいことを説明し、場合によってはその場で答えてくれてしまうこともあります。その時は、当然一般質問ではそのことは聞きません。
数字、データーなどは本会議場で公表してもらうようにします。
そして公表してもらった数字をその場で解析し、直ぐに質問を組み立てます。
 (ですから、一般質問はとても緊張します。)
また、当局の回答を議場で書きとめ、二回目、三回目・・・、の質問をその場で作っていきます。

一回目の質問に対する回答は「赤ペン」で記入し、二回めの回答は「青ペン」にしたいりと、いろいろと工夫をして当局のへの質問をその場で考えていきます。

たま~に、課によっては、ヒアリングで通告した質問への回答を事前にくれる所もあります。これがいわゆる「すり合わせ」なのかもしれませんね。
また、ある課は、「二回目の質問では何を聞くのでしょうか?」と尋ねてくるところもありますが、「当局の回答如何です。当局が一回目の質問で納得の行く回答を出せば、それ以上追及はしません(出来ません)。」とお答えしています。

更に一般質問は持ち時間40分(こちらの質問時間だけ、当局の答弁時間は入りません。)、質問回数5回までとかなりの制約があります。
私はこれまで毎回40分を1秒も残すことなく使い切ってきました。

一方、委員会質疑は一般質問とは異なり、「通告制」を採用していないので、議題からそれなければ、何回でも何時間でも出来、まさに体力・知力勝負です。延々と3時間も質疑を行なうと(1時間ごとに10分の休憩時間がありますが)、結構体がくたびれます。私の記憶では、私の最長時間は3時間半ぐらいだったと思います。
委員会に沢山資料を持ち込んでも、それらを1枚1枚めくっている時間は殆どなく、矢継ぎ早に質疑をしていきます。ですので、事前に質疑事項は準備して臨みます。しかし、こちらの準備した質疑への答弁を聞いて、すんなりと引くことは殆どありません。

質疑⇒答弁⇒再質疑⇒再答弁・・・・、が際限もなく繰り返されるなかで、問題点・本質が見えてきます。議員に与えられた委員会質疑の醍醐味と言えます。
ここでは、自分の頭に入っている「知識・数字」の量が勝負となります。市側もどんな質疑が飛び出すか分からないはずですから、一般質問よりも嫌なのではないでしょうか?

委員会質疑は大変緊張する、しかし、私が大好きな一瞬です。

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